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2011年3月13日 東京オペラプロデュース公演 フォルテュニオ☆☆☆☆ 於 なかのZero大ホール
フォルテュニオ・・・・・・・・上原正敏
ジャクリーヌ・・・・・・・・・岩崎由美恵
アンドレ・・・・・・・・・・・工藤 博
クラヴァロシュ・・・・・・・・三浦克次
ランドリー・・・・・・・・・・西塚 巧指揮・・・・・・・・・・・・・飯坂 純
演奏・・・・・・・・・・・・・東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
演出・・・・・・・・・・・・・池田理代子
いくらあたくしでも,メサジェの作品は「ヴェロニク」と「二羽の鳩」ぐらいしか聞いた事がありません.実際は29作ものオペラやオペレッタを書いているそうです.例えば,日本を題材にしたオペラは「蝶々夫人」「ザ・芸者」「イリス」等々色々ありますが,一番当たったのはメサジェの「お菊さん」だと言われています.ヴェロニクはむしろイギリスで成功した作品で,「ロバの二重唱」「ブランコの歌」等美しいメロディがちりばめられた作品です.
その中の一つ,最近オペラコミックでもクリスチャン・ラクロワの衣装で蘇演されたという「フォルテュニオ」がなんと,あたくしの姉とも言うべき,池田理代子お姉さんの演出で上演されました.
本当は昨日のチケットを買っていました.しかし,地震の影響でお昼頃やっと帰ってきたのと,ターミナル駅は入場制限と言うぐらいの混雑で行くのを諦めました.
今日になって,東京オペラプロデュースのサイトを見たら「本日の公演に振り替えが出来ます」とのこと.今日は電車もほとんど通常通りに模様なので行ってきました.
当日券売り出し開始と同時に振り替えのチケットと交換です.昨日見るはずだった席が空いていたので同じ席のチケットにしてくれました.
会場にはお花を贈っておいたのですが,あたくしは劇場へ配達して貰うお花はこちらのむつ美花店に頼みます.
「笑っていいとも」のお花を担当していたり,劇場関係のお花になれているので,ドタキャンなどにも融通が利きます.
早めに頼んでいたら「来月ですよね」と確認の電話が来たり,昨日も「劇場に確認したら,通常通り公演という事なので配達しておきました.ところでお客様は地震の影響は大丈夫でしたでしょうか?」と細かい気遣いをして下さる信用できる花屋さんです.某日○谷花壇みたいなボッタクリとは違います.
さて,「フォルテュニオ」感心したのが,どの歌手も見目麗しく,声がよい.特にジャクリーヌの岩崎由美恵,背も高く細くて美人,声もよく通る.この人なら道行く男性が振り向くのも解るし,田舎者の坊やフォルテュニオがのぼせあがるのも解る.そして演技の自然さ.国内で上演された日本人によるオペラ,20世紀の公演には「学芸会」なみの演技が多かった.あたくしが覚えている最悪の例は,サイトウキネンの「カルメル会修道女の対話」ほとんど歌舞伎みたいな「臭い演技」に全く感情移入が出来なかった.ところが,最近のオペラは演技がうまくなっている.今日も誰一人として臭い演技はなく,オペラではなく「演劇」として楽しめる物だった.
メサジェの音楽は美しいし,こ洒落ているし,聞いていてとても楽しい.
ストーリーもおフランス独特の洒落た内容.理代子お姉さんがどう料理するか楽しみでしたが,思い切りオーソドックスでした.この演出なら,二期会やオペレッタ協会と共催したらもっとお客さん喚べるんじゃないかな.こういう作品をレパートリー公演しても良いのじゃないか?
公演記録見ていたら,あたくしが初めて見たオペラが東京オペラプロデュースの「ペレアスとメリザンド」でした.
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