ヤン・リーピンのシャングリラ☆☆☆☆ 於 オーチャードホール
誤解してました.ヤン・リーピンは「コンテンポラリーダンス」の人だと思ってたので,敬遠していました.ところが,BSで特番を見たら「雲南省の少数民族舞踏を舞台作品にした」と言うではないですか.で,じゃあ見てみようかと思ってギリギリにチケットをとったのですが,あの色物ホールとしては悪名高いオーチャードホール,奇跡の後方通路側が取れました.
で,この作品,「アクロバットととジャグリングの無いシルク・ド・ソレイユ」(多少のアクロバットは有る)「フラ・カヒコ」「動く博物館」の世界でした.
オリジナルのタイトルは「雲南映象」「シャングリラ」はヒルトンの小説由来の造語です.
満点ではないのは「場面転換が暗転ばかりで,しかもかなり時間をとられるので間が持たない」のと,一つ一つのエピソードが長すぎること.
内容としては日本人にはとても馴染める「天地創造」「男女和合」「祭り」「宗教」といったもの.
太鼓や笛などのプリミティブな楽器を使った演舞.童歌,野良仕事の歌,せっせっせのような遊び,歌垣,どれも納得できる内容.
エピローグの孔雀の精霊,ブラックライトに浮かぶ孔雀の羽は圧倒されました.
本国ではとっくに引退状態のヤン・リーピンが自ら踊る孔雀の美しさも,月明かりをバックにシルエットで踊る踊りもとても素晴らしいものです.
エピソードには字幕の解説が付きます.
機会があればぜひご覧ください.
youtubeにいくらでも映像はあります.
勿論録画録音は禁止ですが,カーテンコールは「フラッシュを使わなければOK」でした.
目的は半裸の男性ダンサー達.日体大の集団行動やエッサッサを彷彿させる肉体美を鑑賞するためだってこと.
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