2010年11月3日 ウクライナ国立歌劇場オペラ ボリス・ゴドゥノフ ☆☆☆☆☆ 於 オーチャードホール
ボリス・ゴドゥノフ・・・・・・・・・タラス・シュトンダ
フョードル・・・・・・・・・・・・・テチニア・ピミノヴァ
クセーニャ・・・・・・・・・・・・・リリア・フレヴツォヴァ
グレゴリー・・・・・・・・・・・・・ドミトロ・クジミン
マリーナ・・・・・・・・・・・・・・アッラ・ボズニャーク
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・ヴォロディミール・コジュハル
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
ほとんど引っ越し公演であるキエフオペラの全国ツアー,なぜか演目は「カルメン」「アイーダ」「トゥーランドット」.武蔵野市とオーチャドで,たった2回の「ボリス・ゴドゥノフ」公演.何か間違ってないか?
だから,ボリスだけ見ることに.初めてのムソルグスキー「面白かった,楽しかった,素晴らしかった」文句なしの満点公演でした.たった2回の公演のためにこれだけの装置と衣装を持ってきたのか,と感心するぐらいの豪華な舞台でした.と言っても,ほとんどが精巧に出来た書き割りだけなので,装置にはそれほどお金はかかっていないでしょう.しかし,物凄い数の群衆や貴族が出てきますので,衣装はかなり大変かも.
さて,ボリスのお話はリューリク王朝の終焉に絡んで偽ドミトリーがたくさん出てきたり,突然ボリスが死んだり,ややこしいのですが,わりと分かり易くできています.
ただし,場面転換が多く,袖の狭いオーチャード,場面転換のたびに幕を下ろし,その間間奏曲もなく,かなり間延びする転換でした.おまけに裏方さんの声がでかく「近藤さん!三本目!」「近藤さん!」という声が何度も聞こえました.
こういう作品こそ,新国あたりで上演すると効果的なんじゃないかな.
プロローグの戴冠式シーンは,ゼフィレッリも真っ青なヒトヒトヒト,キンキラキン.ルースカヤみたいな衣装にハンカチ持った女の人がきれい.
ボリスをはじめ,さすがはスラブオペラ,低音陣が良い声を出してました.特にマリーナ役.今回の版は,終幕ボリスの死でで終わりでした.
せっかくウクライナくんだりから来るなら,こういう公演をしてもらいたい物です.(ま,地方じゃ無理だろうけど)
残念ながら2000人入るオーチャードホールはかなり空いていました.5日の武蔵野文化会館が1300人の箱で完売しているのとは大違いです.
東欧の歌劇場が来日するとき,たまにこういった素晴らしい作品を持ってきてくれます.プルゼーニュの「女狐」とか,マリボールはご当地作品ではなかったけど,「ラクメ」を持ってきたし.
こういう作品が見られるのも,東京にいるからなんだけど.
1 件のコメント:
はいはい。地方で。アイーダをパスしましたー。
つーか露助。教えてやる。
日本の田舎でイタオペやるなら「椿姫」以外はダメだぞ。
ほんとーに客が欲しいなら。モーツァルトしかないぞ。。。
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