上野の東京文化会館が色物込みで唯一の西洋風劇場でした.在京のオケの定期演奏会は殆どここでした.
もちろん劇場自体はたくさんありましたが,クラシックの演奏に向いた劇場は殆どありませんでした.
日本の劇場は,歌舞伎や文楽が基本だったので
- 横長のプロセニアム
- 座席で飲食可
- 土産物屋やら食べ物の屋台がある
西洋の劇場は
- 正方形のプロセニアム
- 多面舞台
- ホワイエのビュッフェ
でかすぎて,字幕上演が当たり前の今でも,三階席から字幕を見るにはオペラグラス必須.日本一のシュッケ社オルガンは全く聞こえない.芸劇のガルニエよりひどい.
あたくしがオペラを見始めたのが80年頃.二期会や藤原のような大きな団体はNHKホールも使えたけど,弱小の東京オペラプロデュースとか,東京室内歌劇場とかはまともに上演する劇場が無かった.その頃見たオペラはスパイラルホール,パルコ劇場,東京都児童会館,新宿文化センター.まともな劇場は一つも無い.
その後86年にサントリーホール,89年にオーチャードホールが出来た.サントリーは音楽ホールだけど,オーチャードは色物も出来るホールだった.客席は最悪だけど.
この辺りからバブルになり,行政が色々と「無目的ホール」を作り始めた.ゆうぽうと,北とぴあ,目黒パーシモンホールその他.でもね,どれも無目的ホールだから.
バブルがはじけてから,これらの無目的ホールは,生き残りをかけて,音響設計なんかを改装して,オケやオペラが上演できる劇場に変身した.
今ではオペラシティのコンサートホール,新国,芸劇,良いホールがたくさんあります.
あたくしが好きなホールは
- 新国オペラパレス
- 東京文化会館
- すみだトリフォニー
- ゆうぽうと
嫌いなのは
- ダントツでNHKホール
- オーチャードホール(良席無し)
今は在京のオケも複数のホールで定期を開催することが出来るようになりました.
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