2014年3月20日 あなたを抱きしめる日まで☆☆☆☆☆
大体のストーリーは知ってました.「火遊びして妊娠した少女が修道院に押し込められ,子供アントニーは里子に出され幾星霜,年老いたフィロミナは今息子を探したいと思う」
で,ドロップアウトした元BBCの政治記者を巻き込んで,息子の行方は結構あっさり見つかる.アントニーは,アメリカ人の養子となり,共和党で大統領とも対等に話せる立場まで出世したが,AIDSですでに死亡していた.
この映画は基本的に「お婆さんとおっさんの珍道中」がメインで,お涙頂戴が目的ではないこと.そして,それでも泣けるのは,PCの画面を見た瞬間,「my Anthony」と解ってしまうこと,そして写真を何枚か見ただけで「自分の息子はゲイでAIDSで亡くなった」と理解してしまうこと.母親って凄いですね.
結局その後色々解って息子は自分の出自を誇っていたらしいことも解り,フィロミナは安堵する物の,落ちこぼれ記者は「赤ん坊の売買をして金を儲け,なおかつ親子の証が残っている書類を焼却して隠滅したり,カトリック修道院許せねえ」と憤りますが(その修道院の顧客には女優のジェーン・ラッセルもいました),敬虔なクリスチャンであるフィロミナは自らの罪を認めているし,「あなたたちを許します」と許してしまう.
最後に,なんてこった!と驚きますが,泣けますよ.
字幕でsmartを賢いと訳していました.smartには「賢い」「格好良い」の意味がありますが,あたくしは英語の先生に「英国ではsmartは絶対に外見のこと」と習ったので「格好良い」と訳したほうが良かったでしょう.
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