2011年7月9日土曜日

二期会トゥーランドット☆☆☆☆☆

2011年7月9日 東京二期会オペラ劇場 トゥーランドット☆☆☆☆☆

トゥーランドット・・・・・・・・・・横山恵子
カラフ・・・・・・・・・・・・・・・福井 敬
リュウ・・・・・・・・・・・・・・・日比野 幸
ティムール・・・・・・・・・・・・・佐藤泰弘
ピン・・・・・・・・・・・・・・・・萩原 潤
パン・・・・・・・・・・・・・・・・大川信之
ポン・・・・・・・・・・・・・・・・村上公太
指揮・・・・・・・・・・・・・・・・ジャンルイジ・ジェルメッティ
演奏・・・・・・・・・・・・・・・・読売日本交響楽団

粟国 淳の演出.装置や衣装,照明,演出はきれいで面白かったのだけど,微妙に???も.
ティムールはなぜか盲の設定ではない.だから,終幕のリュウの悲鳴に「今の悲鳴は何だ」と言っても「見えとるだろうが!!」
舞台には銅鑼が無く,カラフは叩こうともしないのに三回鳴る.
しかし,今日の舞台は久しぶりに見る名舞台でした.
幕が開くと時代がかった近未来.つまり,昭和三十年代に考えた未来のような工場.一説によるとフリッツ・ラングの世界らしい.衣装も同じようなイメージ.
いやー,最近の日本人は体格が良いから,昔のオペラみたいに貧相な歌手が居ないのね.
歌手はみんな良く歌ってた.特にトゥーランドットは良かった.なにしろ威厳があって,出てくるだけでひれ伏したくなるほど.ただし,吼えまくるオケの壁を前にすると,ちょっと弱いか.
あたくしも全盛期のディミトローヴァとか見ているからね,トゥーランドットは.さらに,新国のテオリンもあのオケの壁を楽々と突き破っていたから.
福井は素晴らしい歌手だとは思うけど,典型的なイタリア声ではないところが弱いか.
リュウは自死ではなく,姫さまに襲いかかって警備の人に殺される設定です.これは結構自然ですね.
終幕の夜から暁にかけての演出はとても綺麗でした.
ま,なんだかんだ言っても楽しめたし,リュウの死は泣けました.再演希望!

追記
指揮のテンポが異様に速く,エロDVDを二倍速で見ているような違和感を感じました.

ところで,団塊世代って何をやってもダメなんだけど,観劇マナーも最悪だわね.ババアは必ずピロー包装の飴を持ってくる.あのーそんなにお腹空いているの?口寂しいの?今じゃなくちゃダメなの?意地汚いわね.思い切り舌打ちしたら凍り付いていたけど.
ジジイは欠伸や咳払いがうるさい.ま,老い先短いからもう少しの我慢だとは思うけど,早くタヒんでもらいたいものね.

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