2023年2月11日土曜日

エゴイスト☆☆☆☆

 2023年2月10日 エゴイスト☆☆☆☆☆

映画化の話を聞いて原作の文庫版(後書きを鈴木亮平が書いている)を読んで,号泣した作品.
以下公式サイトから引用

14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の置けない友人たちと気ままな時間を過ごしている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである⺟を⽀えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。

自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔と、最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の⺟も交えながら満ち⾜りた時間を重ねていく。亡き⺟への想いを抱えた浩輔にとって、⺟に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし彼らの前に突然、思いもよらない運命が押し寄せる――。

引用ここまで.

とにかく主役二人の演技が自然なの.浩輔がゲイの友人達との居酒屋での会話(この付近はアドリブでやったらしいけど),二人の絡みのシーン,売り専と客の会話等,不自然さがないのよ.浩輔が自室で,毛皮のコートを着てちあきなおみの「夜へ急ぐ人」を歌い踊る「いかにも」なシーンも,(あ,あたくしはちゃんと「おいでおいで」しました)ちゃんとそっち系のコーディネーターを入れているから.

そして龍太の母親役,阿川佐和子がまた実に良い演技をするの.
あたくしは,映画の予告編を見てから本書を読んだのだけど,鈴木亮平,宮沢氷魚,阿川佐和子が頭の中で演技してたのだけど,そのまんまの映画.

宮沢氷魚,hisの時は「きれいなだけの大根役者」だったけど,見事に成長してます.

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