2008年8月23日土曜日

牡丹灯籠


牡丹灯籠と言えば「カラ〜ン,コロ〜ン」ばかり思い起こさせるのですが,先日喬太郎で栗橋の宿を聞いたときに調べたら,なにやらドロドロした怨念,因縁の話らしいので,円朝の速記録であるこの本を早速.
牡丹灯籠の話は
  1. 刀を吟味に来た飯島平太郎が浪人に絡まれ切り捨てる
  2. その十数年後飯島の屋敷に孝助という草履取りが雇われる
  3. 飯島の娘お露と浪人萩原新三郎が恋仲になりいわゆるカラ〜ンコロ〜ン
  4. 新三郎の店子,伴蔵とおみね夫婦がお札をはがし,新三郎死亡,夫婦は栗橋の宿に逃亡,関口屋を開く
  5. 飯島の妾,お国とその間男,源次郎が飯島殺害を計画,孝助に知られる
  6. 孝助が源次郎を殺害,実はその源次郎は飯島が変装したもの.飯島が昔切り捨てた浪人が孝助の父親であると告白,お国と源次郎を切り捨て,お家再興を願い絶命.孝助は仇討ちに旅立ち
  7. お国と源次郎は栗橋の宿で逗留.お国は女中として料亭に就職
  8. 料亭で伴蔵とお国ができて,さらに新三郎は取り殺されたのではなく,瀕死の状態を伴蔵に蹴殺されたことがおみねにより明らかにされ,伴蔵はおみねを殺害.おみねの霊が使用人に乗り移り,使用人を全員解雇
  9. 源次郎は伴蔵に手切れ金を要求,逆にすごまれて退散.宇都宮へ逃亡
  10. 主人飯島の一周忌で江戸に戻った孝助は,母親りえと再会,お国は後添いに入った家の娘で,宇都宮に匿っていると告白.仇討ちの手引きをする
  11. りえ,後添いの位牌の恩のため,お国と源次郎の逃亡を手引き,孝助の前で自害
  12. 孝助お国と源次郎を殺害,首級を母親の元へ
  13. 孝助の子供をもって飯島家再興とする沙汰がある.
文庫で300ページ弱,まードロドロの作品です.登場人物も,上記の三倍ぐらいいるし.
やっぱり円朝は凄い!

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