2022年1月30日日曜日

ドライブ・マイ・カー☆☆☆

2022年1月30日 ドライブ・マイ・カー☆☆☆

 公開当時,長すぎる上映時間と鮮人俳優の多さに見るのをためらいましたが,その後諸外国で評価が高いので,アンコール上映が始まった上野のシネコンで見てきました.ほぼ満席.

ん〜ん.三時間飽きないで見られるという点はさすがですが,面白いかと言われたら「???」です.
上映時間は長いけど,舞台稽古のシーンが多いので「芝居ってこうやって作られるのか」は興味深かったし.

最後のシーンがとても違和感あったのですが,やはりそういう意見が多かったらしいです.

北海道の架空の地名,雑誌に掲載されたときは実際にある町の名前だったのに「違法行為」や「自動虐待」につながる表現があったため地元からの抗議で,単行本化されるときに「架空名」に変えられたらしいです.
ファンの多い村上春樹,そして映画のシーンから「聖地巡礼」で町おこしができたのかもしれなかったのに.

2022年1月29日土曜日

ハウス・オブ・グッチ☆☆☆☆☆

 2022年1月29日ハウス・オブ・グッチ☆☆☆☆☆

グッチというブランドには優秀な職人はいたが,優秀な経営者はいなかった.だから今のグッチにはグッチ一族の人間は一人もいないというのがよくわかった.
ヲカマの大好きな「悪口雑言」「ドロドロの愛憎劇」と聴いていたから,見たらまさにその通り.

グッチの三代目マウリツィオは「グッチ家」と結婚したかったパトリツィアというアバズレに(決して貧乏人ではない,それなりの会社の一人娘)籠絡されて結婚するもグッチ一族からは廃嫡される.

マウリツィオをそれなりに評価している伯父が強引に手締めして,マウリツィオはグッチの経営陣に.

で.パトリツィアがでしゃばるでしゃばる.グッチ一族は「あの女の目的はマウリツィオではなくグッチ家」と理解していたので「クソ嫁」と放置.実際はもっとやらかしていたらしい.

ところがこのクソ嫁が無能なマウリツィオを唆してドロドロの一族内紛を起こす.
マウリツィオも「嫁の目的が自分ではなくGucciと言うブランド」とわかり覚醒.パトリツィアに引導を渡す.
発狂したパトリツィアはマフィアにマウリツィオの暗殺を依頼.

マウリツィオが殺されたときにはすでにマウリツィオはグッチから放逐されていたから,殺しても意味ないのに.
レディーガガの演技はすごいし,リドリー・スコットの演出も面白い.酌は長いけど退屈しない.まさにヲカマ向けの映画でした.

2022年1月28日金曜日

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』☆☆☆☆☆

 2022年1月28日『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』☆☆☆☆☆

アメリカはカンザス出身の編集者がフランスのある町で発行するザ・フレンチディスパッチ誌.編集長の突然の死と遺言により「最終追悼号」を出すことに.
この雑誌に寄稿する曲者記者たちが書いた記事を映像化したという設定.
記者たちの言葉は英語,地元民はおフランス語.とか現実風のシーンはカラー,記事のシーンはモノクロとか.途中でアニメになったり,ウェス・アンダーソンが大好きなら間違いなくハマります.
結構フェリーニ感があります.

ティルダ・スウィントン,エイドリアン・ブロディ,マチュー・アマルリック,フランシス・マクドーマンドと言った常連の癖の強い俳優陣が楽しませてくれます.シェフの名が「ネスカフィエ」と言った「ネスカフェ」と「エスコフィエ」を足して2で割ったような役名も.ナレーションはアンジェリカ・ヒューストン.

後,この監督の映画でいつも感心するのが音楽の使い方.

2022年1月25日火曜日

特別展「ポンペイ」☆☆☆☆☆

 2022年1月25日 特別展「ポンペイ」☆☆☆☆☆ 於 国立博物館

まず第一会場入ってすぐ,NHKが作った「ポンペイ被災」のCG,火山の麓の盆地に街を作ったために,火砕流ですっぽり覆われる様子がよく判る展示.
しかも過去300年ぐらい大きな噴火はなかった.
AD79年の有名な噴火のあとにもAD432年にも大きな噴火を起こし,同じように多くの街を飲み込んだ.

最初は盗掘目的で発掘されたポンペイも,次第に学術的価値が認められ,サイエンスとしての発掘が行われるようになった.

アレキサンドロス大王のモザイクは,修復中で,リモート参加でした.

展示品ほぼ全て撮影可能.おすすめ



2022年1月21日金曜日

真夜中乙女戦争☆☆☆

 2022年1月21日 真夜中乙女戦争☆☆☆

全く意味不明な「中二病」を発症した大学生の映画です.ただ,ジャニーズ系の永瀬廉くんが「かわいいかわいい」だけだった「弱虫ペダル」と違って,役者としてひと皮剥けた,記念すべき作品だとは思いました.
朝ドラの「おかえりモネ」のころから「この子は化ける」と言われてたけど,確かに化けました.

ニューイヤー・バレエ☆☆☆☆

 2022年1月15日ニューイヤー・バレエ☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

テーマとヴァリエーション
コール・ド・バレエが世界一美しい新国バレエ団にはこういったバランシン作品がとても似合う.とにかく美しい.

ペンギン・カフェ
前の方の席だったのだけど,この作品に人の声が入っているのは初めて気がついた.音楽も楽しいし,動物に扮した段差^たちも生き生きと踊っていた.途中でダンサーの一人が帽子を落とすアクシデントがあったのだけど,プリンシパルの奥村くん(大好き)と唯ちゃんが絶妙なキックで袖に蹴り込み,あたかもそういう振り付けであったかのようにやり過ごしたのがすごかった.

2022年1月11日火曜日

サンダーバードGoGo☆☆☆☆☆

2022年1月11日サンダーバードGoGo☆☆☆☆☆

 2015年に「サンダーバード50周年」を記念してクラウドファンディングで金を集め,当時の人形や装置を,コンピュータ解析して当時の大きさを再現し作ったTVドラマを映画用に再編集したもの.

当時夢中になって見ていたあたくしとしてはもう涙を禁じえませんでした.観客もあたくしと同年代のお年寄りが多かった.
昨年の「庵野秀明展」で展示されたサンダーバード1号,2号はこの撮影に使われたものだったそうです.

レディ・ペネロープの声は,当時は黒柳徹子で,今回は満島ひかりでしたが違和感はありませんでした.ま,彼女はドラマで黒柳徹子を演じてますからね.
2015年版を作ったときには1965年版に関わった人がまだ多く存命していて,2015年版にも参加したとか.

今のCGタプーリのアニメに慣れている人には受け入れられないかもしれないけど,あたくしの世代にはど真ん中の映画です.

2022年1月10日月曜日

映画演劇サクセス荘☆☆☆☆

2022年1月9日 映画演劇サクセス荘☆☆☆☆

 テレビのシリーズそのままの,一発録り映画.黒羽麻璃央,高野洸,高橋健介と言った2.5次元のイケメソに加え,同じく美形の橋本祥平など,テニミュや刀剣乱舞に出てくる系多し.「小山内三兄弟」とも同じような役者が揃っています.
美形の鑑賞にピッタリ.テレビのシリーズが好きだった人は楽しめると思うます.

ほとんど半世紀ぶりに訪れたシネマ・ロサは相変わらず治安の悪い立地だけど,映画館はきれいでした.観客は女性が9割.

2022年1月8日土曜日

決戦は日曜日☆☆☆☆

 2022年1月7日 決戦は日曜日☆☆☆☆

磐石な地盤を持つ代議士,川島昌平.突然の病気で入院,そして衆議院が解散.引退を決め,娘有美を後継ぎに指名.
というのは表向き,政治のことは何も知らない有美を傀儡にして,地方議員の言い成りにする予定.
で,有美は乳母日傘で育っているから,漢字は読めない,ヒステリーを起こす,選挙違反上等,後援会に喧嘩売る,ホストに入れあげ病気をもらう,しかし無駄に熱意があるとんでもないお嬢さん.
地方議員の企みを知って憤り「落選」を目指す.

  • 治安回復のため,支那人朝鮮人を追い返す発言
  • 子供を産まない女は妻としても半人前発言
  • 迷惑系Youtuberをボコる
  • 秘書との口穢い喧嘩をアップする
  • 他候補の選挙演説を邪魔する
などを試みるが,逆に「コアな相」の支持を受け,人気が出てしまう.
結局当選して秘書と一緒に政治家を志す.
面白いのだけど,決戦までの「時間の逼迫感」が感じられないの.時間との戦いが出てこないの.そこそこ笑えるからいいけど.