2017年7月22日土曜日

ハートストーン☆☆

2017年7月22日 ハートストーン ☆☆

「アイスランドの鄙びた港町,幼馴染のソールとクリスティアン,大親友の二人は」なBLかショタ系の映画なのかな?と思ってたけど,そういったフレーバーもあるけど,アイスランドの田舎町,いや,予告で見た他の北欧映画もそうだけど,恐ろしいほどの偏見と差別があるのよ.
で,この田舎町,日本にもよくある「初体験が同級生なら恋愛も同級生,結婚も不倫も同級生」みたいな過疎の町.その閉塞感なのか,少年達が実に暴力的で残忍.八つ当たりに,常に何かを殺す,壊す,殴る,つばを吐く.
そしておろそしいまでのゲイへの偏見.アメリカどころの騒ぎじゃない.そりゃまともなやつは出ていくか自殺するわ.
北欧って福祉が行き届いて,難民にも寛容で,って言うイメージが何となくあるけど,今まで見た北欧の映画(ベルイマンを除く)って物凄い差別の連続なのよね.近々公開されるスウェーデン映画は「サーミ人への差別」がテーマだし,「きっといい日が待っている」はデンマークの孤児院での子供への虐待がテーマだし,かつて公開された「未来を生きる君たちへ」はデンマーク人によるスウェーデン人への差別が重要なテーマだった.この映画にもSvenと言う名前の「いかにもスウェーデン人」っぽい人が出てくるけど「余所者」だし「関係がバレるとこの村にはいられない」ぐらいの人らしい.
で,ソールとクリスティアンはあまりにも仲が良すぎて「ゲイカップル」みたいな感じでいびられている.
この差別感凄いの.まるで一族郎党村八分になりそう.
もし本当にこんな感じなら,とてもじゃないけどアイスランドなんかには怖くて行けないわ,

2017年7月21日金曜日

安宅丸

先週の「工場萌えに」に続いて,行ってきました「御座船安宅丸」
水上バスに乗ると,たまに見かける大時代な船.何かなと思ったら安宅という船だった.
この船ね.
で,調べてみたら,朝から夜まで色々なコースがあるし,結構楽しめそうなので,「お大尽コース」で行ってきました.
30名ほど入れる「貴賓の間」,貸し切りでした.ヲホホホホ.



お食事も多すぎず,少なすぎずで,あたくしにはちょうどよい分量でした.
 レインボーブリッジをくぐって
 断末魔の朝鮮テレビの前を通って
 ゲートブリッジも見えて
 ガントリークレーンに萌えて
 ハァハァ(;´Д`)…ハァハァ
楽しめます.

2017年7月13日木曜日

工場萌え

はとバスからメールが来た「【WEB限定発表】人気の夜景スポットから出航!川崎工場夜景チャータークルーズ(募集型企画旅行)」いわゆる工場萌え.
やった!!一度行きたかった.
で,Webで申し込んで行ってきました.
まずは,Tokia地下のベルジアンブラッスリーコートで時間調整
17:20丸の内のはとバス乗り場から出発.
まずは銀座キャピタルホテルで早い夕食


そして一路川崎は東扇島へ
この埠頭の地下には千鳥町に続く地下通路があります.一度行きたいです.
到着が少し早かったのですが,はとバス専用のチャーター便なので,早めに出航.
月が綺麗ですね(棒読み)
まだ薄明るいですが.
京浜運河をまずは東に,そしてUターンして.
JRの川崎発電所.先の震災のときには,普段フルパワーでは発電しないここの発電所が,ダウンした東電の発電所を補うため,フルに操業して電気を送ったそうです.
そして,昭和電工の川崎事業場.

なんと美しい.
さて,このあたりは鶴見線という路線が細かく枝分かれして,猶且社員じゃないと降りられないような駅も点在するという,全くの工場地帯.休日には電車の本数もがっくり減ります.
案内してくださったのはこの船会社の操縦士さんでしたが,色々とお詳しく,また,船の運行上のポイントなどもわかりやすく説明してくださって,とても充実した内容でした.
  • 横浜港の照明には青が多く使われているが「ブルーラートヨコハマ」から
  • 横浜のライトがブルーだったのはガス灯の名残
  • 船の舷灯は右が緑,左が赤,見える角度も決まっている
  • マスト灯は前が低く後ろが高く
  • これらを合わせれば,灯火だけで周りの船がどの方角に向かっているのかがわかる.
なんて説明を聞いてたら,まさにそのまんまの航海灯を付けた船と擦れ違いました.
さて,楽しかった1時間半のクルーズを終え,船は首都高をお台場経由,レイボーブリッジを渡って東京駅へ.
楽しゅうございました



ライフ ☆☆☆☆

2017年7月13日 ライフ ☆☆☆☆

んーーーー,ま,「エイリアン」の二番煎じなのだけど,「エイリアン」がすでに「輸送船の乗組員はトラックドライバー並みのステータス」な時代設定だったのに対し,ライフの乗組員は,少なくとも「科学者」であり「宇宙ステーション乗組員」なわけよ.なのに,メンタルが弱い弱い.発狂するは,感情的になるわ,泣くわ,叫ぶは.普通はそういう人間は不適格なんじゃないのかな.
で,火星から土壌を持ち帰って培養したら,なんか増えてきたのよ.で,最初のうちは微生物だと思ってたら,段々多細胞の生き物になってきたの.で,最初に培養した科学者が「公募」で選ばれた名前を付けて愛でたら,突然安全キャビネットのグローブ越しに噛み付いてくるの.
で,逃げ出して,実験用のラットを食ったり,それも,纏わり付いてあっという間に消化してしまう.
で,エイリアンと同じような展開になって,エイリアンと同じように最後に生き残った二人が脱出シュートで逃げる.片方は囮になってシュートごと「ライフ」を宇宙の彼方に送る予定だったのに,地球に到達したのは「ライフ」が乗ったシュートだったって.
んーーーーーアメリカ人のメンタルは全くわからない.
ただ,「エイリアン」や「スターウォーズ」と違って無重力な点は評価できるわね.「スターウォーズ以降「宇宙には重力がある」ことになってしまったから.
映像がきれいで,尺も長くなく,飽きない点は誉めてあげる.

2017年7月3日月曜日

ノルマ☆☆☆

2017年7月2日 藤原歌劇団公演 ノルマ☆☆☆ 於 日生劇場

ノルマ・・・・・・・・・・小川里美
アダルジーザ・・・・・・・米谷朋子
ポリオーネ・・・・・・・・藤田卓也
指揮・・・・・・・・・・・フランチェスコ・ランツィロッタ
演奏・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

まず,ノルマというオペラは,一般的にはベルカントの狂乱オペラの類いの
コロラトゥーラ作品に分類されると思うけど,二幕の後半は殆どカンタータ的な展開になるし,火刑台に消えるノルマとポリオーネと言う感動作であることが解る.
このあたりはCDだけで聴いていても解らない.字幕の付いたオペラの舞台だからこそ解るというもの.
さて,里美ちゃん,まず驚いたのがアジリタの正確なこと.アジリタっていくら練習してもできない歌手もいるのよ.フレーニなんかはアジリタが苦手だったからベルカント物は殆んど歌わなかった.
だからプッチーニのイメージだった里美ちゃんのアジリタには感心した.
でもね,高音が決まらないの.もちろんじっくり出す高音は正確できれいなのだけど,飛び上がる高音は,ぶら下がったり張れなかったり.
後は,あたくしの中で「ノルマ」といえばカラスやスリオティスのイメージなので,もっと強い女でいて欲しかった.
アダルジーザも同じ,メゾとは言えノルマとほぼ同じ音域を出さなければならない.やっぱり高音が弱い.おまけに縮緬ビブラート.
そういうわけで,満足というわけでもないけど,この作品の素晴らしさはよくわかりました.