2012年7月7日 ブラック・ブレッド☆☆☆☆☆
最近は見たい映画が無いわね.で,久しぶりに,今日は映画館をハシゴしました.まずは銀座テアトルシネマへ.ブラック・ブレッドとは「貧乏人は麦を喰え」の麦飯の意味
この映画ほど予告編や映画評から想像していた内容と異なる映画も珍しい.
第二次世界大戦末期,電気もろくに通わぬカタルーニャの田舎町で,主人公アンドレウの友人親子が崖から馬車ごと落ちて死ぬ.
アンドレウの父親はいわゆる「アカ」にかぶれていたので,村八分状態.母親は昔は評判の美人.村の産業は,製糸工場ぐらい.女工哀史の世界.
アンドレウの父親が憲兵に狙われ出奔する.アンドレウは祖母の家に預けられる.
アンドレウの父親の罪は?友人親子を殺した犯人は?母親が好きだったのは?ヲカマ狩りのリンチ去勢に関わったのは?恐ろしく膿家(農家にあらず)な話のオンパレード.
結局アンドレウは父親の遺言通り,でも自身の意志で,見た目はふくよかだが恐ろしく腹黒いマヌベンス夫人の養子になり,教育を受けることを決める.
つまり,膿家から抜け出し,貧乏の遺伝を断ち切る決心をしたのでしょうね.村の因習と血族とは決別.アンドレウは多分大丈夫です.
意味も無く全裸の美しいお兄さんが出てきたりします.
カタルーニャの映画なので,スペイン語ともちょっと響きが違います.「こんにちは」が「bon dia」だったりするので,「ポルトガル語かよ」
日本語字幕がかなり怪しかったです.
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