2009年4月24日 ミルク☆☆☆☆☆
良い作品です.脚本がとても良くできています.
暗殺を予感したハーヴィー・ミルクが「万が一の時のテープ」にゲイとしての,そして政治家としての人生,そして,遺言を吹き込みながら,回想していきます.
生涯の恋人であり友人であったスコットとの出会い,負け続ける選挙,そしてやっと市政のスーパーバイザーに選ばれる.ゲイの権利を獲得するために行動するも,志半ばで銃弾に倒れる.残念ながらミルクを撃った相手はホモフォビアと言うより,単純な私怨でしかなかったのが残念.
ニュース映像や,ニュース映像風に粒子を粗くした映像が,臨場感をだしています.ミルクの政治家としての嫌な部分,聖人君子ではない部分も書かれています.
アメリカのキリスト教にがんじがらめにされたど田舎のゲイの子供たちが,ミルクに電話で助けを求めるところなんか涙が出ます.
ミルクが殺された頃,日本では「カストロストリートは世界のゲイ文化の中心」と言われていたように思う.そんなアメリカ,桑港がこのような恐ろしいほどの偏見に満ちていたとは.当時の日本でカムアウトしても,白い目では見られたかもしれないけど,命を狙われるような事はなかった.むしろ最近の新木場あたりのほうが「ホモ狩り」があって恐ろしいほど.
ミルクが殺された1978年,あたくしは大学生だった.大好きだった同級生,勿論ノンケ彼女有り,と年がら年中くっついていて,そいつの彼女からも「あの二人は絶対おかしい」と言われていたっけ.デスコでフィーバーしてたわ.
二丁目と三丁目の間,あの川を初めて渡ったのはその数年後だったかしら.遠い目
親のない子,親に捨てられた子供たちが施設に送られても決して幸せな生活はやってこないそうです,そんな虐げられた子供たちに救いの手をさしのべている(それも決して平和的とは言えない手法も含めて)人がいます.その人が「もし,施設を逃げ出して,警察に捕まったら,自分の名前も何も言うな,ただ「養護施設,エドワードで検索して出てくる人に連絡を取って下さい」と言え.覚えるのはたった二つ「養護施設」「エドワード」だけだ」
ゲイであるが為に自分を否定している子供たちを救う「エドワード」のような人はいないのかしら?
あ,あたくしがなればいいのか.でも・・・あたくし喰ってしまうかもしれないから.ヲホホホ.
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