2016年5月31日火曜日

神様メール☆☆☆☆☆

2016年5月31日 神様メール☆☆☆☆☆

グランド・ブダペストホテル以来の腰砕け,脱力系コメディーです.
ブリュッセルのアパートに住む神様一家,神様は根性悪いしDVだし,ひたすら人間を困らせることを考えている.長男は家出し,イエス・キリスト(JC)として地上に現れた.
妹のエアも,そんな父親が大嫌い.父親が他人の運命を決めているPCにいたずらし,地上の人間全員の携帯に,持ち主の余命を送りつける.
JCの勧めで,JCの使徒12人に6人の使徒を加え18人にすれば何か変わるかもしれないとのお告げを聞き,ドラム式洗濯機を使って地上に降りる.
で,無作為に選んだ6人にコンタクトをとり,その人の人生を聞いて「Tout neuveau testament」を作ることに.
神様もエアを追って下界へ.ところが何の身分証も持たずヒステリーを起こす神様は,DQNに暴行されたり,挙げ句は不審人物としてカザフスタンに送られる.
最後に使徒に選んだウィリーは,後数十日しか行きられない.そのウィリーの希望は「女の子になること」で,ワンピースを着て学校へ.
最後の一週間は使徒たちと過ごす.そして,今日が命日という日,ウイリーの希望で海に行くと,本日死亡予定の数多の人が海辺で屯している.係員が「本日亡くなるかたは黒の腕章を,付き添いの方は白の腕章をつけてください!」
さて,ここで可愛らしい奇跡が.
エンドクレジットの最後に大爆笑がありますので,最後まで見てください.
女神様を演じているのは「アメリ」で「マドレーヌ(マド)」を演じた女優さんです.ブリュッセル出身のベルギー人だそうです.

ローエングリーン☆☆☆

2016年5月29日 ローエングリーン☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ローエングリーン・・・・・・・・クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ・・・・・・・・・・・・・マヌエラ・ウール
フリードリヒ・・・・・・・・・・ユルゲン・リン
オルトルート・・・・・・・・・・ペトラ・ラング
指揮・・・・・・・・・・・・・・飯森泰次郎
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

あたくしはワーグナーとはあまり相性がよくないのですが,生で聞くとその音楽の美しさにうっとりしてしまいます.CDやDVDだと寝てしまいます.
フォークトはじめ,歌手はよく歌ってました.オケは昨日のフォルクスオーパーのほうがはるかにうまかったです.でもなんとかやってました.3階席のバンダもよかったです.
でもね,やっぱりエルザという馬鹿女が許せないのよ.

2016年5月29日日曜日

メリーウィドウ☆☆☆☆☆

2016年5月28日フォルクスオーパー メリーウィドウ☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール
ダニロ・・・・・・・・マティアス・ハウスマン
ハンナ・・・・・・・・ウルズラ・プフィッツナー
ヴァランシエンヌ・・・ユリア・コッチー
カミーユ・・・・・・・ヴィンセント・シルマッハー
ニェグシュ・・・・・・ロベルト・マイヤー
指揮・・・・・・・・・アルフレート・コシュヴェ
演奏・・・・・・・・・フォルクスオーパー管弦楽団

今日は夜に銀座で友人達との会食の予定があったものの,その他の予定はないので「さて,どうやって時間を潰そう?と思ってたお昼前,バレエ仲間のマダムNから電話
「Esclarmondeさん,今日お時間ある?」
「昼間は空いてますが」
「ムッシュTがドタキャンでフォルクスオーパーのチケットが一枚あるの.よろしかったら来ない?」
「会場は?」
「上野の文化会館,14時開演」
「伺います」
この演目はあたくしにとってとても大事な演目です.
1970年代に来日したフォルクスオーパーの「メリーさん」NHKの中継で見て大感激,あたくしがオペラファンになる機会のひとつでした.ま,当時は大スター,メラニー・ホリデイがヴァランシェンヌで当たり役をやってましたから.
その後二期会やオペレッタ協会の上演を何度も見たし,島田祐子,立川清登で見てるのよあたくし.
でも違う.今日の公演,声楽的には不満があった,女声は声が届かない.ヴァランシェンヌ,グリゼットのシーンではPA使ってる.
でもね.歌手の演技とダンスが素晴らしいの.まさにあたくしが若い頃に見て感動したあの舞台を今目の前で見ているの.
今の二期会やオペレッタ協会ではできない「本物の演技」と「みてくれの美しさ」があるの.
オペレッタには「フレーニのような完璧な発声」も「グルベローヴァのような完璧な音程」も必要ないの.
観客を引き込める演技力があるかなの.
女行進曲で終わった一幕の後,女声による「男行進曲」これはスコアにはないわな.
ダニロとハンナの「恋の鞘当て」は本当にイライラする.「王子と王女のアリア」では本当に泣ける.これこそがオペレッタなの.
今年最高のオペラ体験のひとつでした.
ドタキャンして下さったムッシュT,あ・り・が・と・う.
オホホホホ!
でも,この演目をほとんど日本語で歌えるあたくしって凄くない?
ワルツ「高なる調べにいつか 心の悩みも溶けて」
女行進曲「赤毛黒毛染め毛どれも男を悩ます」
東屋の二重唱「さあ,東屋でなら人の目に触れずに」

2016年5月27日金曜日

Happy Wedding

この春に結婚した同僚(♀)のお祝いを兼ねてVironでお食事.
今回は「ホワイトアスパラガス同好会年次支部総会」も兼ねていたので.まずはグリーンアスパラの前菜.穂先は茹でて,根本は生で薄くスライスしてサラダ仕立て.雲丹とカラスミを添えて.
続いてホワイトの定番オランデーズソース
続いてメインへ.リ・ド・ヴォーのソテー,アスペルジュ・ソヴァージュを添えて.
この立派なリ・ド・ヴォーは美味しかった.
続いてハンガリーの鴨です.
で,フロマージュとデセールで終わりました.
飲み物はお祝いにシャンパーニュ.

海よりもまだ深く☆☆☆☆

2016年5月26日 海よりもまだ深く☆☆☆☆

あたくし,是枝監督の作品とは相性はそんなに良くありません.全く楽しめなかった「誰も知らない」「空気人形」「そして父になる」.面白かったのは「歩いても 歩いても」ぐらい?
で,この作品は「歩いても 歩いても」の系列の「日常生活をサクッと切り出した」タイプの映画.
別れた夫婦,その子供,お婆ちゃん.台風の夜にお婆ちゃんの家に集まった壊れかけの一家の一晩.特に何も怒らない,小津系の映画.
お婆ちゃんの樹木希林,お姉さんの小林聡美がものすごく良い演技です.
舞台が清瀬の団地というのが良いです.
で,タイトルはテレサ・テンの歌の歌詞由来で,おばちゃんが「あたしは海より深く人を愛したことはないわ」というところです.
実生活ではよくあることですが「あれが,あれして,なにが」というようなセリフが多すぎます.

2016年5月25日水曜日

殿,利息でござる

2016年5月24日 殿.利息でござる☆☆☆☆☆

現宮城県黒川郡にあった奥州街道の吉岡宿,年貢だけでなく伝馬役まで仰せつかっていたため,人々は辛酸を舐めていた,夜逃げするもの多数で村の存続さえ怪しく.篤平治と十三郎はなんとかしようと妙案を出す.
藩にお金を貸し付け,その利息で伝馬役を賄う.
篤平治は「こんな馬鹿げた話,誰かがどこかで止める」と思いきや,商人も,肝いりも,大肝いりも涙を流して「人々のため,なんとかしよう」と賛成する.
なけなしの不動産を売り,家財を売り金を作る.噂を聞いて賛同するものも現れる.
それどころか,大寒までもが落涙して感動する.
で,8年かけてお金を貯めて,藩に貸し付ける.以降,宿場の人口は安定し栄えた.
と言う話にまつわる悲喜交々が面白おかしく,そして感動的に描かれます.
落涙必死です.
一番の守銭奴,ケチ,吝嗇と言われていた造り酒屋浅野屋の先代が一番町の事を考えていたとか,浅野屋の長男がなぜ穀田屋に養子に出されたのかとか,全てが感動話.
この話を後世に残すべく寺の住職が「国恩記」として詳細に記してあり,それを歴史家の磯田道史が,東大図書館で滂沱しながら読んで書かれた「無私の日本人」が原作.
泣けますがすっきりします.おすすめです.

2016年5月15日日曜日

ヒーローマニア 生活☆☆

2016年5月14日 ヒーローマニア 生活☆☆

んーーーーーとにかく底辺DQNしか出てこないから,「しょうが無いじゃない,底辺なんだもの」としか思えない.
しかも見た映画館が,都内最貧地区の,まさに映画の中と同じような環境の映画館.
まとめて佃煮にしてしまえ!と思うぐらいどいつもこいつも底辺低能DQN.同情の余地なし.
可哀想なのが,ロケに使われたのが主に浜松.昨年あたくしも訪問したけど,こんな底辺DQNの町じゃない.ひと目で「駅前の地下街」と解るようなカットが多いので,風評被害が出そう.

変態仮面アブノーマル・クライシス☆☆☆☆

2016年5月14日 変態仮面 アブノーマル・クライシス☆☆☆☆

いやー,前作より「妄想度二倍,変態度3倍」の超変態作品.
上演中何百回も「変態」の単語が出る「正義の変態」っって,クマキチくんの「変態という名の紳士」を思わせる.
鈴木亮平!こんな作品のために体絞ったのか?馬鹿かお前.な楽しい作品です.
大金玉男のせいで,使用済みパンティーが世の中から消えた時,狂介は「変態仙人」のもとで修行し,未使用のパンティーで「変態仮面」に変身できるようになり解決.
まー,変態だわ.

2016年5月8日日曜日

Tokyo Rainbow Pride Parade

2016年5月8日 Tokyo Rainbow Pride Parade

ここの所数年,恒例になっているTokyo Rainbow Prideのパレードに参加してきました.
1000円以上の募金をしたお大尽だけに配られる「お大尽バッジ」です.このバッジをつけていると,皆さん喜んで写真を撮らせてくれます.
会場内のお姉さま方も気前よく写真を撮らせてくれます.「お姉さん,お綺麗ですよ」位は言って差し上げてください.
今年は参加者も前年より多そうなだけでなく,プレスの数が昨年よりはるかに多く見受けられました.こちらの女性はReutersでした.
例年通り,沿線からの応援も多いのですが,今年一番だったのは.
福助本社前で「レインボー福助」で応援して下さった.福助の社員さんです.この応援は本当に嬉しかった.
レイボープライドにすり寄る企業というのは,ある意味「打算」も感じられる場合があるのですが,このお二人は満面の笑みで迎えてくださり,とても感じが良かったです.

パレードが終わり,代々木公園に戻ってから,ビールで喉を潤し,会場内をうろうろPhillipsのブースにはなぜかマッチョが多数(ええ,写真撮りました),東京力車の美形のお兄さんには「写真集買ったのだから」とセクハラ働いたり(ええ,写真撮りました)
楽しい一日でした.

ドン・キホーテ☆☆☆☆

2016年5月7日 ドン・キホーテ☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

ドン・キホーテ・・・・・・・・・・・貝川鐵夫
サンチョ・パンサ・・・・・・・・・・八幡顕光
キトリ・・・・・・・・・・・・・・・木村優里
バジル・・・・・・・・・・・・・・・中谷正博
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・マーティン・イェーツ
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

もうおなじみのプロダクション.何回見たことだろうか.木村優里さんのキトリ,最期のグランフェテで回る回る.今の若い人って平気でダブル・トリプル回るのね.