ドン・キホーテ☆☆☆☆☆

209年10月12日　ドン・キホーテ☆☆☆☆☆　於新国立劇場　オペラパレス

キトリ・・・・・・・・・・・・スヴェトラーナ・ザハロワ
バジル・・・・・・・・・・・・アンドレイ・ウヴァーロフ
ドン・キホーテ・・・・・・・・長瀬信夫
サンチョ・パンサ・・・・・・・吉本泰久
森の女王・・・・・・・・・・・厚木三杏
キューピッド・・・・・・・・・高橋有里
指揮・・・・・・・・・・・・・アレクセイ・バクラン
演奏・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団

ザハロワにいったい何があったのでしょう？
今日のザハロワは登場からして「皆さーーーん，楽しんで貰いますよ」のオーラ出しっぱなし．
跳ばす跳ばす．
とにかく全てのパの最後もがことごとくビシッと決まるし，安定感も抜群．
数年前までの「お姫様オーラ」も影を潜めて「町娘」になっているし，振り回すだけと言われた足もきれいに捌いています．
マイムもうまいし，「きれいなだけのダンサー」は脱却してますよ．
夢の場では今度は本物のお姫様，ドルシネア．ココでは実に優雅に踊ります．ドルシネアのヴァリアシオン，片足ピョンピョンの後は，ザハロワ，他のダンサーはあまり見せないイタリアンフェテを見事に決めました．
で，終幕．PDDのアダージオでなんと，バランスを見せた！ロシアのダンサーって基本的にバランスを重視しないからしょぼい事が多いし，ザハロワも以前ローズアダージオで落ちたぐらいだし，その後もバランスを見せることはほとんど無かった．
辛うじて去年のバヤで見せたけど，NHKの録画の日だけだった．そのザハロワがなんとバランスを見せたんです．
最終のフェテ，ダブルは最後までは持たなかった物の，その分軸がぶれずにきれいに回りました．
いずれにしろ，今日のザハロワを見逃した人，一生後悔しますよ．
なお，衣装は今回も新調されてました．
2chにもカキコされてましたが，二幕の居酒屋のシーンで「カンパーイ」してワインを飲んだ後，一人「ブハーーうまい」の演技してました．カワユス
終幕の寺島（まゆみ）の滞空時間も禿同．素晴らしいグランジュテでした．