2011年1月10日 トリスタンとイゾルデ☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス
トリスタン・・・・・・・・・・・・ステファン・グールド
イゾルデ・・・・・・・・・・・・・イレーネ・テオリン
ブランゲーネ・・・・・・・・・・・エレナ・ツィトコーワ
クルヴェナール・・・・・・・・・・ユッカ・ラジライネン
マルケ王・・・・・・・・・・・・・ギド・イェンティンス
メロート・・・・・・・・・・・・・星野 淳
指揮・・・・・・・・・・・・・・・大野和士
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団
素晴らしい演奏でした.歌手達がいい声出してました.テオリンは日本デビューの「トゥーランドット」の時にあの大音響のオケとオルガンのカーテンを楽々と越える声が素晴らしかったし,その後がブリュンヒルデ.もう「次はイゾルデしかないんじゃねえ?」なかんじでしたが,まさにその通り.
ツィトコーワも指輪でフリッカを歌い,あの細い体のどこからあんな強い声が出るのか不思議なくらい.
何でこんなに歌手に負担をかけなくてはいけないんだ!という作品です.どの歌手もフォルテシモで高音を延々と歌わなければなりません.しかもトゥーランドットほどではないけど,オーケストラも唸ります.たちが悪いのが,さらにソットヴォーチェやらピアニシモやらが,ほとんど聞こえないぐらいのオケと共演したりします.大変な作品です.
演出もわりとシンプル(でも本火本水使ってますが)で,照明がきれいでした.
序曲と供に,紗幕越しに月が昇り,向こうからトリスタン達とイゾルデ,ブランゲーネを乗せた船がやってきて,その船の上で一幕.二幕は巨大な柱とネオン管のようなオブジェ,ホリゾント幕一面に銀河.終幕は以下にもケルトな岩肌の海岸に月.美しい演出でした.
相変わらずソロに難有りの東フィルでしたが,まあ良いでしょう.12年振りに新国登場の大野もたくさんのブラヴォーを貰ってました.
唯一いただけなかったのが,水夫.あの格好じゃ「アイーダの奴隷」か「海賊のアリ」だよ.
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