いつだったか「題名のない音楽会」で「校歌」の特集をしたとき,青島広志の作った校歌が紹介された.なんか聞き覚えのあるリズムだと思って気になってた.調べて分かった.
先日無くなった勘三郎さんが,生前ずーっと親しくしていたという大竹しのぶさんと初めて共演したというミュージカル「アルトハイデルベルグ」の「リンデンバウムの歌」だった.
こういうときに助かるのがネットの力.そして,この歌との因縁.
1964年に劇団四季が梓みちよ,中山仁主演で上演した「若きハイデルベルヒ」の主題曲だそうです.
1977年に勘三郎さんが勘九郎時代,大竹しのぶさんと再演し,そのときの舞台はテレビで見ました.大泣きした覚えがあります.
そして,このアルトハイデルベルグと同じ原作でもう一つ,ロンバーグ「学生王子」と言う作品もありました.この中のセレナーデはNHKの名曲アルバムでも流れていました.
こちらは1975年に二期会が上演しました.島田祐子,中村 健,立川清澄という当時の黄金トリオでした.こちらもNHKで放映されました.島田,中村,立川はまさに「歌える役者」でしたから.
さて,こういった情報,全てネットで取れました.便利な世の中になった物です.ネットが普及する前,とある歌のタイトルを調べて,たどり着くのに数年かかるなんて言うのは当たり前でしたけど.
それどころか,梓みちよの歌まで引っ張り出せますものね.
で,アルトハイデルベルグも学生王子も,ストーリーは「ジゼル」です.お偉い王子が身分を隠して田舎娘と恋に墜ちてという.ま,主人公二人は死なないですけど.
この曲,岩谷時子作詞,山本直純作曲だそうで.どうりで良い曲だ.
学生王子は1994年に二期会で再演されています.
1 件のコメント:
旧い話で恐縮ですが、昭和39年か40年の暮に私が郵便局でアルバイトをしていた時にラジオでかかっていたのでとても懐かしいです。今聴き直すと、梓みちよさんの鈴をころがす様な澄んだ伸びやかな声が美しいです。残念な事にCDは見当たらず、EPレコードだけのようです。
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