2014年8月15日 僕を探しに☆☆☆☆☆
可愛い映画です.「アメリ」とか「グランド・ブダペスト・ホテル」が楽しめた人なら間違いなく楽しめます.
2才で両親を亡くしたポール,その日から言葉を失い,二人の伯母に育てられピアニストに.コンクールを狙うも,日常は伯母達が経営するダンス教室のコレペティをしている.
両親の記憶は多少はあるものの,特に父親の記憶に良い物は無かった.
そんな或る日,ひょんなことからアパルトマンの下のマダム・プルーストの部屋を訪ねることに.マダムがご馳走してくれたハーブティーは,怪しげな「危険ドラッグ」でポールは逝ってしまい,幻覚のように子供時代を思い出す.マダム・プルーストは「一回50ユーロ,また来週」と,そして,徐々に自分がなぜ言葉を失ったかが分かる.
ーーーーーーーーーーーここからネタバレーーーーーーーーーーー
プロレスラーの父親アッチラが母親にDVしてたという記憶は間違い,父と母アニタは夫婦でプロレスショーをしていて,そのために自宅で「殴る蹴る」の練習をしていた.父も自分を十分愛してくれた.今のアパルトマンに引っ越した時伯母達はピアノを置くため上の階,ポール達は下の階を選んだ.そして,上階の床が抜けピアノが両親を直撃.
その後ピアノの蓋で指を怪我してポールはピアノをあっさり諦め,マダム・プルーストのウクレレを使って「ウクレレ教室」を開く.知り合った中国人のチェリストと結婚し,子供も産まれ,ハワイでのウクレレ大会に出場する.途中グランドキャニオンに寄り道.
奥さんが「この子話しそうよ.パ,パ.ほら言ってみなさい.ぱ・ぱ・」このシーンは最初のシーンと同じで,ポールの両親が同じ事を言いました.
そしてポールが「パパ」と言った.
お勧めです.
冒頭から何度も出てくる伯母二人が歌う曲が,まさかのラクメ「花の二重唱」のピアノパート部分.おフランスの民謡かと思いました.
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