2020年2月24日月曜日

ダンサー そして私たちは踊った☆☆

2020年2月24日ダンサー そして私たちは踊った☆☆

まー,ジョージアだからゲイに対してそれなりに偏見があるのはわかるし,だからこそ字幕も「ホモ」としてあるのだろうけど,
日本のDQNも同じだけど,どうして底辺は,何事にもけんか腰で,所構わずタバコを吸い,正体無くなるまで酒を飲み,選択肢がいくつあっても最悪の結果を招く選択をするのかしら?
ジョージアの国立舞踏団の二軍ダンサーであるメラブの前に突然現れた,身体能力の高いイラクリ.お互いライバルとして反目しながらも惹かれ合う.
そして,体を重ねるが,イラクリは母親のため,婚約者のもとへ.モーリスの焼き直しかよ!ボリショイ・バレエで活躍した,あなたたちの大先輩のニコライ・ツィスカリーゼもお姐さんなんだけどね.
そして,一軍に上がれるかもしれない審査の直前にヲカマバーで騒いで,二日酔い,寝不足なのに無理して踊って足を傷めるメラブ.なぜ審査に備えて自制しない?なぜ怪我をしそうな状態で無理して踊る?DQNの脳味噌は理解できない.こういう「自ら災いを呼び込む」タイプの話は嫌いです.
この映画も底辺好きなカンヌでは評判が良かったらしいです.
町中の落書きが,日本のアニメ系の絵だったり,自棄になったメラブが唯一剥がさなかったポスターが「千と千尋の神隠し」だったりなシーンも.
スマホでさえ 「手ブレ補正動画」が取れる時代に,徹持ちカメラメインの映像はイライラしますね.☆☆☆☆☆
さすがにジョージア,エンドクレジットはもうナントーゼとナントカシュヴィリのオンパレード.

2020年2月23日日曜日

アクナーテン☆☆☆

2020年2月23日アクナーテン☆☆☆

アクナーテン・・・・・・アンソニー・ロス・コンスタンゾ
ネフェルティティ・・・・ジャナイ・ブリッジス
太后ティイ・・・・・・・ディーセラ・ラルスドッティル
指揮・・・・・・・・・・カレン・カメンセック
演奏・・・・・・・・・・メトロポリタン歌劇場管弦楽団

メトライブビューで鑑賞.
あたくしには,どうもミニマル系の音楽が合っているみたい.
もともと,オルフや伊福部昭といったオスティナート系の音楽が大好きだけど,ミニマルも同じような反復があるからかしら?
ミニマルで意識して聞いたのはグレツキの「悲歌のシンフォニー」かしら?ベストセラーになったのは1990年代だったか.
その後フィリップ・グラスの曲にトワイラ・サープが振りつけた「in the upper room」が踊りも曲も大好きになり.最近ではニューイヤーバレーでマイケル・ナイマンの「DGV」も曲が馴染んだ.
この曲も同じ系統の曲だし,演出も見事で食い入るように見たけど,果たして「これはオペラ」なのか?
アリアみたいなものは一曲だけだし,後の歌は歌詞の意味がわからないヘブライ語やアラビア語でほとんどBGM,それと「はっ,はっ,はっ,あっ,あっ,あっ」ばっかり.
演出は映像としてはとても良くできているとは思うけど.

初演のときのピットの都合でバイオリンは使われていません.コンマスもチューニングもヴィオラが努めます.当今様がお聞きになったらさぞかしお慶びでしょう. ぜひ新国で天覧での上演を希望.

2020年2月22日土曜日

ミッドサマー☆☆

2020年2月21日 ミッドサマー☆☆

メンヘラ女にとりつかれた人類学だか民俗学だかでDr取ろうとしている男が,スウェーデン人留学生に誘われて夏至のスウェーデンへ.そこはアナ雪2」のような世界.ただし「にっこり笑って人を殺す」ような怖いところ.次々に消える外国人観光客.メンヘラ女はその世界に染まっていく.
ん〜〜,会ってもおかしくはない話だけど,この手のカルトがあるとしたら,むしろアメリカ国内よね.ま,スウェーデン側からの制作なので問題ないとは思うけど.
第一90年に一度の祭りなんて,だれも「前回の記憶」をもたないから設定に無理があるし,スウェーデン人留学生の両親は「前回の祭り」で生け贄にされたらしいなら,もっと頻繁に開催されているだろうし.所詮歴史も文化も持たないアメリカ人じゃ,想像も創造もできないのよね.
「トランキライザー」や「睡眠薬」 が必須栄養素になっているアメリカ人とはお友達にはなれないわね.

2020年2月14日金曜日

東京国立博物館 出雲と大和☆☆☆☆☆

2020年2月14日 東京国立博物館「出雲と大和」☆☆☆☆☆

 いやーーーー面白かった.出雲大社は2回も行ってるし,県立の博物館で色々見たし,お腹一杯と思ったけど,やっぱり日本はすごい,出雲,大和で見るもの大杉.
仏教が入ってきてからの「仏教美術」は凄いけど,それ以前の神話神道時代の日本が本当に面白い.
おすすめ.
帰りに,博物館前の噴水のところで,岩倉高校の陸上部男子が,突然の生着替え.ムダ毛のまったくないオコチャマ体型を晒して,タンクトップ短パンへ.
あのね,男子はあまり気にしていないようだけど,男子狙うヲカマも多いのだから,女子並みに気をつけてお着替えなさい!

2020年2月13日木曜日

セルビアの理髪師☆☆☆☆☆

2020年2月11日 セビリアの理髪師☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス

アルマヴィーヴァ伯爵・・・・・・・ルネ・バルベラ
ロジーナ・・・・・・・・・・・・・脇園 彩
バルトロ・・・・・・・・・・・・・パオロ・ボルドーニャ
フィガロ・・・・・・・・・・・・・フローリアン・センペイ
ドン・バジリオ・・・・・・・・・・マルコ・スポッティ
ベルタ・・・・・・・・・・・・・・加納悦子
指揮・・・・・・・・・・・・・・・アントネッロ・アッレマンディ
演奏・・・・・・・・・・・・・・・東京交響楽団

はっきり言って「同工異曲」の大量生産でしか無いロッシーニにあまり興味もないし,このプロダクションもそれほど好きではなかった.
しかし,脇園彩というロジーナが出てきたら違った.他の歌手も含めてアンサンブルは最高だし,脇役に近いベルタさえもきちんとソロを歌っていた.まさに歌手同士がシネルギストとなり,最高の歌唱を聞かせてくれた.
一幕は超大で退屈するけど,二幕になると,とたんにドリフ劇になり,なんとも楽しい.その中でもアンサンブルはしっかりしている.
脇園彩,覚えておこう.とても才能ある歌手だ.レッジェーロもきれいに決まっていたし.
毎回思うのだけど,ペンキ塗りの若い職人役がいつも可愛いのよね.
 今日もお昼は築地食堂源ちゃんの「ぶり大根定食」
 オペラシティのトイレの案内は,フォーマルをお召しになってます.

2020年2月5日水曜日

この世界の(さらにいくつもの)片隅に☆☆☆☆☆

2020年2月4日 この世界の(さらにいくつもの)片隅に☆☆☆☆☆

3時間近い上映時間なのに,全く退屈しません.前作「この世界の片隅に」はほとんどカットせず,追加で40分ぐらい足しただけなのに全く違う映画になってます.
前作が「戦争中,戦後の混乱を生き抜く家族の話」だったのに,この作品では「夫婦の物語」が全面に出ています.「濡れ場」まで出てきます.
そして,娼婦のリンが複雑に絡んできます.すずと周作の初めての出会いも.
映像が綺麗です.動画と見紛うような精細な風景,風に揺れる着物の柄,すずの書く漫画に近いかわいい絵,空の色,山の風景.
そして泣けます.お薦めです.前作見てなくても大丈夫です.

2020年2月2日日曜日

男と女人生最良の日々

2020年2月1日 男と女人生最良の日々☆☆☆☆

 観客層が,物の見事に「男と女」を見ている世代ばかり.
あの名作から50年,アンヌもジャン=ルイも人生の終焉に差し掛かっている.
ジャン=ルイは認知症が始まっているが,話すのはアンヌとの恋愛のことばかり.
ジャン=ルイの息子がアンヌを探し出し,「父に会ってほしい」と言う.
会ってみるとやはりアンヌの話ばかり,しかし目の前の女性がアンヌとは理解していない.
アンヌの娘,ジャン=ルイの息子も50年前と同じ役者です.
「男と女」と同じような,映像詩のような作品です.
50年前に二人が出会ったのはドゥービル,十数年前に寄りました.感激しました.

それにしてもルルーシュの映画はいつもboy meets girlなのよね.歳をとっても.