「はいはい,AEDの使い方ね?ネットで検索したら「誰でも使える」って出てるよ.つーか,事前に何も講習受けてない人が使えなくちゃAEDの意味なくね?」だったのですが,違いました.
- 心肺蘇生の基本は胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)
- 人工呼吸がためらわれるときは,人工呼吸しなくても良いから胸骨圧迫
- 例え人工呼吸をする場合でも胸骨圧迫を10秒以上止めない.
- AEDを持ってきて貰うまでも胸骨圧迫
- AEDを装着するときも誰かが胸骨圧迫
- 結構きついので1−2分交替で胸骨圧迫
- 考える暇,ためらう暇があったら胸骨圧迫
- AED使用後も胸骨圧迫(これはAEDが指示してくれます)
- 救急隊員が来て,指示されるか,患者さんが意識を戻して呼吸が回復するまで胸骨圧迫.
AEDはあくまでも補助です.
実際AEDの使い方はさらっと.「これは誰でも使えるように出来てますから,指示に従えっていれば充分です」
ただし,心電図解析中は患者に触れない(救護者の筋電図がノイズになる).ショックの時は,感電の危険があるので,患者さんから離れる.
実際にやってみると,胸骨圧迫はきついですよ.人工呼吸も,最初は漏れまくってましたが,徐々に上達し,最後はきれいに入るようになりました.
恐らく目の前で人が倒れても,冷静に対応できると思います.ただし,胸骨圧迫は結構ハードなので,途中で自分が「し,し,心臓が苦しい」と倒れる可能性はありますね.その時は誰かお願い.
繰り返します.
もし目の前で人事不省の人がいて,呼吸が止まっていたら,最優先は胸骨圧迫をしながら救急車を待つことです.自分で出来なければ「誰か胸骨圧迫できる人いませんか?AED持ってきて貰えますか?119番通報お願いできませんか?」と大声で叫ぶだけでも有効です.
三時間もかかる長時間の講習でしたが,筋骨たくましい救急隊のお兄さんに手取足取り教えて貰って,「気道の異物除去法」では合法的に会社の若い同僚を抱きしめることも出来て,(;゚∀゚)=3ハァハァだったのは確かでしたが.
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