2014年1月5日 はなれ瞽女おりん☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場中劇場
たいらじょうが神奈川芸術劇場のこけら落としに作った作品.初演も見に行きました.とにかくすごい.たいらじょうの一人芝居.一応人形劇だけど,人間たいらじょうも演技します.何役も一人で.そして人形のきれいな動き.こちとら文楽が趣味だから,中途半端な人形遣いだと白けるけど,たいらじょうの人形は本当にきれいな,悲しい動きをします.多分,たいらじょうのサイトを見た知人友人は「お姐さん,たいらじょうの裸が見たいだけでしょ?と質問すると思いますが,たいらじょうの半裸も目的です.
新国の中劇場,前舞台を使って両翼を閉じているから(ここの劇場,通常は両翼の席を閉じて使います.両翼を開けたのは亜門ちゃんの「Into the Woods」ぐらい?),800席ぐらいがほぼ満席.いつもは小劇場なのに,見事な出世です.
生まれたときから目が悪く,4才で全盲になったおりん,越後高田の瞽女親方さんに弟子入りし,筋も良く,後2-3年もすれば弟子も取れると言うときに,ふとした過ちから女犯ならぬ,男犯を犯しはなれ瞽女に.阿弥陀堂で知り合った男,平太郎と懇意になるも,体は清いまま,兄妹としての生活.ところがその男は脱走兵の上に殺人まで.結局捕まって一人旅.最後はどこかの阿弥陀堂で死んだとか.
慈愛の一言.
今回の再演は神奈川芸術劇場用に作った舞台を,ツアー用に再編成し,奈良県大和高田市で上演したあとの東京初演です.
素晴らしい舞台です.見逃した方,これからも全国ツアーがあると思うので,お近くで上演されるときにはぜひ見て下さい.
はなれ瞽女おりん自体は,篠田正浩監督,岩下志麻主演の映画をチラ見したぐらいでした.
今年,たいらじょうは「王女メディア」をやります.もちろん見に行きます.
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