2014年2月20日 こうもり☆☆☆☆ 於 東京芸術劇場コンサートホール
アイゼンシュタイン・・・・・・・・・ペーターボーディング
ロザリンデ・・・・・・・・・・・・・小川里美
アデーレ・・・・・・・・・・・・・・小林沙羅
ファルケ・・・・・・・・・・・・・・セバスティアン・ハウプマン
フランク・・・・・・・・・・・・・・妻屋秀和
オルロフスキー・・・・・・・・・・・タマラ・グーラ
アルフレード・・・・・・・・・・・・ジョン・健・ヌッツォ
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・ハンス・リヒター
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団
芸劇と石川県立音楽堂の共同製作.各幕45分ほどに刈り込んだわりとコンパクトな版.客席の前のほうを外して,臨時のピットにし,舞台上には簡単なセットが.時代は現代,アイゼンシュタインは証券マン,ロザリンデは元ミスジャパンのモデル,アルフレードはデザイナー.まぁ,里美ちゃんじゃなきゃ出来ない役どころね.
で,ロザリンデという役は結構レッジェーロなので,里美ちゃんの声で歌えるのかしら?と思ったら,全くの杞憂でした.里美ちゃん,あそこまでアジリタ出来るとは思いませんでした.おまけにあの美しい容姿,きれいだった.
刈り込んだとは言え,チャールダッシュは珍しくカット無しで歌うし(しかもそのカットするところが一番声を転がすのよね),大事な部分の音楽はほとんどカットされていません.二幕のゲストに往年のスターメラニー・ホリディがゲスト出演したのだけど,全く衰えを見せないのが凄い.
字幕もこなれていたし,歌手の演技も良かった.アデーレに来るのは手紙ではなくメールだというのも今風でよろしい.
ジョン・健・ヌッツォ,新国での度重なるドタキャン,覚醒剤で,キャリアも終わりかと思ったけど,やっぱりこの人の声は凄い!まともなオペラの舞台で聞きたい.
あと,フラアンク役の妻屋さん,この人はもの凄いレパートリーの広さと表現力,タッパのある舞台姿と素晴らしい歌手なのだけど,華が無いのが難点だった.でも,こういったコメディだと華は必要無いし,むしろコミカルな演技が良かった.この人は本当に才能豊かな人だと思う.
このプロダクションがたったの2回しか,しかも平日ソワレ,上演されないのは勿体ない.例えジャンクしても大したセットではないから,いつでも再演は可能だと思う.ドサ廻り公演も出来ると思うし,ぜひ再演して欲しいと思います.
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