2015年1月29日KANO 1931海の向こうの甲子園☆☆☆☆☆
ヲカマと野球はあまり相性がよくなく,あの新宿2丁目の狭い中に,ママさんバレーのチームは無数にありますが,野球チームの話はあまり聞いたことがない.そんなヲカマでも感動できます.
「セデック・バレ」の霧社事件が1930年,八田與一による嘉南大圳も同じく.
農業高校の話なので八田與一は結構絡んできます.
そして製作もセデック・バレと同じグループです.大沢たかお(大澤隆夫表記)
台湾映画なのにセリフの99.5%は日本語.蛮族は漢字名を持っていないので日本名が付られていたようです.エースの呉明捷は,その文字から「アキラ」と呼ばれている.八田與一のもとで働く技士の息子もいる.ヘナチョコ野球部がだんだんやる気を見せてきます.
そして,台湾代表として甲子園へ出るまでに.
その甲子園には京城や大連の高校もでているのだけど,やつらは絶対こういう映画は作らないよな.
エースの好投とガッチリした守備で,決勝まで.ところが,決勝ではアキラくんは指を摩耗してコントロールが定まらなくなる.チームは「直球を投げろ,全部取るから」と言い,球が打たれると「いらっしゃいませーー」と飛び込んで取る.残念ながら準優勝だったけど,選手の顔は輝いていた.
嘉義農林はその後も4回甲子園に行ったそうです.
当時の選手の一人が今世紀まで生き延びていたので,詳細な記録が残せたらしいです.
エンドクレジットの前に「その後」が紹介されます.嘉義農林の教師になったもの,戦死したもの,色々います.「チームの弟分」だった少年は,その後日本でプロ野球選手になり,殿堂入りしたそうです.
日本人,漢人,蛮人の子どもたちが可愛い.野球経験5年以上でオーディションしたらしく,動きが綺麗です.お勧めです.
台湾に行かねば!
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