ミハイロフスキー劇場バレエ 眠りの森の美女☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール
オーロラ・・・・・・・アナスタシア・ソボレワ
デジレ王子・・・・・・ヴィクトル・レベデフ
リラの精・・・・・・・アンドレア・ラザコヴァ
カラボス・・・・・・・ファルフ・ルジマトフ
フロリナ王女・・・・・サビーナ・ヤパーロワ
青い鳥・・・・・・・・イワン・ザイツェフ
ルビー・・・・・・・・田中美波
ゴールド・・・・・・・ジュリアン・マッケイ
指揮・・・・・・・・・パーヴェル・ソローキン
演奏・・・・・・・・・シアターオーケストラトーキョー
ペレンちゃんが降りただけでも萎えなのですが,大好きな王子様レベデフなので.
これはもう「プティパ」ではなく,「ナチョ・ドゥアト」の「眠り」です.もちろんプティパをなぞっている部分は多いけど,踊りのスタイルがドゥアトなのよ.
プロローグ,いろいろな「精」が出てくるけど,アテンドしている男子の一人がなんとシヴァコフ.
カラボスが出てきたら大拍手!!!動きも激しく「たっぷり」
一幕はいきなりガーランドワルツでえ始まるもガーランド無し,ローズアダージョは最初のバランス無し,花をもぎ取るのも無し.最後のバランスだけあるも,ロシアだけにショボイ.
二幕,あのきれいな間奏曲も無し.まあ,普通かな?
終幕,色々なキャラクテールが出てくるけど,実際に踊るのは.
- 宝石 マッケイ様,日本人,田中美波出演
- 猫
- 青い鳥
- 赤頭巾
でPDDへ,もちろんロシアだからFish diveは一回も無い.
この劇場の以前の版は,しつこいほどキャラクテールが出てきて,上演時間も3時間超えだったような.それが好きだったのだけど.
その後のマズルカは省略してアポテオーズへ.
衣装が100年ずれているのでアポテオーズも違和感.
そもそもはバロックで始まり100年後のロココで終わるのが定石.
だから最後のアポテオーズも「アンリ4世万歳」というロココ時代の曲の編曲で,同じ時代を扱ったロッシーニの「ランスへの旅」にも使われてます.
今回の版は「ロココで始まりバッスルで終わる」から終幕の衣装は19世紀後半で,妙に新しいのよ.そこにロココの音楽が流れてもねえ.
で,じゃ嫌いなの?と問われれば「好きです」
もともとコンテ嫌いな私が数少ない愛するコンテの振付家がドゥアトでしたから.
日本人の田中美波さん,ロシア人に混ざっても負けない立端とプロポーション.きれいでした.
このバレエ団としばしば共演した草刈タミー,日本人としてはプロポーション最高でしたが,このバレエ団に混ざると「顔デカ.足短か」だったのを思い出します.
さて,カーテンコール,一番の拍手はルジです.
ルジの最盛期(と言っても私が知ってるルジはすでにマリインスキーではほとんど踊らず,専らマールイで踊ってました)
当時「ルジ婆」と呼ばれるルジファンのババア集団がいて,ルジの公演に大量の花を持って行き,舞台の上に数トンの花が置かれることもしばしば.
あたくしにとっても,バレエの楽しさを教えてくれたのはルジとその仲間だから,今でもルジの踊りが見られるのは至福のとき.
改めてルジありがとう.
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