2009年5月8日金曜日

グラン・トリノ☆☆☆☆☆

2009年5月8日 グラン・トリノ☆☆☆☆☆
クリント・イーストウッドのクソジジイ振りがとても可愛い映画です.
金持ちの白人はとっくに抜け出して,まわりは有色人種ばかりのデトロイトに住む,リタイアした元朝鮮戦争のヴェテランで,名誉あるフォードの組み立て工だったウォルト.
そんなまわりのチャンコロや黒んぼが嫌で嫌でたまらないのに,ひょんな事から隣家の軟弱少年ベトナム系のタオと知り合う.
なんだかんだ言ってもタオの面倒を見るウォルト.
タオは同じ民族のギャングに誘われる.ウォルトがギャングをボコる,ギャングがタオの家を蜂の巣にし,姉をレイプ.
復讐を誓うタオ.
ここからが見せ場,コピーにあるとおり,人生の締めくくり方を迷っていたウォルトは,人生の始め方を知らないタオの為に大勝負に出る.
仇討ちをしたところでタオの将来は真っ暗と思ったウォルトは,付いてこないようにタオを地下室に閉じ込め,丸腰で敵のアジトへ.大声でオチョクッて目撃者を増やすと,わざとギャングに蜂の巣にされる.
ギャングは「年寄りで,丸腰で,朝鮮戦争の英雄を蜂の巣にした」のだから恐らく裁判の心証は最悪,出所は無理.
タオもその姉も無傷という大芝居.
遺品のグラントリノは「ルーフを切らず,デカールを貼らず,ヲカマっぽいスポイラーを付けないならタオの物」
格好良いオヤジだ.
脚本がよい.クリント・イーストウッドがよい.涙は出るけど湿っぽくない,素晴らしい作品です.お勧めします.

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