2019年4月25日木曜日

キングダム☆☆☆☆☆

2019年4月25日 キングダム☆☆☆☆☆

原作のことは全く知らないのだけど,久々に血湧き肉躍る映画でした.ラストがちょっと冗長であるけど.
おそらく原作がしっかりしているのね.原作者も脚本作りに参加したとかで,ストーリーにも大きな破綻はなく,中国を使ってるからエキストラもオープンセットも豪華で.
そして国宝級イケメソと呼ばれた吉沢亮がとにかく美しい.これだけでご飯三杯.そして,無駄に豪華なキャスト.エキストラのガタイが良いと思ったらマッチョ29が出てたのね.でもメイクが紀元前の支那の武士だから,大好きな深水元基が分からなかったわ.
標と信の絆に涙も溢れました.娯楽作品としておすすめです.
見終わってからwikiみたら,全50巻の,最初の数巻分でしか無いのね.
すっきりする映画でした.

2019年4月23日火曜日

ある少年の告白☆☆☆☆

2019年4月23日 ある少年の告白☆☆☆☆

これ21世紀のお話?というほど時代遅れの話です.現代の魔女狩り.キリスト教徒って恐ろしい.アメリカ人って恐ろしい.絶対にお友達になりたくないわ.
敬虔すぎるキリスト教牧師の家庭で育ったジャレッド,大学生になると,自分の性指向がゲイであることに気づき親に相談.キリスト教ではゲイは犯罪者に等しいから,父親に責められ矯正施設に入る.これがもうお笑いのような世界.
LAとかNYとかなら「ゲイ」は大した問題じゃないけど,アーカンソーなんていう田舎町,スマホもネットもあるのに,原住民の感覚はピルグリムブラザーズから進化していないのね.最後にやっとお母さんがお父さんに反旗を翻すが「女だから黙らされていた」とこれまたピルグリムブラザーズ.
責任者であるサイクスという人は「もともとゲイだったが神のお導きでストレートに戻った」として矯正施設を始めたが,この少年の件の数年後「やっぱりゲイはやめられない」と施設をやめ,男と駆落ちしたという食わせ者.
やっぱりキリスト教徒っていやね.

2019年4月21日日曜日

主戦場

2019年4月21日 主戦場☆☆☆☆

シアター・イメージフォーラムにくるのは10年ぶりぐらい.
昨年末から全指定席になり,ネットでもチケットが買えるようになったそうです.
で,主戦場,日系人とは言えやはりアメリカ人,日本の闇には踏み込めなかったか?
櫻井よしこが,黒い部分は「お話したくないわ,複雑なので」と拒み,その後で黒い部分がいろいろ出てきたり,櫻井の後継者と目された人が活動から去っていたり,テキサス親父にはかなり偏向した日本人マネージャーが付いていたり,杉田水脈は結局ただのバカであることがわかったり.ネトウヨと呼ばれる私でもためになるところが多かった.
全ては「朝日新聞の嘘から始まった」と言う割には朝日新聞を給弾してないし,最後に「すべての黒幕」と名指しされたのは「 ( ゚д゚)ハァ?」な人だし.大山鳴動鼠一匹系ドキュメント.
結局日韓をこじれさせるためのお金はチャンコロが出しているし,だからこそ,アメリカ主導であっさり手打ちをしたわけだし.だからこそ「主戦場はアメリカと支那」
鮮人は相変わらず泣く喚くでまともに話ができないし,日本兵の生き残り証言も,常に何パーセントかいる「私がやりました」系メンヘラっぽいし.(言えば言うほど嘘を盛るタイプ)
この映画褒めている人は原則鮮人系批評家なのよね.
でも最後の「私の国の戦争で死ぬ気はあるか」はアメリカ人とお友達になれない私にはありがたい言葉でした.
「嫌だ!( ゚д゚)、ペッ」

2019年4月20日土曜日

東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展 ☆☆☆☆☆

2019年4月20日 東日本大震災復興祈念伊藤若冲展☆☆☆☆☆ 於 福島県立美術館

数年前の東博の若冲展は,平日でも入場まで3時間,4時間だったので,招待券をもらっていたのに諦めました.
震災直後には「プライスコレクション展」も開かれたという福島県立美術館.張り切って開いてくれました.
早朝の東北新幹線に乗って,
清涼飲料水で喉を湿らせながら.
着きました.
ここから乗り換え
こちらのローカル線に乗って
なかなか良い美術館です.
田舎だからと舐めていたら,
入場まで15分も並びました.
で,確かに面白かったけど,彩色画がほとんど鳴く,水墨画ばかりなので,色のない世界でした.でも奇麗だけど.プライスコレクションや皇室関係の出展は無いので,地味ですが,「よくぞここまで」でした.
残念なのは観客のマナーが悪い事.と言っても大騒ぎするとかではなく

  • パーソナルスペースが取れない.鼻息がかかるほど近づかれる
  • 荷物がやたらとぶつかる
  • 携帯の呼出音がのべつ幕無し鳴る
また,「田舎は車社会」なのを思い知らされました.
美術館は,福島駅から歩いても15分ほどなのに,ほぼ全員が車で来る.したがって駐車場満杯.待ち時間1時間以上.美術館はそれほど混んでいない.
あと,駅前に飲食店がほとんど無く,「福島名物」を食べられなかった.
自転車はそこそこ普及しているようですが,都内では「ママチャリの原則」である「電動アシスト」は殆ど見かけませんでした.
安達太良山でしょうか?

2019年4月14日日曜日

都響 グレの歌☆☆☆☆☆

2019年4月14日 グレの歌☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール

ヴァルデマール王・・・・・・・・クリスティアン・フォイクト
トーヴェ・・・・・・・・・・・・エレーナ・パンクラトヴァ
山鳩・・・・・・・・・・・・・・藤村実穂子
農夫・・・・・・・・・・・・・・甲斐栄次郎
道化師・・・・・・・・・・・・・アレクサンドル・クラヴェッツ
語り手・・・・・・・・・・・・・フランツ・グルントへーバー
指揮・・・・・・・・・・・・・・大野和士
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京都交響楽団

新国の芸監大野センセ,今日は新国でもオペラ上演しているのに,春祭ですか.ま,良いけど
グレの歌は東響と東フィル(このときも新国芸監の御高センセ)と聞いたことあるけど,今日は最高でした.また,久しぶりに東京文化会館で生オケ,音響反射板の威力に驚きました.
で,肝心のヴァルデマール,声が通らなくていまいちなんですが,トーヴェと山鳩の藤村実穂子,すごいです.声はもちろんのこと,トーヴェの死を嘆くさまが見事でした.
合唱もお見事,男声がほとんどなのですが,迫力満点.
最後の語り手は,どうやって合唱に維ぐかが聞かせどころですが,見事につないでました.
僅かな不満は,鎖の音が聞こえなかったことと,マエストロ最後伸ばしすぎだけです.

2019年4月12日金曜日

大哺乳類展2☆☆☆☆☆

2019年4月12日 大哺乳類展2 みんなの生き残り作戦☆☆☆☆☆ 於 国立科学博物館


まーーー面白い,科博の底力を見せつけられた感じだわ.哺乳類が「なぜ」骨格や歩き方,歯の形を「生き残るために」その形に進化したのかをがわかる展示.
さらに前回もそうだったけど,通常なら十把一絡げに扱われるヨシモトコレクションにも,一体一体詳しく説明がついて.

「生き残り」だからオチソチソや子宮の展示も豊富に.

日本館では,民博との共同企画展ビーズ -自然をつなぐ、世界をつなぐ-」もやっていて,これも興味深い展示でした.
右から台湾原住民,デンマーク,タイのビーズ衣装です.
金曜,土曜はよる8時まで開館していますので,お仕事帰りにもよれます.お餓鬼様が少なくて快適です.

2019年4月8日月曜日

麻雀放浪記2020☆☆☆☆☆

2019年4月8日 麻雀放浪記2020☆☆☆☆☆

名作の誉れ高い「麻雀放浪記」を原案にしていますが,全く独立したおバカ映画です.
戦後間も無くの,浅草の雀荘で九蓮宝燈で上がった「坊や」,雷に打たれ何故か2020年の東京にタイムスリップ.そこはオリンピック直前に戦争が起こり,オリンピックは棚上げ,またもや敗戦国になった日本.その時国際的なブームになっていた麻雀で「麻雀五輪」を開いて「国興し」を考える.
その大会にAI搭載のアンドロイド「ゆき」も参加.
と聞くとまともな映画に思えますが「土手でも河原でもやらせるどて子」とか「クソ丸」とかろくな人間が出てこない,楽しい作品です.
結局電気系統の故障で全自動雀卓が使えなくなり,手積みで続けることになって,人間三人が阿吽の呼吸で積み込みをはじめ,AIはダウンするものの,ディープラーニングでいかさまをも手中にし,いかさまにはいかさまで対応.最後にすり替えで九蓮宝燈で上がる.
そして雷で昭和に戻る.で,なんかこのあとスパイラル化しそう.
でクレジットのあと「再度の戦争後の荒廃した東京」に打ち捨てられた「ゆき」でクレジットの終わる.
坊やを演じる斎藤工,こういうの好きそうだなあ.ロボットとママやくのベッキー無表情が名演でした.
で,ピエール瀧が出てますが,「坊や」が「褌の雀士,昭和の哲」として人気者になるも,賭博罪で捕まり謝罪会見をするなど,ええんじゃないの?な雰囲気だから公開できたのでしょう.
大人の事情たくさんあります.「オリンピック」と言わずにすべて「五輪」というのも権利上の関係でしょう.終戦直後の人間が西暦ばかり使うのも「令和」が決まる前だからでしょう.

2019年4月2日火曜日

百年の編み手たち・・流動する日本の近現代美術

平成31年4月2日 百年の編み手たち・・流動する日本の近現代美術☆☆☆☆☆
 於 東京都現代美術館

3年にも渡る改修工事が終わって,リニューアルした東京都現代美術館.前回行ったのは,閉館直前の「山口小夜子 未来を切る人」だったように思う.私は現代美術に偏見があって(コンテンポラリーダンスも)「タイトルが作品」なものが多かったり(彫刻の森美術館の作品なんかね)楽しめない作品が多かったのだけど,今回展示されているのは,近現代作品というだけで,写実的なものもあるし,同じ板木で異なる配色の版を摺った一連の作品(分業の浮世絵と違い,作家が彫って摺る)とか,,もちろん奈良美智や会田誠も.平日の夕方ということで,混雑もなく,じっくり鑑賞することができました.
そしてMOTコレクション「ただいま・はじめまして」.リキテンスタイン,靉嘔ほか,MOT所蔵の作品イッキ見です.
楽しかった.こんなに面白い作品があったのかと感心しました.
居心地の良い美術館です.
会社帰りに気軽に見に行ける今の生活,最高.