ま,あたくしは食品業界に身を置いているので,厚労省や農水省のお達しは見ているので,ちょっと違うけど,
- 生で食べられる肉は日本国内ではほとんど流通していない(ま,今は皆さん御存知でしょうけど)
- そのリスクのある肉を生で喰うためには,食べる直前にトリミングするなど,それなりの手順が必要
- それなりの手順を踏んだ肉はそれなりの値段になる,従って底辺向けの食い物ではない
- 大人がリスクを冒すならともかく,子供や妊婦が食うなんてもってのほか
- 以下の食い物は,基本的に日本で生食される歴史は無かった.ここ数十年に始まったもので,なおかつ寄生虫や食中毒の可能性があるので,健康な人にもリスクがある.乳幼児や妊婦にはもってのほか.
- 生肉(馬刺しを含む)
- 生ホタルイカ
- 淡水魚
バブルの頃,泥鰌やマムシを生で食べる「ゲテモノ食い」が流行,同時に顎口虫の感染例が広まったり,「地元では絶対生で食べない」ホタルイカを生で食いたがって線虫に感染したり,最近では野生のイノシシやシカでE型肝炎になったり.先人達が「してはいけない」と言う事はしないほうが良いのよ.
淡水魚だってSPFならともかく,あたくしが子供の頃は手に触れただけで「ジストマが付いているから早く手を洗ってらっしゃい」ときつく言われたものです.あたくしはヤマメだろうがイワナだろうが生では絶対食いません.旅館で出されたときも「SPFですか?」と聞いて,はっきりした返事が貰えなければ「淡水魚は生で食うなと言うのが家訓なので」とはっきり断ります.
かつては生ガキや卵も生で食うのはかなりリスクがありましたが,卵の場合「平飼いを止めてケージ飼いにする」とか「洗卵をしっかりする」「調理直前に割る」,生ガキの場合「オゾン殺菌した海水にしばらく漬ける」とか,それなりの処理法が確立されたからリスクが下がっただけのこと.それに反して「平飼いの鶏の卵」を有り難がる神経は(それはそれで有り難がる情弱がいるからそこそこ高い値で取引される)「敢えて高い金を払ってリスクを冒す」こと.あたくしには出来ませんわ.
貧乏人の皆さん,「身の丈にあった食い物」を食いましょう.
ま,あたくしはAux BacchalalesやVironで今後もタルタルステーキは食いますが.(メニューに残っていたら)
お子さんを亡くした下流の皆さんは,繁殖力だけは強いわけですので,次の子のご用意を.
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