2016年5月29日日曜日

メリーウィドウ☆☆☆☆☆

2016年5月28日フォルクスオーパー メリーウィドウ☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール
ダニロ・・・・・・・・マティアス・ハウスマン
ハンナ・・・・・・・・ウルズラ・プフィッツナー
ヴァランシエンヌ・・・ユリア・コッチー
カミーユ・・・・・・・ヴィンセント・シルマッハー
ニェグシュ・・・・・・ロベルト・マイヤー
指揮・・・・・・・・・アルフレート・コシュヴェ
演奏・・・・・・・・・フォルクスオーパー管弦楽団

今日は夜に銀座で友人達との会食の予定があったものの,その他の予定はないので「さて,どうやって時間を潰そう?と思ってたお昼前,バレエ仲間のマダムNから電話
「Esclarmondeさん,今日お時間ある?」
「昼間は空いてますが」
「ムッシュTがドタキャンでフォルクスオーパーのチケットが一枚あるの.よろしかったら来ない?」
「会場は?」
「上野の文化会館,14時開演」
「伺います」
この演目はあたくしにとってとても大事な演目です.
1970年代に来日したフォルクスオーパーの「メリーさん」NHKの中継で見て大感激,あたくしがオペラファンになる機会のひとつでした.ま,当時は大スター,メラニー・ホリデイがヴァランシェンヌで当たり役をやってましたから.
その後二期会やオペレッタ協会の上演を何度も見たし,島田祐子,立川清登で見てるのよあたくし.
でも違う.今日の公演,声楽的には不満があった,女声は声が届かない.ヴァランシェンヌ,グリゼットのシーンではPA使ってる.
でもね.歌手の演技とダンスが素晴らしいの.まさにあたくしが若い頃に見て感動したあの舞台を今目の前で見ているの.
今の二期会やオペレッタ協会ではできない「本物の演技」と「みてくれの美しさ」があるの.
オペレッタには「フレーニのような完璧な発声」も「グルベローヴァのような完璧な音程」も必要ないの.
観客を引き込める演技力があるかなの.
女行進曲で終わった一幕の後,女声による「男行進曲」これはスコアにはないわな.
ダニロとハンナの「恋の鞘当て」は本当にイライラする.「王子と王女のアリア」では本当に泣ける.これこそがオペレッタなの.
今年最高のオペラ体験のひとつでした.
ドタキャンして下さったムッシュT,あ・り・が・と・う.
オホホホホ!
でも,この演目をほとんど日本語で歌えるあたくしって凄くない?
ワルツ「高なる調べにいつか 心の悩みも溶けて」
女行進曲「赤毛黒毛染め毛どれも男を悩ます」
東屋の二重唱「さあ,東屋でなら人の目に触れずに」

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