2012年4月11日 アーティスト☆☆☆☆
何もこの映画を挙げなくたって,1970年代に,当時は絶好調だったメル・ブルックスがモノクロの「ヤング・フランケンシュタイン」とサイレントの「サイレント・ムービー」を作っている.ビリー・ワイルダーの遺作「Fedora」もハリウッドのシーンが素敵でした.
この映画も,そういった「往年のハリウッド映画へのオマージュ」的な作品です.
とっても気持ちのいい映画なんだけど,ハリウッドとアメリカ人観客を意識したのか,あえて薄っぺらに作ってある感じなの.どいつもこいつも絵に描いたようなステレオタイプだし.
落ちぶれていくサイレント時代の映画俳優ジョージの話と言うより,ペピーの純愛物語だし,犬のアギーの名演技のほうが心に残る作品です.
そして,ペピー の人力で,ダンス映画で復活するジョージは「ジンジャーとフレッド」のほうが名作だったでしょう.
でも,そう言う小難しいところを取り去って,さわやかな娯楽作品に仕上げてます.だからこそ,とっても気持ちのいい映画です.感動というにはちと違うけど,感激ぐらいはできます.お勧めします.
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