2020年9月30日水曜日

リエゾン?

リエゾン(liaison)とは,おフランス語における「発音しない語尾の子音が,次の単語の語頭の母音と繋がり発音される現象のことである.
「私の友達達」をおフランス語ではmes amisでありそれぞれの単語は「メ」「アミ」だけれど,並ぶと「メザミ」になる.

一方arc-en-cielは「アルカンシエル」とつなげて発音される,これをアンシェヌマン(enchaînement)という.
同じような現象は英語にもあり,これはリンキングと呼ばれる.because ofをビコーゾブと発音するように.

ところがですよ,一部の日本人英語教育者はリンキングをリエゾンと呼ぶのです.
英語で唯一のリエゾンと言えるのはnon-rhoticな英語のr音だけ(R-linking)のはず.the car ofがカーロブとなるように.

しかも「日本だけ」「一部」なのが問題です.こんな教師に習って,英語圏で「リエゾン」の話をしても,英語のリエゾンは「情事」や「密通」を意味し,文法の用語としては存在しないんです.

さらに,日本で教育を受けた教育者の中にも「リエゾンなんて単語使ったこと無い」人も多いのです.

これだけは言えます「英語のリンキングをリエゾンと呼ぶ教育者は信用してはいけない」


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