2015年2月22日日曜日

メリー・ウィドウ☆☆☆☆☆

2015年2月22日 メリー・ウィドウ☆☆☆☆☆ 於 東京芸術劇場コンサートホール

ハンナ・グラヴァリ・・・・・・・小川里美
ダニロ・ダニロヴィッチ・・・・・ペーター・ボーディング
ツェータ・・・・・・・・・・・・セバスチャン・フップマン
ヴァランシエンヌ・・・・・・・・小林沙羅
カミーユ・ド・ロシオン・・・・・ジョン・健・ヌッツォ
ニェーグシュ・・・・・・・・・・戸田ダリオ
スペシャルゲスト・・・・・・・・メラニー・ホリディ
指揮・・・・・・・・・・・・・・ミヒャエル・バルケ
演奏・・・・・・・・・・・・・・読売日本交響楽団

セリフは英語と日本語,歌はドイツ語と,チャンポン.バイリンガルの茂山童司演出だから大丈夫か.ニェーグシュが英語も日本語も完璧だったので驚いたが,イタリア人とのハーフでインターナショナルスクール育ちだというの納得.
面白かった.里美ちゃんのハンナさんは,アールデコ風の羽飾りとガウンを羽織って.中の衣装は「定式幕?」な彩でしたが.
でもって,今回の設定では東南アジアの国「ポンテヴェドロ」日系ポンテヴェドロ人のハンナが東京に来て巻き起こします.
昨年のこうもりとほとんど同じメンバーなので,あまり淀みもなく楽しめました.
この作品は歌唱もだけど,やはりハンナとダニロの「お互いに好き合っているのに意地を張って言えない」ところを表現するところだと思うの.
今日のハンナさんとダニロはうまくやってました.終幕は特に感動的でした.
さて,終幕にはゲストのメラニーさんも一曲,歌いながら軽やかにステップを.衰えていない!もはや伝説と言っても良いオペレッタの女王.フォルクスオーパーの来日公演で,180度開脚やらカンカンダンスを見せてくれたのは,もう30年以上昔のことです.
終演後,アンコールとして「花は咲く」を日本語と英語で歌ってくださいましたが,涙腺崩壊でした.ありがとう.

西新宿逍遥

数年前,西新宿を逍遥っていたらどうやら再開発が始まるらしい一角があって,立入禁止のロープが張られたりしていました.新宿駅前の喧騒からホンの少し歩いたところにゴーストタウンが,とても面白いと思いました.
その辺りはすでに高層ビルになっているようですが,その地殻にもう一つ別のゴーストタウンがありました.西新宿6丁目辺りです.
この辺りは,もう誰も住んでいないようです.
このビルはまだ住人がいるようですが,今後はどうする予定なのでしょう.
このビルも,お住まいのようです.
芸能花伝舎は健在です.
新宿村スタジオも.このまわりはしばらく前,再開発で更地になってましたね.
新築のマンションが並んでいるので,
向かいのタワーマンションには,比較的規模の大きいスーパーがあり,最近都心部に増えているミニスーパー(マルエツプチやまいばすけっとなど)も何店舗化できているようです.
神田川に架かるこの端が「淀橋」です.
ビルの谷間に印刷局の宿舎がありました.
こう言う風景大好きです.

2015年2月21日土曜日

ラ・バヤデール☆☆☆☆☆

ラ・バヤデール☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ニキヤ・・・・・・・・・・・・長田佳世
ソロル・・・・・・・・・・・・菅野英男
ガムザッティ・・・・・・・・・本島美和
ブロンズアイドル・・・・・・・福田圭吾
指揮・・・・・・・・・・・・・アレクセイ・バクラン
演奏・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団
なんなんだろう?何度も見たプロダクション.ザハロワ=マトヴィエンコでも見ているプロダクション.なのに,妙に感激してしまった.舞台は生物ですね.
長田,菅野ペアは,新国のトップというわけでもない.立端があるわけでも,派手な技を持っているわけではないのに,一つ一つの演技が几帳面なのか,とても感動的でした.
ブロンズアイドルの福田くん,八幡くんとともに,新国のかっとび系なだけあって,ブロンズアイドルには最適ですね.
本島美和ちゃん,もともと美人さんですが,ガムザッティの冷たい感じがピッタリあって,恐ろしいほど綺麗でした.
今日のラ・バヤデールも,お正月に見たミハイロフスキー劇場の海賊も,楽譜は手書きのようでした.
オペラのスコアが出版されていることはほとんど無く,演奏するたびにピアノスコアから書き起こすと聞いたことがありますが,どうやら本当のようです.

2015年2月18日水曜日

この場所は?

先日,新橋から浜松町に向かって散歩していた時,車や人が少ない,浜離宮側のを歩こと思って,JRのトンネルを潜ろうとした時,
あれ?ここに家なかった?
古い写真を探してみると
これ,2009年の5月です.洗濯物があるし,

GoogleMapsで見てみると,奥にポストまで見える.このMapの写真は2014年6月とあるので,この頃までは生活していたのか?
住所は「港区海岸1-1」
詳細キボンヌ.どなたかご存知のかた.

2015年2月12日木曜日

六本木歌舞伎 地球投五郎宇宙荒事

2015年2月11日 六本木歌舞伎 地球投五郎宇宙荒事☆☆☆☆ 於 EXシアター六本木

團九郎他・・・・・・・・・・市川海老蔵
市川鯛蔵他・・・・・・・・・加藤清史郎
駄足米太夫他・・・・・・・・中村獅童

クドカン脚本,三池崇史演出なので,面白く無い訳はない.昨年1月に新橋演舞場で突如思いついて,今回の上演.劇場も偶然空いていた偶然.
だけど,あまりにもスターウォーズ色が強くて「著作権大丈夫?」状態.
客層も歌舞伎座や演舞場よりはかなり若く,獅童,海老蔵のファン中心か?
加藤清史郎君はよくやってました.原題では「海老蔵の部屋子」,元禄時代には「狆」や「与駄」.
劇の進行で清史郎君が「観客の携帯を借りて話す」シーンが有るのですが,何故か指名された客が,頑に携帯を渡したがらない.「話が進まないんです,早く早く」でも渡したがらない.変な薬でも一緒に入ってたのかしら?
初めて来たこの劇場は,それまでは藤間流宗家の稽古場だった所だとか.劇場というよりライブハウス的な所.

2015年2月9日月曜日

こうもり☆☆☆☆

2015年2月8日 こうもり☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

アイゼンシュタイン・・・・・・・アドリアン・エレート
ロザリンデ・・・・・・・・・・・アレクサンドラ・ラインプレヒト
アデーレ・・・・・・・・・・・・ジェニファー・オローリン
ファルケ博士・・・・・・・・・・クレメンス・ザンダー
フランク・・・・・・・・・・・・ホルスト・ラムネク
アルフレード・・・・・・・・・・村上公太
オルロフスキー公爵・・・・・・・メヌエラ・レオンハルツベルガー
指揮・・・・・・・・・・・・・・アルフレート・エシェヴェ
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

3回めの上演だし,歌手はみんなフォルクオーパー系だから,歌もダンスも演技も達者.とても楽しめる公演でした.
序曲が始まるとオペラカーテンがゆーっくり絞り上げられるとイラストの書かれた紗幕.幕開きと同時に奥の照明がついて紗幕が上がるスタイルは,全幕同じ.
一幕はアイゼンシュタイン家の庭の東屋で,衣装はアールデコ風.
二幕はオルロフスキーの別荘.この装置がまた美しいのよ.
三幕はもちろん牢獄.
色々日本語も混ぜて,アイゼンシュタインは入獄前のご馳走は「スシ,サシミ,スキヤキ」を所望.ロザリンデは「あの日本人テノールの声にシビれるの」
よくよく見れば結構良いプロダクションじゃね?あたくしも,こうもりは二期会やら日本オペレッタ協会やら多数の公演を見てます.
次回の上演があったらお勧めします.
今回あたくしは珍しく二階席の中央を取ったのですが,隣に若いカップルが.どうやら久しぶり(あるいは初めて)のオペラのようでした.SNSに「ウィーンの雰囲気に浸ります.泡が効いてまいりました」というようなことをつぶやいていた.序曲が始まるとリズムをとったり.ところが,こいつら一幕だけ見て帰っちゃったのよ.ウィーンの雰囲気もシャンパーニュも二幕なのよ!!
ま,良いけど.

2015年2月7日土曜日

シンデレラ☆☆☆

2015年2月7日 シンデレラ☆☆☆ 於 新国立劇場中劇場

シンデレラ・・・・・・・・・・・・鈴木慶江
パッリド王子・・・・・・・・・・・三村卓也
道化・・・・・・・・・・・・・・・羽山晃生
継母・・・・・・・・・・・・・・・河野めぐみ
ピッツィキーナ・・・・・・・・・・工藤志州
ヴァネレッラ・・・・・・・・・・・前阪美希
指揮・・・・・・・・・・・・・・・飯坂 純
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京オペラフィルハーモニック管弦楽団

東京オペラプロデュースの上演なのに,何故かチケットは完売だったようです.あまりにもマイナーな作品だけど,「シンデレラ」ですからね.
ヴォルフ=フェラーリの音楽自体は嫌いではない.無駄に大掛かりで,ねっとりしたヴェリズモ系のオーケストレーション.でもね・・・・・とにかくスカスカなのよ,このオペラ.CDもYoutubeの動画も見つからない,恐ろしいほどにマイナーな,未知の作品.
音楽も動きのない,弦のトレモロだけみたいなシーンが延々と続き,その間歌もない.
場面転換も,音楽が長すぎるから,盆を(今回は回り舞台で場面転換してました)思い切りゆっくり動かして,その間人の動きも歌もない.
舞踏会のシーンはあっさりしているのに,最後の「靴試し」のところは延々と続く.しかもわりと面白いシーンのはずなのに,音楽はプロコフィエフの「アレキサンドル・ネフスキー」か?というほどの重厚さ.
ヴォルフ=フェラーリが完成させたオペラ第一作ということで若書きなのは解る.
東京オペラプロデュースが「日常お目にかかれないような作品の上演」を目指しているのも解る.
しかし,この作品,初演は一回だけの上演.その後ドイツ語版に改訂してそこそこ成功.その後ほとんど上演記録がないという作品.
今回も,色々交渉したけど,結局初演版のスコアが手に入らず,(遺族承認の元)ドイツ語版スコアにイタリア語を載せた「東京オペラプロデュース折衷版」
鈴木慶江さん,歌唱は良かった.王子?肝心のところで毎回声がひっくり返る.道化,見事.歌も演技も良かった.
某御大が,「隠れた名作はあるけど,これは隠しておくべき作品」とおっしゃってました.BGMとしては何とか聞けるかな.
後年の「イル・カンピエッロ」は面白かったのですがね.
「消えていく作品には理由がある」「ロングセラーには理由がある」のがよく分かる作品でした.

2015年2月2日月曜日

深夜食堂☆☆☆

2015年2月2日 深夜食堂☆☆☆

テレビ放送の時はほとんど見ていないのだけど,細かいエピソードが散りばめられた良い番組だと思った.基本の線はそれでいいのだけど,映画化のために無理やりこじつけたシーンがテンポを崩すし,浪花節とストーカー大好き馬鹿女話なのでイライラします.
そこをバッサリカットすれば満点の出来です.
最後に田中裕子が出てきて,良い所をかっさらって終ります.
だからこそ浪花節とストーカー大好き馬鹿女が残念です.「いかにも日本映画」といった間怠っこしさを感じます.この二ヶ所は寝ててください.そうすれば感激できます.
好評なテレビ番組を映画化すると必ず起きる失敗を繰り返しています.