2017年12月27日水曜日

はとバス

あたくしははとバスのツアーが大好き.何度も参加している.で会社で一番のお気に入り女子が出戻ってきた記念で,デエトすることに.
行き先は「web限定,八芳園でお食事,迎賓館と東京タワー」コース.
出戻り女子と丸の内でお約束してバスへ.まずは八芳園でお食事.



まーウトゥクシーお料理.量もあたくし達には十分.

続いて迎賓館へ
 あたくしも世界各国の王宮を訪ねているけど,こんなのが日本にあったとは.
建物内は撮影禁止,入場にはセキュリティチェック.でもね,凄いのよ.規模は小さいけどシェーンブルンかミュンヘンのレジデンツかかってぐらい
 お庭は撮影できます.葉牡丹
 お約束の噴水
日本とは思えません.
続いて東京タワーを訪問し,東京駅で解散でした.
楽しかった.

キエフ・バレエ 150周年ガラ ☆☆☆☆☆

2017年12月26日 キエフ・バレエ150周年ガラ☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

第一部
タラス・ブーリバ序曲
リレーヤより
リレーヤ・・・・・・・エレーナ・フィリピエワ
ステファン・・・・・・デニス・ニェダク

スパルタカスより

フィガロの結婚より

瀕死の白鳥
エレーナ・フィリピエワ

ゴパック(ドナウ湖畔のザポロッツ人より)

第二部
森の詩

ラ・フィーユ・マルガルデ 木靴の踊り

ロミオとジュリエットより バルコニーの場

ポロヴェッツ人の踊り(イーゴリ公より)

指揮
ヴィクトル・オリニク
ミコラ・ジャジューラ
演奏
ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

いやーーーーーーーすばらしい.とは言え,聴いたことも無い曲ばかり.
「タラス・ブーリバ」ヤナーチェクではなく,ソロビヨフ=セドイのバレエ曲.この人ミンクスのドンキに曲を沢山書いてるわね.
リレーヤは本邦初演.白いバレエっぽいけど作曲家誰?
フィガロもバレエとしては「は?」面白かったけど.
瀕死の白鳥は「さすがはフィリピエワ」
次のゴパックは「男子祭り」「軽業師」男子新体操並みのアクロバット.拍手喝采.
二部の「森の詩」ショスタコじゃありません.本邦では40年ぶりの上演だとか.漫画Swanには出てくるとか.これも結構白いバレエですが,楽しめました.
ラ・フィーユ・マルガルデ,かつてはロシアでよく上演されたヘルテルの音楽,プティパの振り付けによるものだと思います.
今はボリショイもマリインスキーもマールイもエロール,ランチベリーのアシュトン版を上演してます.
ロメジュリはマクミラン版が嫌いなあたくしとしてはまーどうでもいいけど.
ポロヴェッツ人の踊り,合唱がないのがイマイチですが,迫力は満点です.
オケがすごい.なんでここまできれいで迫力のある音を出せるのか?旧ソ連の歌劇場はどんなにローカルでもバレエのプリンシパルはボリショイ並みに踊れるし,オケも凄いのよね.あ,コールドはひどかった.

2017年12月17日日曜日

シンデレラ☆☆☆☆

2017年12月17日 シンデレラ☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

シンデレラ・・・・・・・・・柴山沙帆
王子・・・・・・・・・・・・渡邊峻郁
姉・・・・・・・・・・・・・菅野英男
 ・・・・・・・・・・・・・高橋一輝
仙女・・・・・・・・・・・・木村優里
父親・・・・・・・・・・・・輪島拓也
道化・・・・・・・・・・・・井澤 諒

いやー.大好きな作品です.かぼちゃの馬車のシーンは何度見ても泣けます.
ホワイエはまるでクリスマスマーケット.オコチャマたちのお化粧コーナーや,スイーツコーナー.サンタさんの衣裳で「ガラスの靴をお忘れのお客様はいらっしゃいませんか?」
道化がとても良いダンサーで,でも顔馴染みがない.誰?と思ったら,今シーズンKバレエから移籍してしてきた井澤駿くんのお兄さん,井澤諒くんでした.テクニックが凄いのと,表現力が良い!弟の駿くんも「典型的な王子様」だけど,お兄様にも期待できるかも.
同じように随分前にKバレエから移籍した輪島くんも,最近はキャラクテールでいい味出しているし.ヘタレ親父をうまく演じてました.イライラするけど.
とにかく再演を繰り返しているから新国のダンサーも落ち着いたもの.もっとも,最近の流行りの「足なら上がるわよ」じゃないのが違和感あるけど.
渡邊王子は見目麗しく,しかも井澤駿くんとは違うバタ臭さのない「日本顔」でも「映えるのよ」
あー,楽しかった.泣けた.楽しめた.

2017年12月13日水曜日

オリエント急行殺人事件☆☆☆☆

2017年12月13日 オリエント急行殺人事件☆☆☆☆

1974年の名作映画がありますからね.否定的な批評も「1974年版と何が違う?」だったし.
でもね,やっぱり今の旬な俳優が出てるから,定期的なリメイクは良いんじゃない.
で,この作品,ミシェル・ファイファーがいい仕事してます.泣かせます.
ストーリーはバレバレですね.「全員が犯人」で理由が理由だけにポアロも「犯人は逃げた」と報告します.
松本清張や横溝正史みたいに「なぞ解き」より「ドロドロした人間関係」が重要な作品です.中二病のセルヒィ・ポルーニンが「中二病役」で出てます.
65mm panavisionで撮影したようですが,最近はフィルムの質が良いので,意味ないような気がします.
で,ケネス・ブラナーの次作は「ナイル殺人事件」らしいです.これもピーター・ユスティノフ,ミア・ファローで映画化されてましたね.この作品「自演」がネタです.

2017年12月3日日曜日

ばらの騎士☆☆☆☆☆

2017年12月3日 ばらの騎士☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

元帥夫人・・・・・・・・・・リカルダ・メルベート
オクタヴィアン・・・・・・・ステファニー・アタナソフ
ゾフィー・・・・・・・・・・ゴルダ・シュルツ
オックス・・・・・・・・・・ユルゲン・リン
指揮・・・・・・・・・・・・ウルフ・シルマー
演奏・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

舞台は生物.同じ演目,出演者であっても,毎回感動できるとは限らない.
ほぼ同じメンバーで上演された前回は,楽しめたものの,感動ではなかった.今日は違う.ものすごい感動.
マルシャリンは「自分がもう若くはない」(といっても三十代始め)オクタヴィアンは「女装した男子」
一幕の幕切れ,雨が降り始め窓ガラスを濡らす,オクタヴィアンが去った後,マルシャリンはタバコに火を付け物思いに耽る.いいシーンです.
一番はゾフィー(ウィーンならソフィー)のゴルダ・シュルツ.ピアノの声をフォルテの音量で出せる.ゾフィーのアリアは高音のピアニシモが多いのだけど,はっきり大きな声で聞こえるのに「あくまでもピアニシモ」の表現なのが凄い.
薔薇の献呈のシーン,二人がひと目で恋に落ちたのがわかる.
オックスの下品さも納得.
幕切れの三重唱の美しさ.
見たものだけが味わえた特権です.

2017年12月2日土曜日

KUBOクボ(字幕) 二本の弦の秘密☆☆☆☆☆

平成29年12月2日 KUBOクボ(字幕) 二本の弦の秘密☆☆☆☆☆

前回お台場に見に行った時,時間的には「吹替」「字幕」両方見られたのだけど,買い物もしたかったので「吹替」版だけ見てきました.
で,今回「字幕」版で見てきました.
で,結末を知っているだけに,始まったらすぐ涙.もちろんこのアニメは英語版が本来のもので,リップシンクも英語.見事にあってます.あとは日本語版とは微妙に違う言い回しが「納得」なのも.
この映画の例ではないけど,日本語では「お先にどうぞ」だけど,英語は「after you」これを「あなたの後に」と訳したら「意味不明」になる.
この映画でも「If you must blink, do it now」が「瞬きすらしてはならぬ」になっていたしお前を探していた」が「you are my quest」だったり吹替版を作った人たちの苦労と才能が解ってより感激したり.
どうでもいいけど,この作品名作ね.カルトになりそう.
あたくしにとっては「キサラギ」や「木更津キャッツアイ」がカルトだったけど.
上映館,相変わらず少ないけど,絶対見て!!
今日は新宿バルトに見に行ったのだけど,この映画館,1階にも発券機があって長蛇の列なんだけど,9階の発券機はガラガラです.まっすぐ9階に上がったほうが良いです.

2017年12月1日金曜日

全員死刑☆☆☆☆

2017年11月30日 全員死刑☆☆☆☆

ヤクザにも底辺ってあるのね.
で,その底辺ヤクザが,借金で首が回らなくなって,底辺低脳の次男を筆頭に,一家で近所の金貸し一家を殺すけど,現金は手に入らない.
頭悪いから死体は川に流すことしか思いつかない.
で,死体が見つかりあっさり逮捕.
あたくしの嫌いなDQN話なんだけど,あまりにも頭が悪くて,野生動物のドキュメンタリーを見ているような清々しい感覚.
実際の事件は九州で起こったらしいけど,映画の中では静岡あたりの訛りになっていますし,車のナンバーもあっちこっち寄せ集めで,実際の場所はわからないような感じに.
でも,原作が次男の手記なので,殺し方やその後の処理が実にリヤルです.

  • 金貸しの次男を殺した時,ものすごい痙攣を起こしたり,その後息を吹き返す
  • 金貸しの嫁に睡眠薬を盛ったときの妙な行動
  • 頭を打ち抜いた金貸し長男のゲイ仲間がなかなか絶命しないのでアイスピックで心臓を刺す
金貸しの次男や嫁は首絞めて殺すのですが,知識がないので窒息させている.だからなかなか死なない.
首を絞める時は頚動脈を閉めれば数分で意識を失うし,死ぬと思うのだけど.
で,捕まった後,この人殺し家族はあっさりと仲間割れして,結局全員死刑確定.
BGMが底辺ヤクザとは縁も縁もないクラシック音楽中心なのがまた面白い.
いやー清々しい作品です.

2017年11月26日日曜日

アッシジの聖フランチェスコ☆☆☆☆

2017年11月26日 アッシジの聖フランチェスコ☆☆☆☆ 於 サントリーホール

天使・・・・・・・・・・・・エメーケ・バラート
聖フランチェスコ・・・・・・ヴァンサン・ル・テクシエ
皮膚病患・・・・・・・・・・ペーター・ブロンダー
レオーネ・・・・・・・・・・フィリップ・アディス
マッセオ・・・・・・・・・・エド・ライオン
エリア・・・・・・・・・・・ジャン=ノエル・ブリアン
ベルナルド・・・・・・・・・妻屋秀和
シルヴェストロ・・・・・・・ジョン・ハオ
ルフィーノ・・・・・・・・・畠山 茂
オンド・マルトノ・・・・・・ヴァレリー・アルトマン=クラヴリー 大矢素子 小川遥
合唱・・・・・・・・・・・・新国立劇場合唱団 びわ湖ホール声楽アンサンブル
指揮・・・・・・・・・・・・シルヴァン・カンブルラン
演奏・・・・・・・・・・・・読売日本交響楽団

見たかったのに,ボケーッとしてたら完売.「完売だよ」と呟いたら「戻り席出てるよ」でなんとかチケット入手.
と言っても興味があったのは3台のオンド・マルトノ.
えーっと「Brother sun and sister moon」でおなじみおフランス語では「サン・フランソワ」です.
ところがどっこい,面白い曲じゃないですか.メシアンだけあって「極彩色,満艦飾」のオケ,どすの聴いた超低音のオンド・マルトノ,楽しめました.
とにかくオケの色彩がきれい.あたくしは「共感覚」というものを持たないのですが,この音楽は「極彩色」なのがよくわかります.
シロフォン,マリンバ,ヴィブラフォン,グロッケンと言った鍵盤打楽器がメインのメロディーを受け持ちますが,これはメシアンお得意の「鳥の声」だそうで.
オンド・マルトノ(3台)が一般的な「ウィーンウィーン」な音だけではなく,まるでコントラバスクラか,コントラファゴットのような,じゃなきゃ虫の羽音のようなすごい音を出してました.
歌手はみんなうまかった.妻屋さん,この人この間,同じ読響で「ルサルカ」歌ったばかりだよ?なんでそんなに才能溢れるの?今日も見事でした.
この作品,初演は小澤征爾,オペラ・ガルニエでした.覚えてます.小澤征爾はとにかくヨーロッパで振る前に日本で予行演習(二期会とかで)したり,誰も結果を評価できないような作品(ウィーンの「ジョニーは演奏する」とか)を演奏したがるけど,この作品はメシアンの御指名らしい.
バスティーユの再演がカンブルランで,それ以降,最もこの作品を振った指揮者だとか.
オペラで見たい.

2017年11月23日木曜日

KUBOクボ 二本の弦の秘密☆☆☆☆☆

2017年11月23日 KUBOクボ 二本の弦の秘密☆☆☆☆☆

予告を見た段階で「見たい」気持ちはあったけど,とにかく公開館が少ない.
しかも公開している劇場の大部分が,東京だと多摩地区とか,見に行くのが困難.お台場まで行きました.
でも素晴らしい作品でした.英語圏(しかもあの,バカだらけのアメリカ)の人たちがこんなに美しいストーリーを作ることができるなんて.
日本と思われる国の,とある村に「クボ」と言う名の男の子と母親が逃げてきた.
クボは長じて三味線で折り紙を操り,物語を語ることを生業にしている.
母親は「常にお守りを身につけていること,父親の紋の付いた着物を着ること,夜は決して表に出ないこと」を約束させられる.
お盆の日,父親の霊を迎えたく,たまたま日が暮れるまで表にいたクボの前に現れたのは・・・・
いわゆるクレイアニメです(実際はもっと進化しているけど)実に美しい風景,表情豊かな人物,日本神話に有ってもおかしくない設定.どうやって調べたのか?
そして最後にわかる「二本の弦」の秘密.三味線なのになぜ二本?
音楽も三味線,尺八ベースですが,どことなく日本なあっさりとした音楽,何もかもが効果的です.
そして泣かせます.泣いてください.
公開館数が少ないので,無理しないでDVDまで待っても良いかな?是非お子様と.

2017年11月22日水曜日

ブチック

某テレビ番組で,古い雑誌を見るコーナーがあった.で,1970年代のファッション誌を見て,某雛壇低脳底辺芸人が「ブティックって当時はブチックって書いてたんだ」とバカにするような発言をした.
ヲイヲイ底辺くん.おフランス語のtiの音は「ティ」と「チ」の中間ぐらいの音なんだよ.
試しにGoogle翻訳で「boutique」と「ainsi soit-il」を聴いてみな!
「ブチーク」「アンスィソワチル」に聞こえるだろ?
むしろブチックのほうが原音に近いぐらいだ.(ブティックは英語音)
ファッション評論家の故大内順子さんは,頑に「ブチック」と発音していらした.
なんにもわからない低脳底辺が能書き垂らすんじゃないわよ!!

2017年11月20日月曜日

泥棒役者☆☆☆

2017年11月20日 泥棒役者☆☆☆

殆んど屋内で展開するまるで舞台劇のような映画,(もともと舞台劇だそうです)盗みに入った家に「住人がいた!来客があった!隣人が押しかけてきた!」で面白いのだけど,発端になるエピソードがDQNテイスト濃厚で底辺なので,いまいち乗り切れません.そこの部分に多少の工夫があればもう少し楽しめたと思います.
でも,関ジャニの丸山くんは見事に演じてるし,高畑充希も「やっぱり知ってたのね」がうまかったし.楽しめる映画です.

椿姫☆☆☆☆

2017年11月19日 椿姫☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ヴィオレッタ・・・・・・・・・イリーナ・ルング
アルフレード・・・・・・・・・アントニオ・ポーリ
ジェルモン・・・・・・・・・・ジョヴァンニ・メオーニ
指揮・・・・・・・・・・・・・リッカルド・フリッツァ
演奏・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

初演の時は全く感動できなかったようなきがするけど.今日は二幕で泣けました.歌手がみんな良かった.ルングはスラブ系の暗い声だけど,強弱がしっかり出せて,決して力業ではなかった.見た目もヴィオレッタだった.
アルフレードも特にイタリア声というわけではなかったけど,よく響いていた.
とにかく泣けた二幕でした.
あたくしのように人の道外れて生きている人間は,そもそも人並の幸せなんか求めちゃいないけど,ヴィオレッタはかろうじて掴みかける.そこへパパジェルモンが何かというと「神が私に言わせるのです」とキリスト教徒独特のトンデモ発言でヴィオレッタを貶める.そしてヴィオレッタはアルフレードを諦める.泣けます.
その点終幕の演出は????なのだけど.

2017年11月17日金曜日

IT/イット “それ”が見えたら、終わり

2017年11月17日 IT/イット “それ”が見えたら、終わり☆

アメリカ人とは友達になれない.
以上

2017年11月12日日曜日

ルサルカ☆☆☆☆☆

2017年11月11日 ルサルカ☆☆☆☆☆ 於 日生劇場

ルサルカ・・・・・・・・・・竹多倫子
王子・・・・・・・・・・・・大槻孝志
ヴォドニク・・・・・・・・・妻屋秀和
イェジババ・・・・・・・・・与田朝子
外国の公女・・・・・・・・・秋本悠希
指揮・・・・・・・・・・・・山田和樹
演奏・・・・・・・・・・・・読売日本交響楽団

まず,デリケートな曲の割に編成のデカいこの作品,下手に演奏すれば無駄に吠えるか,印象派に成り下がる可能性のあるのに,山田和樹と読響が実にきれいに演奏していました.
舞台の上はこちら側に開く馬蹄形のように覆われていて,階段があるだけ.ピットは一番上まで上られていてオケは丸見え.一部は舞台上にも.
そのせいか,この響かないホールでオケが見事に鳴っていた.
歌手は全員いい具合に力が抜けた歌唱.イェジババと公女はきつめの声がよく似合っている.みんな声が綺麗.装置が装置だから,あまり演技はできないけど,声の演技が物凄いから棒立ちには見えない.とにかく素晴らしい歌唱.あらゆる役を見事にこなす妻屋さんの才能には恐れ入る.
新国で上演したプロダクションは大掛かりな装置で見せたけど,ここまで単純化しても歌手が優秀ならいい舞台になるのね,と思ったら,演出した人,菊之助くんの「マハーバーラタ」を演出した人じゃない.
映像か録音が残せたら良かったのに.こんな名演奏はめったにお目にかかれません.
やっぱり好きだこの作品!!

2017年11月10日金曜日

スーパー歌舞伎II ワンピース☆☆☆☆☆

2017年11月10日 スーパー歌舞伎II ワンピース☆☆☆☆☆

ルフィ他・・・・・・・・・・尾上右近
ニコ・ロビン他・・・・・・・市川笑也
ナミ他・・・・・・・・・・・坂東新悟
ゾロ他・・・・・・・・・・・坂東巳之助
サンジ他・・・・・・・・・・中村隼人
エース他・・・・・・・・・・平 岳大

あたくしは世代的には「ワンピース」を知らない.TVのアニメを数回見たレベル.歌舞伎化されると聴いた時「え〜〜〜〜無理なくね?」と思いました.
が,
心配御無用.実に素晴らしい作品に仕上がってました.
ゴムゴムの手なんかは映像や腕だけ出した黒衣の動きでうまく表現してました.
本水の立ち回りでは,前から三列ぐらいビニールかぶってるのに役者さんたちがこれでもかと水を蹴散らす.たけしか?
セリフに詰まった寿猿に「何言ってるか解らねえ,こう言いたいのか?」とカバーしたり.
宙乗り,皆さん立ってタンバリン鳴らしまくる.ヲカマの国,巳之助くんのヲカマっぷりが可愛い(結構スネ毛濃いのね)
とにかくルフィの「仲間大事」が泣かせるのよ.
最後のエースとのシーン殆んどBLです.右近くんきれい.
ま〜〜〜〜〜楽しめた楽しめた.
あたくしは「娯楽としての歌舞伎」が大好きですが,徹頭徹尾楽しませてくれる作品です.
今日のチケットはお弁当付きでした.
 海賊弁当
 可愛い.
なんかあたくしにとってワンピースが「椿姫二幕」と同じ落涙ポイントになりそう.
後数回見たい.

2017年11月9日木曜日

ブレードランナー2049

2017年11月8日 ブレードランナー2049☆☆☆

尺長いけど退屈はしません.SFXも面白いし,でもね,せっかくのストーリーが浪花節なのと,レプリカントの死ぬ基準がよくわからないのよね.
ま,前作見てないからよくわからない部分もあるのだけど.
時代考証も「??」な部分は多いし.2020年の記録をプリントアウトから探すとか.うちの会社なんか結構前から書類のプリントなんか保存してないし.いくら「大停電」があってあらゆる記録が消えた,と言っても何処かにバックアップはあるはずだし.
死人の顔で「顔認証」したりとか,iPhoneXでも起きそうだわね.
見て損はないけど,感動はしないと思います.

2017年11月4日土曜日

くるみ割り人形☆☆☆☆☆

2017年11月3日 くるみ割り人形☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

クララ・・・・・・・・・米沢 唯
王子・・・・・・・・・・ワディム・ムンタギロフ
ドロッセルマイヤー・・・貝川鐵夫
演奏・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団
指揮・・・・・・・・・・アレクセイ・バクラン

まーーーーーなんと感動的な舞台でしょう.新国のくるみは長いことマリインスキー版でした.毎回のようにヴィシニョーワが踊ってました.
その後,上演権が切れて,牧センセのバーションが何回か上演されましたが,イマイチイマニ.
今回のイーグリング版,夢の世界です.
幕が開くと紗幕の向こうにクララのお家の情景.そして手前ではスケートをする人々.
家の中ではクリスマスパーテー.子どもたちが踊る踊る.ドレスはエンパイヤスタイルか.子役のクララもムンタギロフとソロで踊る.「お前,今相手してるダンサーが,世界でも有数のダンサーだって理解してるか?」多分してます.小さなクララの一生の思い出になるでしょう.「あたくし,ムンタギロフのお相手したのよ」
この幕はとにかく子どもたちが大活躍で,おばさま涙が止まりませんでした.
で,夢の世界でクララは大人になって,胡桃割り人形も人間サイズになって.ネズミとの戦い.クララはか弱い女の子ではなく積極的に戦います.で,雪の情景
まーーーー美しい.世界一美しいコール・ド・バレエの新国バレエ団,真骨頂を見せます.少年少女合唱も入って.
で,クララたちは気球に乗ってお菓子の世界へ.
ここのディベルティスマンが今回の白眉.牧版ではアラブではなく「エジプト」だったり,所属不明の踊りがあったけど.

  • スペイン  福田圭吾くんがかっとびで良かった
  • アラビア  美和ちゃんがきれい.
  • 中国    京劇風が良かった
  • トレパック 小野寺 雄くんが凄い.新たなかっとび系.ココーシュニクとハンカチがリヤルなロシアね.
  • 蝶々    葦笛の踊りね.
花のワルツで原健太くんがリードしてるのがうれしい.
PDD 金平糖(ドラジェ) 通常カットされるコーダまで踊るのが良いわ.
で,夢の世界から現実に戻ると,クララも子供に戻って,
ま,一度見てください.本当に夢の世界へ行けます.

幕間にホワイエでイーグリングさんがいました.気軽にサインをしてました.
衣裳と照明も素敵です.

2017年10月22日日曜日

帰国

さて,ホテルからクラクフ空港までは,タクシーがフラットレートなのでタクシーで.
チェックイン後セキュリティを通ろうとしたら,突然でキュリティはクローズされ「外へ出ろ」と.イミフだけど10分ぐらい待機させられて,セキュリティを通りゲートへ.
工事中のゲートで飛行機も待機してないから「沖止め?」と思ったら,やっぱりそういうアナウンス.
しかも何年ぶり?のプロップ.
ワルシャワ到着後はパスポートコントロール後のラウンジ「Bolero」へ
 なかなか快適でゴージャスなラウンジでした.

喰った物飲んだ物

 まずはワルシャワのホテルの朝食
 こちらも豪華でした.
 ホテルのレストランでサラダ.
 ワルシャワ旧市街で豚のリブ
 なんとか食いました.
 別の日のホテルの朝食
シュニッツェル
クラクフのホテルの朝食
 ユダヤ風ガチョウの胸肉ロースト
 コーシャ風チーズケーキ
ケバブ
 珍しくソフトドリンク
 ラザーニャ
 ニジマス
 これで勘弁して.
 ラズベリーアイス
 ユダヤ風魚のスープ
 ワルシャワの空港ラウンジでグヤーシュ
 チーズとソーセージなど飲み物はジントニック
 帰りの飛行機のチキンカレー.これは美味しかった.
焼きそば風ビーフン?

クラクフ旧市街

クラクフ旧市街のメインストリートはバービカンからフロリアンスカ通り.
お土産物屋さんがたくさんあります.
バービカン
 中央市場前に繊維会館
聖マリア教会.ここの塔からもラッパが鳴りますが,ブチッと切れます.タタールに射殺されたビューグラーを再現しています. 
 繊維会館内のお店
 毛皮の帽子欲しかったけど,ワシントン条約が・・・
 坊さん尼さんたちがなにやらサービス中.


こう言う馬車が常に10台ぐらい待機してます.

再度セグウェイ

あたくしはセグウェイという乗り物は究極のバリアフリーだと思います.唯一の欠点は乗り降りのときにセグウェイが暴れやすいこと.このときに「停止ボタン」のようなものを押していれば「セグウェイは動かない」という安全装置があればもっと安全に乗れると思います.とにかく乗ってしまえばこっちのものなのだから.
セグウェイツアーは旧市街の広場近くにあるコーティヤードにある代理店がオペレータ.
参加はあたくしとアメリカ人のジジイとガイドさんの三人.
 ユダヤ人地区を中心に回ります.
 おー,ラバイでしょうか?
 こんな感じで.
とても楽しいツアーでしたが,ガイドの部分が多く,もっと走りたかった!


アウシュビッツ,ビルケナウ,ヴィエリチカ

さて,ポーランドといえばアウシュビッツ,あたくしが子供の頃は海外旅行が制限されていたので,まさかここに自分が立つとは思いもしませんでした.
Getyourguideのガイドさんはここでもオンタイム(8:15)にピックアップ.(前日に必ず確認メールが来ます.またツアーオペレーターも「明日何時にピックアップ行くからね」メールも来るので安心です)
クラクフからアウシュビッツまでは,西に車で約一時間半,バンの中ではアウシュビッツのドキュメンタリーDVDで予習.

注意
  • アウシュビッツはその性格上,見学にも制限があります
  • 持ち込める荷物のサイズに制限があります,ガイドさんに「これ大丈夫?」と訊きましょう.
  • セキュリティチェックがあります.空港と同じレベルです
  • 写真撮影に制限のある所が多くあります.
  • バッジは常に首にかけていてください.
これです.
Arbeit macht frei
まー絵に描いたような嘘.
引込線と高電圧の有刺鉄線.
ニベアクリーム.
ブレブレの写真がたくさんありますが,ゾンダーコマンドが違法に隠し撮りした写真が多いのでこうなるのだそうです.
 続いてアウシュビッツ2,ビルケナウ
非常に景色の良いところです.だけに悲惨です.
もともとは馬小屋だった宿舎
ガイドさんはとても詳細に説明してくださいます.見学時間は全部合わせて3時間以上かかったでしょうか.
クレマトリア(火葬場)の話が多く出てきますが,ユダヤ教やキリスト教は「復活の日」を盲信しているので,火葬を好みません.日本人なら「火葬にしてくれるのならありがたい」かもしれませんが,奴等には「燃やすなんて非人道的」らしいです.だから敗戦色が強くなるとナチスは真っ先にクレマトリアを破壊しました.

バスに戻るとランチタイム.時間がないので「お弁当」です.

 パスタのサラダとサンドイッチ,そしてチョコレートバーでした.
クラクフ近くまで戻って,少し東に移動するとヴィエリチカ岩塩坑です.
ガラパゴスやイエローストーンと同じ世界遺産第一号です.
ガイドさんとともにまずはひたすら階段を降ります.
約70メートル下がるとコースの開始です.
 キンガ女王の指環のエピソード
 その他沢山の岩塩を掘った彫像
 岩塩のシャンデリアは,真下からカメラを上に向けて撮影するときれいだとか.
盗撮防止機能付きカメラアプリだと取れません.
 地底湖
土産物屋は何箇所もあるので焦らなくても大丈夫です.
美しいです.楽しいです.ガイドさんも優秀です.お勧めです.
その後ホテルでドロップオフ(18:30頃)