2015年9月20日日曜日

関宿城博物館

行ってきました.千葉県立関宿城博物館.なんでまた?とお思いでしょう.アクセスもとても悪いです.
 
実は,利根川東遷の資料が見られるのです.
利根川というのはそもそもは東京湾に流れ込んでいました.しかし,東京湾への水路は,勾配がきついため,水害も多く,特に水害が江戸を直撃する可能性が強いので,徳川家康が,利根川を銚子に流す計画を立てました.
といっても何もないところを掘って川を造ったのではなく,既存の川を繋ぎ変えて,必要とあらば堤防を築き川幅を調整し,関宿で江戸川と分離し,多くの水を銚子に逃がすことで江戸を洪水から守るようにしたのです.
それでも天明年間の浅間山の大噴火の時には人馬の死骸が東京湾まで流れこんだそうです.
工事は家康の時代に始まり,家綱の時代にほぼ完成,その後も明治に至るまで改良工事は続けられ現在に至ってます.
しかし,せっかく苦労して経路を東遷させた利根川も,昭和22年のカスリーン台風の時,決壊した利根川の水は,まるで祖先の記憶を思い出したの如く,東京の下町を目指して進みました.この時には,葛飾区,江戸川区あたりが冠水しました.
で,どうやって行くの?
東武野田線(通称アーパー線)川間駅下車,北口のバスのりばから「境町行き」バスで約30分,関宿城博物館まで連れて行ってくれるバスが有りますが,日に数本しかありませんのでお気をつけて.Suica,Pasmo利用可.
野田市のコミュニティバスもありますが,平日だけです.
もう一つ,博物館から一キロほど離れたところに,東武動物公園駅からのバスが有ります.こちらは一時間に2本ぐらいと本数は多いですが,ちょっと歩きます.
ここが東武アーパー線川間駅.駅前にはコンビニ一軒があるだけです.
この向こうは江戸川です.
途中関宿中央ターミナルというバスターミナルを通ります.
ここが関宿城博物館.実際の関宿城はもう少し江戸川の下流に位置していたようです.
実はここはサイクリングをするライダーの休憩所としても有名です.
利根川も江戸川も川沿いにサイクリングロードが整備されています.博物館にも広い駐輪場があり,引っ切り無しにライダーが出入りしています.
江戸川ですと,葛西臨海公園から関宿城博物館を超えて,利根川や奥入瀬川のサイクリングロードまでつながっています.東京湾から関宿まで60km,銚子からは120kmぐらいだそうです.都内からなら往復も可能です.
博物館の下にある「けやき茶屋」ここもライダー達に有名です.といっても他に選択肢が無いから.
一休み.
筑波山も近い.
お城と筑波山.
まさに,関東平野ですね.
今回は行けなかったけど,徒歩圏内に「鈴木貫太郎記念館」もあります.

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