2011年12月23日金曜日

宇宙人ポール☆☆☆☆☆

2011年12月23日 宇宙人ポール☆☆☆☆☆

あたくしの大好物のオバカ映画です.
サンディエゴで開催された米国版コミケ「コミコン」に参加するために英国から来たオタクの二人組,イラストレーターのグレアムと,SF作家のクライブ.コミコンの後,UFO関連の土地を訪ねようとレンタカーを借りてドライブをする.
その途中,目の前で事故をおこす車.近づいてみるとそこにいたのは・・・・エイリアン.その名もポール.
60年ほど前に,宇宙船の事故で地球に不時着し,米国政府に捕らえられ,いろいろと協力させられていたが,IPS細胞を取るため解剖させられそうになったので,内部の協力者の手引きで自分の星にSOSを発信し,逃げ出したところだと.しかし,60年もアメリカ暮らしだから,嫌味なぐらいアメリカナイズされていて,生活態度から,言葉遣いまで,モロにアメリカン.
ポールの強力は映画監督のスティーヴン・スピルバーグにも及んでいて,「ET」はポールの全面的な協力で作られたらしい.
途中,キリスト教原理主義の娘が加わったり,不時着したときにポールを助けた元少女タラが加わって,メンインブラックから逃げ回る.ところがFBIもMIBもものの見事にオバカ.
最後には「未知との遭遇」のあの山へ向かってUFOの迎えを待つ.
そこにMIBの親玉(シガニー・ウィーバーよこれが)超強力でポール達危機.しかし,この親玉,迎えに来た宇宙船の下敷きになってあっさり死亡.ポールはタラを連れて,自分のほしへと帰っていく.
その二年後,クライブは「ポール」という小説がヒットしてネビュラ賞を受賞する.
とにかくオバカです.ポールはビール飲んで葉っぱ吸ってmooningしてと全く可愛げが無い. ヒーリングの力があるのでバードストライクで死んだ鳥を生き返らせ,それを生きたままバリバリと喰う.「死んだ鳥は食えないよ」と言いながら.

でもって,オバカ映画の全ての要素を持っていて,非常に爽やかに終わる楽しい映画です.公開館は少ないですが,多少遠出をしても見に行く価値はあります.
 この映画で使われている「オタク」は「nerd」と言う単語です「otaku」が尊敬の意味を持って使われるのに対し,nerdというのはヒッキーの意味も含まれる蔑称に近い単語です.

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