2010年8月15日日曜日

キャタピラー☆☆☆

2010年8月15日 キャタピラー☆☆☆

「戦争で四肢をもがれて」というと,ジョニーは戦争へ行ったを思い出すけど,全くの焼き直し.
で,「ジョニー」は明らかに「反戦映画風のフェリーニ映画もどき」だったけど.戦争で四肢を無くして帰り,「軍神」と讃えられながらも,夫は食う寝るセックスしかできないありさま.若松監督はこの映画に「反戦」を埋め込もうとしたらしい.あちこちに戦場のシーンや記録映像のシーンが入るのだけど,全く浮いていて.全く生かされてません.手足もがれた原因を事故にでも何にでも変えても通じる映画です.というか,夫婦のDV物語であって,戦争シーンが全くの付け足しになってます.DVと言うと「蓄積・爆発・ハネムーン」と言う三つの期間がありますが,まさにその通り.手足のない夫に一途に使える妻.そのうち,苛立ちが堪って,夫を打擲し,涙して謝る.典型的なDVですね.
で,四肢をもがれると何でセックス三昧になるんでしょうかね.ファントムペイントとかケロイドのひきつれに苦しむとか言うシーンは全くないのよ.
ま,最後のほうの玉音放送を翻訳してスーパーにするあたりで気がついた「あ,こいつインテリ左翼崩れなのか」.で,夫婦物の映画としては面白いのだけど,戦争のシーンが浮いていて, ( ゚д゚)ハァ?な映画でした.最後は突然広島になって,元ちとせのへんてこな歌で締める「ヲイヲイこの映画新潟あたりが舞台じゃなかったのかい?」

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