2014年6月7日 グランド・ブダペストホテル☆☆☆☆☆
この監督の前作,「ムーンライズ・キングダム」もヨーロッパの香りが高い,可愛らしい作品でした.この作品も実に可愛いです.
ヨーロッパの架空の国ズブロフカ共和国の保養地ネベルスバートにあるグランド・ブダペストホテルの伝説的なコンシェルジュ,グスタヴ・H氏.このホテルに泊まる王侯貴族は皆彼が目当てと言うぐらい.その彼に遺産を残して死んだ金持ちの婆さん,そして,その金を取り上げようとする婆さんの息子,彼の手足となって動いてくれるロビーボーイのゼロ.殺人はあるわ,盗人はいるわ,色々あって.
結局,婆さんの遺言で莫大な財産はグスタヴに,そのグスタヴも戦争中ファシストによって殺され,財産はゼロに.ゼロはそのすぐ後に亡くした妻のアガタの想い出のためにグランド・ブダペストを買い取る.そして1960年代後半にそのことをとある作家に話し,その作家は「グランド・ブダペストホテル」という小説を書いて「国民的作家」となる.
その国民的作家の墓碑に鍵を捧げる一人の少女から物語は始まります.すべては見れば分かります.
オルガン,ツィンバロン,バラライカを使った「怪しげな東欧風音楽」が効果的です.
とっても楽しいエンドクレジットも楽しんで下さい.
多分今年一番の作品です.
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