2016年3月12日土曜日

サロメ☆☆☆☆☆

2016年3月12日 サロメ 於 新国立劇場オペラパレス

サロメ・・・・・・・・・カミッラ・ニールント
ヘロデ・・・・・・・・・クリスティアン・フランツ
ヘロディアス・・・・・・ハンナ・シュヴァルツ
ヨハナーン・・・・・・・グリア・グリムスレイ
指揮・・・・・・・・・・ダン・エッティンガー(ダンダン)
演奏・・・・・・・・・・東京交響楽団

ありがとう,ハンナ・シュヴァルツ!
予定されていたロザリンド・プロウライト,来日してリハーサルもしていたらしいけど,身内に不幸があったとかで突然の帰国.「イェヌーファ」に出演で来日中のハンナ・シュヴァルツが代演することに.勿論ヘロディアスはシュヴァルツの持ち役だし,前回2011年の新国サロメでも演じている.
「ブリヤ家の女主人」「ヘロディアス」どちらも重要な役だけど,主役ではないし出突っ張りというわけでもない.しかし,3月の5日6日,8日9日,11日12日と二連荘が三回.オペラ歌手が2日続けて歌うことなどまずありえない.しかも失礼ながら古希を過ぎたご老体.ところがどっこい,一番声に張りがあったのがシュヴァルツでした.
何しろフルのオーケストラが「これでもか」とがなり立てて舞台に鋼鉄のカーテンを造る「サロメ」ニールントの声質はスピントも効いていてサロメにぴったりなのだけど,声量が足りないからオケのカーテンにかき消されることも多かった.それに対して,その鋼鉄のカーテンを軽々と突き破ったのがシュヴァルツ.終わってみればとても素晴らしい舞台でした.案の定,シュヴァルツへの歓声もものすごく.
ダンダンが東響を振るのも珍しいかも.
このプロダクションもレパートリー公演としては完成されていると思います.
あ,だけど,前半のほとんどあたくしがオペラグラスで見ていたのは「右側の奴隷のギャランドゥ」でした. ハァハァ(;´Д`)…ハァハァ

1 件のコメント:

谷中ペラ夫 さんのコメント...

そうなんですよ サロメは音量的に厳しかった ヘロデのクリスティアン・フランツは新国の常連ですねえ