2007年12月5日 文楽鑑賞教室☆☆☆☆☆ 於 国立劇場小劇場
寿柱立万歳
文楽のたのしみ
伊賀越道中双六
文楽自体も面白かったけど,文楽のたのしみが面白かった.もちろん文楽のことはある程度知っているつもりだったけど,なるほどと思うことが多かった.
まずは睦太夫と豊澤龍爾「義太夫節について」と「太棹についての解説.その後は勘市による人形の解説
- 文楽の太棹はしっかりした音を出すため,弦を抑えるのは指の腹ではなく爪
- いわゆる「ベベンベン」の音は「打ち撥」と言う
- 太夫が床本を見るのは,全ての温度は太夫が取るため.指揮者が楽譜を見るのと同じ事
- 人形の振りは決まっているのではなく,主遣いの合図に会わせてアドリブで動かす
- 女の人形は基本的に足が付いていない,着物の中で,手だけで足を表現する
勘市が出てくるときに,立てかけてある人形が一緒に出てきたのだけど,本当に「木偶の坊」で,全く生気が感じられないのに,人形遣いが持ったとたん,生き返るのに驚き.
解説をしながらさりげなく動かす人形の本当にきれいなこと.
合図をしないで,左手が動かない例を演じたときは一国堂なみの面白さ.
主遣いは舞台では歯の高い下駄を履いているけど,音がしないようにわらじを履かせている
「人形遣いは芸一筋と言いながら,実は二足のわらじを履いている」と笑わせてくれました.
裸のかしらや手がどういう風に動くのかもじっくり見せて下さって本当に面白うございました.
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