2013年11月23日土曜日

フィデリオ☆☆☆

2013年11月23日 フィデリオ☆☆☆ 於 日生劇場

レオノーレ・・・・・・・・小川里美
フロレスタン・・・・・・・成田勝美
マルツェリーナ・・・・・・安井陽子
ロッコ・・・・・・・・・・山下浩司
ドン・フェルナンド・・・・木村俊充
指揮・・・・・・・・・・・飯守泰次郎
演奏・・・・・・・・・・・新日本フィルハーモニー交響楽団

まず,オペラ劇場としての日生劇場は,もう終わってます.こけら落としもベルリン・ドイツ・オペラのフィデリオで,今年開場50年,記念公演らしいけど,都心ですら東京文化会館ぐらいしかクラシック用ホールが無かった開場当時ならまだしも,良いホールがゴロゴロしている昨今,こんな響かないホールでオペラやっても,歌手やオケの欠点ばかり目立ってしまいます.
で,里美ちゃんはもの凄く良かった,強い声も出るし,声のコントロールがしっかりしていた.見栄えも宝塚の男役のようで格好良かった.
オケは音が全く混じり合わない,もの凄いオンな音.1960年代のステレオ録音みたいに,楽器の位置が解りすぎる.これはホールが悪い.ドン・フェルナンドが木村俊充センセとは豪勢.
ところが,フロレスタン,声が伸びない,詰まる,全然響かない.もちろんホールが悪いこともあるけど,年を取ってビブラートがコントロールできなくなった歌手のような声.
演出はこの間新国でカルディヤックを演出した人.同じように照明を色々使った演出はきれいだけど,歌手が棒立ちで演技が少ない.おまけに次期新国監督,飯守センセがレオノーレ第三番を入れたから間延びすることすること.
新国で見たときは面白かった「フィデリオ」だけど,今回は楽しめませんでした.

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