2010年11月15日 ふたたび Swing me again☆☆☆☆
往年のジャズマンたちのノスタルジー映画だと思ってたらハンナ姐さんの感想を見たら,ハンセン病が関わっていると言うことなので、早速見に行ってきました.
数十年ぶりにハンセン病の療養施設から息子の家に一時帰郷する,昔はジャズのトランペット吹きだったじいさん.孫息子は大学でジャズをやっている.
で,爺さん出てきて,それなりに偏見があって,で,爺さんは昔の仲間に会いに孫と旅に出るロードムービー.
日本医師会も推薦する映画で,必要以上に湿っぽくないのはお勧めだけど・・あたくし,昭和の終わる頃,東京都清瀬市の会社に勤めていました.
知っている人は知っているだろうけど,清瀬はサナトリウムの町で,駅前から南に向かって病院が並ぶ,通称「病院通り」があり,都内で唯一,夜間の車通行が制限されていました.
救世軍病院,復十字病院,国立小児病院,東京病院.
そして,その先の東村山市にハンセン病施設,多摩全生園がありました.
当時からあたくしを含めて真っ当な人間はハンセン病への偏見はほとんど無く(外観がどうのこうのと言うのはあったけど),全生園の中を通り抜けたりしてましたし,入院患者さんたちとも平気で挨拶してました.
だから,今でも偏見が残っていると言うような内容には「???????」でした.息子夫婦なんかあたくしとあまり違わない年齢のはずですけど.
もっともこういうふうにオープンだったのは「東京限定」なのかもしれませんが.
だから,昭和30年代の話である「砂の器」だとリアリティーを感じるけど,平成の今の話として書かれると,かなり違和感があります.(それも含めての神戸設定なのでしょうか?)
ま,うちの母親が戦争中に疎開先のド田舎で感じたような「田舎の閉塞感」が平成の今でものこっているらしいから(ツーチャンネル家庭板情報)地域によってはあり得るのでしょうが.
で,そういった点を割り引いても,凄く良い映画に仕上がってます.主人公の鈴木亮平くんが「いわゆるイケメソ」ではなく,その辺にいるお兄ちゃんっぽいのもよいし,主演の財津一郎ほか,おひょいさん,犬塚弘,佐川満夫,特別出演のナベサダ,ほか,おじいちゃんたちが良い演技してます.派手に号泣したり,喧嘩をしたりというシーンはほとんど無く,本当に抑えた演技が素敵です.後は,音楽がとても綺麗です.
3 件のコメント:
平成の初めごろ。初対面の広島人から、出身県を聞かれました。
で、答えたら、「うわー、らい病の施設があるところじゃ」と差別。
私はそんな施設があることすら知らなかったので「へー、そーなんですかー?」と。
放射能でキチガイだらけの広島土人が、病人を差別するなんて何事だ、と思ったことでした。
差別と戦ったはずのハワイの日系人が,ネイティブハワイアンを「土人たち」「土人の島だから」と呼んでいるのをきいてびっくりしたことがあるわ.
いわゆる。土地の人たち、とゆー。
本来の意味なのかも知れないー。
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