2007年11月14日水曜日

オリヲン座からの招待状☆☆☆

むしろ,「てれすこ」より,この作品のほうが評判は高かったような感じがするのだけど・・・・
多分浅田次郎の原作はかなり感激すると思います.でも,浅田の作品は短編が多いせいか,映像化すると思いっきり間延びします.
この作品も同じで,映像を強調するあまり,現実感が吹っ飛んでしまう部分が多かったです.
例えば最終上映会の時に,お客さんに挨拶した後,先代の帽子にまつわる話しを奥さんと延々とするけど,「客を待たせるな!」と怒鳴りたくなったり,同じく最終上映会で,ピーナツを新聞紙に包んで出すシーンも「そんな風習,昭和40年代には絶滅してました」ここ数十年,ピーナツはビニール袋入りで売られています.
映像は思いっきり解像度を落として,色もコントラストを抑えて昭和の香り.
無駄な音楽がほとんど無いのは好感が持てます.
でも,加瀬亮が年取ると原田芳雄かよ!
あと,泣くシーンで必ず鼻をすする音が入るのが気持ち悪かった.
今でも三軒茶屋や早稲田なんかにオリヲン座のイメージで営業している映画館があるのよね.(遠い目)

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