2015年7月8日 アリスのままで☆☆☆☆
ハリウッドの映画ってSFだろうが時代劇だろうが,歴史絵巻であろうが,所詮男と女が出会ってまぐわうだけ,ってのが多いのだけど,珍しくそういうのもお涙頂戴もありません.
言語学者の「アリス」が50にして「家族性若年性アルツハイマー病」を発症してしまうという話です.
アリスが混乱し始めると,アリス以外の人や風景がピンボケになる,上手い撮影です.アリスの病気は父親から遺伝子,残念なことに長女にも遺伝してしまっていた.
認知症の症状が進む様子,物を探して引き出しを開けると,何故かジャガイモが入っていたり,細かい演出が上手いです.最後はほとんど表情がなくなり言葉もほとんどでなくなります.このあたり,ジュリアン・ムーアうまいです.実際に患者さんを観察したそうですね.
家族がみんな平静を保っているのに,石である旦那さんは,頑として病気を認めないとか,変なやつ.
さて,ジュリアン・ムーア,当然ながらアカデミー主演女優賞を撮りましたが,アカデミー賞ってキ印系に甘いんですよ.メンヘラとか.
ま,尺も短いしとても満足できる作品ではありますが.
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