2012年1月31日火曜日

スパルタクス☆☆☆☆☆

2012年1月31日 ボリショイ・バレエ公演 スパルタクス☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

スパルタクス・・・・・・・・・・イワン・ワシーリエフ
フリーギア・・・・・・・・・・・スヴェトラーナ・ルンキナ
クラッスス・・・・・・・・・・・アレクサンドル・ヴォルチコフ
エギナ・・・・・・・・・・・・・エカテリーナ・シプリーナ
指揮・・・・・・・・・・・・・・パーヴェル・ソローキン
演奏・・・・・・・・・・・・・・ボリショイ劇場管弦楽団

凄かったーーーーー.ワシーリエフはじめコール・ドまで,廻る廻る,跳ぶ跳ぶ.体操の床競技見たい.
女子もよく上がり,しなる足.ルシア・ラ・カッラみたいな感じ.そして,ハチャトゥリアンの音楽.どう考えてもソビエトではなく,アルメニアの音楽.面白い.
こんなに興奮する作品とは思わなかった.
組曲と,アコスタのDVDをちょっと見ただけなので,殆ど初めて見る作品.踊りがアクバティックで,女子のビールマンスピン風や,男子の180度開脚とか後ろにCの字に反るジャンプとか.
で,もうワシーリエフがグラン・ジュテで舞台を横切るだけで大拍手.
装置は割と単純で,一面しか使わないし,奥のほうが少しだけ八百屋.釣天井風の紗のテントと紗幕で場面展開.所謂レパートリー物.オケもさすがに座付のオケ.感動するようなデリカシーはないけど,絶対に音は外さない名人芸.
これはもう,ワシーリエフのワンマンショーだから楽しかったのね.オシポワが相手だったらどうなっちゃうんでしょう?
まー皆さん,まだチケットは残っているようなので,残る2日も万難廃して行った方が良いわよ.
新国でもうすぐ始まる「こうもり」の指導に来ているルイジ・ボニーノさんや,新国立劇場運営財団の理事長が客席にいました.

2012年1月28日土曜日

エトワールへの道程☆☆☆

2012年1月28日 エトワールへ道程☆☆☆ 於 新国立劇場中劇場

シアトリカル・ダンス I'll met by moonlight 月夜にとんだ鉢合わせ
タイタニア・・・・・・・・・・・フルフォード佳林
オベロン・・・・・・・・・・・・小野田雄
パック・・・・・・・・・・・・・島田沙羅
妖精・・・・・・・・・・・・・・三宅里奈
  ・・・・・・・・・・・・・・西成雅衣
  ・・・・・・・・・・・・・・直田夏美
指揮・・・・・・・・・・・・・・アレクセイ・バクラン
演奏・・・・・・・・・・・・・・新国立劇場アンサンブル
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」から作られたキミホ・ハルバートの作品.可愛らしい作品です.

眠りの森の美女 ハイライト
オーロラ姫・・・・・・・・・・・フルフォード佳林
デジレ王子・・・・・・・・・・・齊藤 拓
青い鳥・・・・・・・・・・・・・碓氷悠太
フロリナ王女・・・・・・・・・・西成雅衣
本命はこちらでした.新国の眠りは,上演権が切れているから,新製作しないと上演できない.しかも碓氷悠太くんが出る.
研修所の終了公演は何度か見たことあるけど,やはり幼い,特に男の子の体型がまだまだ未完成で不安タプーリ.一方女子も,ポアントが不安定だったり,後ろで踊る人のチュチュを蹴りあげたり.ゲストの齊藤 拓くんや碓氷悠太くんは物凄く安心して見られる.
オーケストラは実質東フィルでした.
指揮者が実に楽しそうに振ってました.こどもたちの成長を見守るお父さん目線で.
ま,いわゆる発表会ですから,難しい事言うのはやめましょう.

2012年1月22日日曜日

ラ・ボエーム☆☆☆☆☆

2012年1月22日 ラ・ボエーム☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ミミ・・・・・・・・・・・・・ヴェロニカ・カンジジェミ
ロドルフォ・・・・・・・・・・ジミン・パク
マルチェッロ・・・・・・・・・アリス・アルギリス
ムゼッタ・・・・・・・・・・・アレクサンドラ・ルブチャンスキー
指揮・・・・・・・・・・・・・コンスタンティン・トリンクス
演奏・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団
ラ・ボエームと言うオペラは,きれいな曲だけど,あまり感動したことはない.今日は違った.と言っても,歌手が飛び抜けているとかそういうことではなく,一流のレパートリー公演になっていたこと.装置も地味で,スクリーンや紗幕をうまく使った美しい舞台,歌手もそれなりに良かったし,音楽もとても良く鳴っていた.
国立なのだから,こういった「スターは出ていなくても一流の演奏」が出来るレパルトワールをたくさん持っていなければ,本当のオペラハウスとは言えない.
今のところ,ボエーム,トスカ,蝶々夫人(好き嫌いは別にして)は立派なレパートリー公演なっている.
トスカを除いて(スライディングステージと大迫が必要)地方公演もできそうなので,アンダーの歌手ぜドサ回りをスるべき.
来シーズンのアイーダは,ゼフィレッリの演出による満艦飾ヴァーション,何かを記念しないと上演できない勿体無い演出.もう少し低廉なヴァーションを作って,レパートリー講演するべきジャマイカ?
客席には演出の粟國淳ちゃんと,珍しくバレエ芸術監督のビントレー氏がいました.
主役の歌手,指揮者,ともにもの凄いブラヴォーを受けてました.
楽しかった.

2012年1月19日木曜日

鈴本演芸場☆☆☆☆☆

2012年1月19日 鈴本演芸場☆☆☆☆☆


柳家さん弥・・・・・・・・・・もぐら泥☆☆☆
柳貴家小雪・・・・・・・・・・太神楽☆☆☆☆☆
春風亭正朝・・・・・・・・・・蜘蛛籠☆☆☆☆
柳亭左龍・・・・・・・・・・・初天神☆☆☆☆
大空遊平・かほり・・・・・・・漫才☆☆☆☆☆
春風亭百栄・・・・・・・・・・バイオレンス・スコ☆☆☆☆☆
林家正蔵 ・・・・・・・・・・・一文笛☆☆☆☆

仲入り
伊藤夢葉・・・・・・・・・・・・奇術☆☆☆
入船亭扇遊・・・・・・・・・・・浮世床☆☆☆☆
柳家小菊・・・・・・・・・・・・粋曲☆☆☆☆☆
柳家喬太郎・・・・・・・・・・・小言幸兵衛☆☆☆☆☆


二の席,取りはキョンキョン.やっぱりキョン師の時は混んでいる.
柳貴家小雪の水戸大神楽は,始めてみます.この娘,なかなかやるじゃ無いの.度胸もいいみたいだし.勝丸よりはるかにしっかりしてる.
百栄のバイオレンス・スコ,サザンセンジュのミノワブリッジ辺りにたむろするネコたちの派閥と縄張り争いのお話.面白い.
正蔵師の一文笛は,上方のお話らしいです.面白かった.
そして,キョンキョン,小言幸兵衛というのはうまくやらないと,幸兵衛が憎たらしくて楽しめない話ですが,妄想妄想の幸兵衛さん,豆腐屋も仕立屋も唖然として追い返されます.面白かった.


追記 柳貴家小菊さんがしばらく寄席へ出ていなかったのは,産休だったそうです.

2012年1月16日月曜日

ヒミズ☆☆

2012年1月15日 ヒミズ☆☆

さて,前評判は高いのですが,登場人物が悉くオツムが弱くてメンヘル,自助努力しないでがなりたてるので,やかましい映画です.
ファザコン子温監督が,打って変わって「オヤジ殺す!」になっちゃいました.
同じように大嫌いな映画「誰も知らない」と同じで,出てくる大人が悉く「お前ができる手助けはそれじゃないだろう」なダメダメ.
同級生の女子はずーーーーーっと発情しっぱなし.後,涙のシーンが多すぎ.
所詮君たちの将来は底辺だよ.と笑顔で送りたくなる映画です.

2012年1月14日土曜日

イーゴリ公☆☆☆☆☆

2012年1月14日 ウクライナ国立オデッサ歌劇場 イーゴリ公☆☆☆☆☆ 於 Bunkamura オーチャードホール

イーゴリ公・・・・・・・・・アレクサンドル・ブラゴヌダールヌイ
ヤロスラーヴナ・・・・・・・アーラ・ミシャコワ
ガリツキー公・・・・・・・・セルゲイ・ザムィツキー
コンチャク汗・・・・・・・・ヴラディーミル・グラシェンコ
ヴラディーミル・・・・・・・アレクセイ・スレブニツキー
コンチャコーヴナ・・・・・・リリア・クチシェヴァ
指揮・・・・・・・・・・・・ユーリィ・ヤコヴェンコ
演奏・・・・・・・・・・・・ウクライナ国立オデッサ歌劇場管弦楽団

その前に,ヲイヲイ,本当に改装したのかよ,オーチャードホール.平坦な一階席,目障りな手摺,何も変わってないだろう?トイレがきれいになったぐらい?
2007年に見たマールイ依頼,久しぶりの「イーゴリ公」です.
ウクライナといえば日本ではキエフの歌劇場,バレエ団が有名ですが,今回はオデッサです.
マールイもそうでしたが,流石は国立歌劇場のオケ,感動的かどうかは別にして,とてもいい仕事です.ホルンもひっくり返りません.
女声二人が思い切り「スラヴ声」で,スラヴ声好きなあたくしにはたまりません.他の歌手はみんないい声出していました.
レパートリー公演として日常的に上演されているのか,完成度が高い舞台です.書割と紗幕が中心の単純な装置ですが,衣装が豪華だったので,安っぽいイメージはありません.コンチャク汗の衣装もウクライナならではの豪華な毛皮.
ニ幕仕立てで,プロローグと一幕を「一幕」,ニ幕と終幕を「ニ幕」とした,マールイと同じ,三幕を丸ごとカットした版.だから,唐突に終わってしまいますが, 三幕はボロディンの筆がほとんど入っていないらしいのでこれでいいでしょう.コンチャコーヴナの声をもっと聞きたいとは思いましたが.
こういうのを新国でレンタル上演すればいいのに.合唱の活躍が多いので新国の合唱団にも向いていると思うのだけど.
バレエ団には東洋系の顔立ちのダンサーが多くいましたが,旧ソ連にはウズベキスタンだのがあるから,何人かはわかりません.
プログラムを買おうかと思ったのですが,立ち読みしたら,二千円もするのに,中身がグレギーナと西本某ばかりだったので 辞めておきました.
追記
オーチャードは袖が狭いと言われますが,コーラスが袖で待機しているのが丸見えだったのと,バナーを持った人たちが舞台を横切って再度舞台に現れるときも,明らかにバナー丸めてバックヤード歩いて,慌てて広げている感じが丸見えでした.
カーテンコールの緞帳の上げ下げと,コールのタイミングが合わずにヒヤヒヤすること何度も.歌手たち緞帳見てないのか?

2012年1月13日金曜日

Dobro


昨年,スロヴェニア,クロアチア,ボスニア=ヘルツェゴビナに行った時,あたくしが「姉」と思って慕っいる知人におみやげを渡したの.
その時に「あたしも昔,ユーゴスラビア時代にザクレブに行ったわ.東京に一つしか無いクロアチア料理のお店知ってるわ.こんど行きましょう」ということで行って来ました.
京橋の「Dobro」です.表記はドブロになってますが,スラブの言語は,強制のないoはaと発音されますので,「ドブラ」が正確かと.あたくしも毎朝「Dobro jutro」を「ドブラ・ユートラ」と発音してました.
 前菜です.
 マスのグリル,ホワイトトリュフオイル添
 パスタ,ラザニア風.ソースはパプリカ.
 メインは撮り忘れた.シーフードのトマトソース風味でした.
デザートはオレンジ風味のクレームキャラメルとピスタチオのアイスクリーム.
 店内に飾ってあったグラゴル文字の碑文.
クラシック音楽好きなあたくしは,グラゴルというとヤナーチャクのチェコやスロバキアをイメージしてしまいますが,クロアチアのほうがずっと長く使われていたようです.

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2012年1月10日火曜日

デジタルネイティブ

今時の若い者は「デジタルネイティブ」と言われる世代よね.
でもね,なんでこいつらPCやスマホが使えないの?といろいろと思った.
ツーチャンネルの書き込みや,あたくしの廻り見てると思うの.
  • 何で3Gパケットばっかり使うの?
    光が来てるのに,自宅では3Gパケットなのよね?そりゃパケ放題だろうけど.なんで無線LANにしないの?早いし,安いし.もしすでに有線LAN使っているなら,USBに指すだけで無線LAN環境が作れるアダプタが1000円以下でも買えるのに.
  • 何でキャリアメール使いたがるの?
    個人的には,捨てアド含めて複数のメアドを持っていて,キャリアメールを含めて全てをGmailとかHotmailに転送して,スマホでpush受信して,と言う使い方が一番便利だし「スマート」な使い方だと思うのだけど,なんでわざわざキャリアメールを個別に使いたがるの?特に現在のところAUのiPhoneはメールはpushできないのだし.
  • 絵文字ってそんなに使いたいの?
    ま,あたくしは年寄だから,絵文字が多いメールはDQNの証と思ってしまうので,スマホで絵文字が使えなくても気にならないけど.なんか絵文字が使えないことがクリティカルみたいな発言見ると,じゃあガラケーにすれば?と思ってしまう.
  • PC無いの?
    特にiPhoneの場合.当然PC無いやつは無線LANも無いだろうし.勿論PCが無くてもアクティベートはできるし使えるけど,バックアップが取れないとか無線LAN環境下でないと動かないアプリもいっぱいいあるとか,なんでそんな思いまでしてスマホにしたいのかな?
あたくしの廻りのこの世代,特にSNSやツーチャンネル使っていない奴,と言っても東大だの京大だの出てる所謂優秀な子達.それなりにPCのアプリケーションは使える.でも事あるごとに「ggrks!」と怒鳴りたくなることがある.
 ま,いいけど.

2012年1月9日月曜日

ミラノ,愛に生きる☆☆☆☆☆

2012年1月9日 ミラノ,愛に生きる☆☆☆☆☆

改装が終わったBunkamura,その中の映画館「ル・シネマ」のオープニング作品.製作にはデアゴスティーニも関わっているみたい.
素晴らしい作品という訳ではありません.冗長だし,やたら展開は遅いし.でもどういうわけか,あたくしには響いてくる物があったのです.
ロシア人の絵画修復家の娘エンマは,ロシアに骨董品収集に来た,イタリアのテキスタイルメーカーの御曹司,タンクレディと知り合い,結婚するためイタリアに来た.そして数十年,子供たちは成長し,伴侶を持ち,会社を継ぐ.その長男の友人はイタリア料理店のシェフ.まずその料理にやられてしまう.そしてついには息子の友人と禁断の関係に.
この履歴だと,エンマは冷戦時代に西側に渡ってきた事になる,そして,実際イタリアに来てから一度もロシアには帰らなかった.
この映画の良いところは,「テキスタイルメーカー」「ロシア人」「禁断の恋」と言った内容を,さりげなく匂わせて「ああ,やっぱりそうだったのか」となるところ.
デレク・ジャーマンのミューズだったティルダ・スウィントン,久しぶりに見るマリサ・ベレンソン, きれいでした.
北イタリアの美しい風景,ナイチンゲールやクロウタドリの声,ヨーロッパに帰りたくなる作品です.
やっと全席指定になったル・シネマ,館内放送は以前のまま.いずれにしても,今時,こことシネスイッチ銀座が「昭和の香りのアートシネマ」両巨頭でしょうか.
イメージフォーラムとかユーロスペースもありますね.

追記:音楽はジョン・アダムズの既成曲から充当されていますが,とても美味い具合に使われています.

2012年1月8日日曜日

お散歩

西新宿,来た新宿に残る「昭和の面影」が近々無くなりそうだというので,ちょっとお散歩に行って来ました.今年最初のお散歩です.
北新宿はもう随分前に更地になり,今世紀に入って工事が始まる前に,縄文だかの遺跡が見つかって発掘が行われました.今はどうなっているのでしょう?
 新宿の駅から青梅街道を,青梅方面(つーか中野方面)に歩きます.向こうに見えるビルが,どうも北新宿のビルらしいです.
こんな感じになってました.このあたりは昔は柏木とか角筈とか呼ばれていた当たりで,五代目三遊亭円楽,川柳川柳の師匠である三遊亭円生は「柏木の師匠」と呼ばれていました.
 神田川です.青梅街道に架かる橋が「淀橋」で,ヨドバシカメラの名前もここから来ていますし,新宿副都心はかつては「淀橋浄水場」でした.
神田川の水質は,落合の水再生センターが大量の浄化水を流しているので,鮎が遡上するほどきれいになっています.ただ,せっかく遡上した鮎も,コンクリート護岸なので,梅雨時の大雨で流されてしまうらしいです.
 西新宿の5丁目当たり.
 レトロな商店街が現れました.
追記:宮崎あおい・高岡蒼甫元夫婦,広末涼子の別れた亭主に関係した朝鮮人がぼこぼこにされて糞漏らしながら死んだのってこの近くよね.
 突き当たりには銭湯がありました.
 レトロなアパート.人が住んでます.
 十二社の熊野神社へお参り.
 続いて,西新宿の6丁目方面へ.
 このあたり,以前はもっと低層の家が多かったと思うのですが,いつの間にかビルだらけになってました.
 一部残った人家は,すでに地上げが完了し,住人はいないようです.
 カラスが.
 このビルの当たりも十年ぐらい前までは.人家やアパートだらけでした.
 その後は,都庁の北展望台へ.
 天気が良かったので,丹沢方面の山々がきれいに見えます.
 こちらの方角には東京湾と房総半島が見えます.
 ビルの影には筑波山も見えてます.残念ながら富士山の方角は雲が多かったので見えませんでした.
関東平野の両翼にそびえる両峰が,共に霊峰としてあがめ奉られるのもわかります.

2012年1月7日土曜日

恋の罪☆☆☆

2012年1月7日 恋の罪☆☆☆

園子温という人はわからない.ここのところ物凄い勢いで作品を発表していて,評価も高いのに,見せる気があるのかないのな,当日並ばないとチケットが買えないような映画館でばかり公開し,いつの間にか上映が終了している.
今回も「事前に座席指定でチケットの買える,どこかのシネコンでやらないかな」と探していたら,南東北のシネコンで上映が始まることに.幸い,今はつくばエクスプレスなんてのがあるから,移動距離と交通費は物凄いことになるけど,それほど時間はかからないので見に行って来ました.
ここまで来ると,筑波山が近くに見えます.
で,内容は「東電OL殺人事件」にインスパイアされたとは言え,事件との関連は無い内容です.
それなりに退屈しない内容なのに「又かよ」なファザコン話.この監督のファザコンは異常じゃ無いか?多分結婚生活も短命に終わるでしょうね.
「紳助の次に消える」という噂もあった水野美紀は体当たり演技は良いけど,彼女の変態振りは要らないような.監督と結婚した(婚約だっけ?)神楽坂惠は搭乗シーンの九割泣いているだけだし,関西訛りが強くて,変な標準語で醒めてしまうし.
一番見事だと思ったのは,大方斐紗子の「山の手の品の良いおばあさま」の口調と,キチガイ演技だったわ.
利根川近くまで来るとスカイツリーも見えてきます.
デッドセクションも初体験
 

2012年1月6日金曜日

ミハイロフスキー劇場 海賊☆☆☆☆☆

2012年1月6日 ミハイロフスキー劇場 海賊☆☆☆☆☆

メドーラ・・・・・・・・・イリーナ・ペレン
コンラッド・・・・・・・・ファルフ・ルジマトフ
アリ・・・・・・・・・・・レオニード・サラファノフ
ギュリナーラ・・・・・・・タチアナ・ミリツェワ
指揮・・・・・・・・・・・アナートーリー・リバルコ
演奏・・・・・・・・・・・ミハイロフスキー劇場管弦楽団

ルジはちょっとお疲れなのか,高さが足りないような気がしましたが,昨日に引き続き素晴らしい踊りでした.本来なら今日はボルチェンコがメドーラを踊るはずだったのですが,劇場の事情で降板,再度ペレンが踊りました.
感想は昨日と同じです.楽しいプロダクションです.次回持ってくるときにはぜひ見ることをお勧めします.

2012年1月5日木曜日

ミハイロフスキー劇場 海賊☆☆☆☆☆

2012年1月5日 ミハイロフスキー劇場 海賊☆☆☆☆☆

メドーラ・・・・・・・・・イリーナ・ペレン
コンラッド・・・・・・・・ファルフ・ルジマトフ
アリ・・・・・・・・・・・レオニード・サラファノフ
ギュリナーラ・・・・・・・サビーナ・ヤパーロワ
指揮・・・・・・・・・・・アナートーリー・リバルコ
演奏・・・・・・・・・・・ミハイロフスキー劇場管弦楽団

今の形で「海賊」の上演が始まったのは,1955年,マールイのはず.その後,ほぼ同じ版でマリインスキーが,少し違う版がボリショイとABTで上演されるようになった.
今までに何度か日本で上演されたマールイの「海賊」は1994年ボヤルチコフが改訂した物.
音楽は今と変わらないけど,最後のJardins Animésはパシャの船の甲板という物でした.
今回のは2009年にルジマトフが改訂,演出 した版.YoutubeにHDクオリティの動画がたくさん上がってるからごらんになった方も多いでしょう.産休でシェスタコワが来ないのが残念.
さて,基本はボヤルチコフ版とは変わりません.音楽もマリインスキーとほぼ同じだと思います.
違いは「男子をもっと踊らせていること」と「小芝居が多い」こと.洞窟のPDTでも,パシャのシーンでも,あっちこっちで小芝居をしてる.ギュルナーラのPas d’Esclaveでも,グランジュテで太守達を蹴散らしたり,小芝居をタップリちりばめてる.
男子の踊りは,奴隷市場では男子奴隷も踊らされるし,最後のシーンも,通常は船に乗って去って行くだけなのに,海賊達は徹底的に踊らされる.
「意味の無いお色直しとヴァリアシオン,あるようで無いトンデモストーリー」が信条のおバカバレエです.脳みそ使わずに楽しめました.
ところが,コンラッド役のルジ.プリモオーラ出まくりで「このバレエの主役はコンラッドかよ?」です.廻る廻る,跳ぶ跳ぶ.ま,サラファーノフが負けじと廻って飛んでいたから良いのだけど.サラファーノフとルジが並んでわかるのは,身長差はほとんど無いのに(サラが少し大きい),ルジは顔が小さいから八頭身で大きく見えることと,サラの幼児体型が目立つこと.
一人で踊る分には良いけど,並ぶとルジの格好良さが目立ってしまうのと・・・・ルジはやっぱり不世出のダンサーだと言うこと.マールイに移ってから,現役のルジをタップリ見られたのが幸せ.
衣装や装置がきれい.でも書き割りばかりで「金なんぞかけなくても良い舞台は出来る」の見本.そのかわり男女30人ずつぐらいのコール・ド・バレエは必要だから,世界一のコール・ドを持つ,新国バレエ団に上演して欲しいわ.
それにしても,この劇場のオケ凄いわ.決して感動できる演奏では無いけど(所詮アダンとかプーニの作品ですから)全く音を外さない.楽譜通りの演奏したら拍手喝采の東フィルとは大違い.プロの仕事見せて貰いました.

2012年1月4日水曜日

ミハイロフスキー劇場バレエ ガラ

2012年1月3日 ミハイロフスキー劇場バレエ 新春スペシャル・ガラ☆☆☆☆


第一部
くるみ割り人形より第二幕
マーシャ・・・・・・・・・サビーナ・ヤパーロワ
くるみ割り人形・・・・・・デニス・トルマチョフ

第二部
白鳥の湖より第二幕
オデット・・・・・・・・・イリーナ・ペレン
ジークフリート王子・・・・ヴィクトル・レベデフ

第三部
レイモンダより第三幕
ライモンダ・・・・・・・・吉田 都
ジャン・ド・ブリエンヌ・・エドワード・ワトソン

指揮・・・・・・・・・・・アナトーリー・リバルコ
ミハイロフスキー劇場管弦楽団

最近公演数が減ってきたミハイロフスキー劇場,通称マールイ.今シーズンはルジマトフ版の「海賊」を持ってきての来日です.吉田都ちゃんが踊るライモンダがあるので,東京国際フォーラムのホールAという,殆ど拷問のような劇場ですが見に行ってきました.
ま,ここは本来「国際会議場」であって,音楽ホールでは無いのですが.おまけに5000 人を越えるキャパシティ.
まず,くるみは,振り付けのせいもあるけど,恐ろしくテンポが遅く,重苦しい演奏.マールイは眠りもそうだけど,カットが少ないので,くるみも「道化師」のヴァリアシオンがきちんと残ってます.金平糖もコーダまでカットしないで踊ります.でも,重い.
続いて白鳥.ペレンちゃんがきれいに踊ってくれました.この子成長してます.
ただ,あたくしが嫌いな白鳥なのでね・・・
さて,トリのライモンダ,ロイヤル時代,ロンドンではこのグラン・パしか踊っていないはず.新国では全曲版を踊ってますけど.
衣装はどうもロイヤルからの持ち込み,振り付けもロイヤルのままなので,微妙なところでずれるところがあります.でもギエムの器械体操のような動きと較べると,春香に美しいし「手首が折れている」と形容される,人指し指を立てたロシア式の動きよりも自然です.
最後のパッセはいくら何でも溜めすぎでしょう.

2012年1月2日月曜日

鈴本演芸場初席第二部

2012年1月2日 鈴本演芸場初席 第二部

松旭斎美智・美登・・・・・・松づくし☆☆☆
春風亭百栄・・・・・・・・・漫談    ☆☆☆☆
柳家小袁治・・・・・・・・・初天神    ☆☆☆☆
ホームラン・・・・・・・・・漫才    ☆☆☆
鈴々舎馬風・・・・・・・・・漫談    ☆☆☆
古今亭菊丸・・・・・・・・・時そば    ☆☆☆☆☆
川柳川柳・・・・・・・・・・パフィーで甲子園    ☆☆☆☆☆
カンジヤママイム・・・・・・パントマイム    ☆☆☆☆☆
宝井琴調・・・・・・・・・・寛永三馬術 愛宕山梅花の誉    ☆☆☆☆
古今亭志ん輔・・・・・・・・替わり目    ☆☆☆☆☆
仲入り
江戸屋猫八・仔猫・・・・・・ものまね    ☆☆☆
林家たい平・・・・・・・・・粗忽の釘    ☆☆☆☆☆
林家二楽・・・・・・・・・・紙切り    ☆☆☆☆
林家正蔵・・・・・・・・・・ハンカチ    ☆☆☆☆☆

久しぶりの初席.まずは松旭美智,美登の二人は,マジックでは無く,松づくしを.
小袁治の初天神は初席らしく飴玉まで.
菊丸の時そばは食べるときの描写が素晴らしく.
さて,カンジヤママイムが二人で出るのを見るのは初めて.この人,phDもってるのよね.
寛永三馬術はお馴染みの演目.
たい平は,枕をしっかりやって,粗忽の釘を3分で.
正蔵,ハンカチという噺は,つい最近上方の落語台本で受賞した桂三風の新作.でも,いい話なんだな.正蔵もすっかり自分の物にしているし,最近の正蔵は上手くなっている.
 上野駅から広小路までには,地下駐車場があり,このような通路もあります.上野からも広小路からも,雨でも濡れずに鈴本に行けます.
 立ち見もたくさん出ました「満員御礼」でした.