2012年6月10日 ローエングリーン☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス
ローエングリーン・・・・・・・・・クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ・・・・・・・・・・・・・・リカルダ・メルベート
テルラムント・・・・・・・・・・・ゲルト・グロホフスキー
オルトルート・・・・・・・・・・・スサネ・レースマーク
ハインリヒ王・・・・・・・・・・・ギュンター・グロイスベック
指揮・・・・・・・・・・・・・・・ペーター・シュナイダー
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団
ワーグナーの作品をCDやiPodで聴くことは殆どありません.退屈だから.でも,生で見て聴くとワーグナーの音楽はとても綺麗な曲が多いです.ローエングリーンもそうです,うっとりとする楽曲です.
この作品の登場人物,全員バカです.白鳥の騎士が来て,「自分が何物か問わなければ助けてあげる,結婚してあげる」と言われて「誓います」と言ったのに,一晩持たなかったバカ女エルザ.そんなバカ女のせいで夫を殺され,自らも破滅の道を辿るオルトルート.「そして誰もいなくなった」な王様.
歌手は全て,物凄い力量と声でした.フォークトは典型的なヘルデンボイス,美丈夫です.一番良かったのは東フィルから物凄く繊細な音を引き出していたシュナイダーでしょう.
やれば出来る子です東フィルは.
追記:ほとんどオラトリオな曲です,もちろん新国合唱団は名演奏でした.
装置は東京リングを思わせる??なもので,舞台は八百屋.やたらと吊り物が降りてきたり,迫りが上がってきたり.婚礼衣装は「フィフスエレメント」だったり.歌手の動きは基本的にゆっくりで摺り足の能・狂言風.
最後は子役のゴットフリートが帰ってくる物の,姉のエルザはローエングリーンを追いかけて狂奔,王様と兵隊は退場,舞台の上に一人取り残されて茫然自失のゴットフリートが泣き崩れて幕,という救われない終わり方です.
今回の装置は日本で作られているようですね.
40分の休憩×2含めて5時間の上演時間,おまけに脳みそ使うオペラなので,軽食コーナーがいつも以上に充実していて,ソーセージ,パスタ,バームクーヘンもありました.
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