2015年3月18日イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密☆☆☆☆
とても良く出来た作品だけど,チョコレート・ドーナッツと同じで,いやーな終り方をするので.
現在のコンピューターの祖とも言える天才数学者アラン・チューニング,ドイツの暗号「エニグマ」解読の特命を帯びて,仕事に励む.様々な邪魔や横槍を躱しながらも何とか完成.しかし,連合軍は「エニグマが解読されたことがバレると,ドイツ軍は次の暗号を作る」と,ある程度の犠牲を払いながらドイツ軍を駆逐する.
後に自宅に空き巣が入るが,それが,しばらく前に購入した男娼(poofter,この単語英国でも使うのね)が犯人であることから逮捕され,科学的去勢の(おそらく副作用)でたぶん自殺.2013年エリザベス二世女王はチューリングに恩赦を出した.
パブリックスクール時代,最愛の同級生が,突然病死して,校長に呼び出され「君は彼と仲が良かっただろう?」と聞かれても「特に仲良くは」死んだと聞かされても「よくわかりません」この時彼は心に鍵をかけたのね.その最愛の人の名,クリストファーをエニグマ解読機の名前にしていた.
それ以後のチューニングはほとんどコミュ傷.何人かに「実は同性愛者なんだ」とカムアウトするも「知ってた」とか「だと思った」
英国が同性愛に厳しかったのは,あまりにも多かったから,しかも社会の上層部にだという話もある.作曲家のブリテンが叙爵されなかったのも,パートナーのピアーズとのことが原因と言われているし,ブリテンが死んだらすぐにピアーズは叙爵された.
ま,オスカー・ワイルドもぶち込まれてますしね.
映画の中で解読機クリストファーのことを「賢いsmart」と表現してます.もちろんsmartには「賢い,格好良い」の2つの意味がありますが「英語では外見を表す単語」と習っていたので違和感を感じましたが,脚本はアメリカ人だし,エンドクレジットもアメリカ式だったので,ま,いいか.
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