2012年3月27日 僕達急行 A列車で行こう☆☆☆☆☆
森田芳光監督の遺作です.作品は多いものの,あたくしにとっては当たり外れの大きい監督さんでした.家族ゲームのように問題なく楽しめた作品もありますが,ここ数年の作品は今一つのように思いました.
この監督さんの鉄分が濃いかどうかは知らなかったのですが,この作品は鉄分がないと楽しめないと思います.
あたくしは鉄分はそれほど多い方ではありませんが,飛行機ファンですので「鉄の気持ち」がよくわかります.飛行機好きの平行移動として,電車の型式なんかを覚えたりしますが,」鉄分とは関係ありません.ですが,十分楽しめた作品です.
登場人物に誰一人悪い奴がいない,何から何まで偶然が多すぎるとか色々ありますが,メルヘンとして楽しめました.
映像が非常に凝っていて,鉄ならヨダレモノではないでしょうか.いろいろな列車,電車,汽車がこれでもかと出てきます.
わたらせ渓谷鐵道で,ひょんなことから知り合った二人の鉄,小町と小玉(その他の登場人物もほとんどが急行の名前です)この二人がなんとなく成長する映画です.最後まで生暖かく話が進んで,ぬるま湯に浸かるような気持ちよさがあります.
妙な効果音や音楽が映画を盛り下げます.
タイトルバックの最後に「脚本・監督 森田芳光」が「ありがと 森田芳光」に変わって映画が終ります.
ありがとう,森田芳光監督.
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