2024年9月19日木曜日

侍タイムスリッパー ☆☆☆☆☆

 2024年9月19日 侍タイムスリッパー ☆☆☆☆☆

かつての「カメラを止めるな」同様,池袋のシネマ・ロサというちょっと怪しい映画館で8月に単館上映だったのに,あまりの評判に,ギャガが配給に乗り出し国内100館以上の上映になったという作品.「カメラを止めるな」もとても面白い作品だったけど,手法がクドカンの「木更津キャッツアイ」と同じだったので,世間で言われるほど感動はしませんでした.

この作品は「笑い」「お涙」「人情」すべて揃った作品です.もちろん「戸籍もないタイムスリッパーが人気俳優になれるはずがない」とかツッコミどころは満載ですが.それを超えて楽しめます.

脚本を読んだ東映京都撮影所が全面協力し,刀,床山,衣装のレンタル,すべて破格の値段で対応したそうです.

文楽鑑賞教室☆☆☆☆☆

2024年9月18日 文楽鑑賞教室 於 新国立劇場小劇場☆☆☆☆☆

 

国立劇場が閉館したものの,建て替えの入札にはどこも応札がなく,再建どころか解体も予定が立たない状態.国立劇場の歌舞伎,文楽とうはあっちこっちの劇場を間借りして公演しています.今日も中劇場では「歌舞伎鑑賞教室」で,同じく夏祭浪花鑑が上演されているようでした.オーケストラピットを潰して舞台を張り出し,仮設の花道を於いての上演らしいです.

一方,小劇場は字幕設備がないので,字幕は自前のスマホに「G・マーク」アプリをダウンロードして,このアプリで字幕を見ます.劇場内は携帯ジャマーが動作しているので,アプリのダウンロードとセットアップはホワイエでしてください.で.アプリを起動して演目をダウンロードすると,ここからスマホのマイクが起動します.字幕のスイッチはどうも音声で制御されているようなです.

座席はスラストステージで,上座には床と盆回しがあり本格的.

さて,やっぱり人形浄瑠璃と義太夫節って良いわ!特に長町裏の段,お気に入りの咲寿太夫のご尊顔が仰げたし.太棹の音も気持ち良いし.

だけど,毎回毎回劇場が変わってやりにくくないの?

2024年9月15日日曜日

スオミの話をしよう☆☆☆☆

2024年9月13日 スオミの話をしよう ☆☆☆☆

三谷幸喜版「悪女について」です.その名の通りヘルシンキ生まれのスオミは,5人の男と結婚離婚し,突然失踪.最後の夫は大げさにしたくないと,警察の介入を拒否.

とにかく5人の男の語るスオミが全く違う人間なのと,それを演じきった長澤まさみがすごい.
コメディ色を出すために無駄な演出を詰め込んだ観はあるものの,最後はミュージカルシーンで大団円.
割とお勧めです.ただ,最後まで謎だった有吉佐和子の「悪女について」のほうが1枚上だったような気も.

2024年9月4日水曜日

日本現代美術私観☆☆☆☆☆

 ここのところあまりに暑くて出歩く気にもならなかったけど,やっと少し涼しくなったので木場まで.現代美術はあまり得意ではないのだけどだって,於いてある椅子やコーンが展示なのか備品なのか解らないし.
でも,大好きな山口晃,池田学何かがあるっていうから.で,あたくしも十数年山口晃の追っかけしてるからってのもあって

で,凄かった.高橋龍太郎ってのは精神科のお医者さんなのだけど,個人で集めたコレクションが数億円規模で,あちこちの美術館にも貸出してたり,巡回展なんかもしてるんだって.

ここの美術館,昨年大規模なディオール展やって,展示が素晴らしかったけど,今回も展示室が広くて天井も高いから素晴らしく面白いの.おすすめ!




高田賢三展☆☆☆☆

 2024年8月22日 高田賢三展☆☆☆☆ 於 オペラシティアートギャラリー

当時存命中だったカルダンのドキュメンタリー映画を見た帰りに「高田賢三死去」のニュースが飛び込んだのよね.
で,この展示は「ジャングルジャップ」以前の珍しい作品から晩年までの作品をそれなりに展示していました.個人的にも好みのデザイナーではないし,パートナーが亡くなってから仕事への情熱も冷めてしまったようだし.
ただ山口小夜子が着たリボンのマリエは凄かった.