2014年3月9日日曜日

死の都☆☆☆☆☆

2014年3月8日 死の都☆☆☆☆☆ 於 びわ湖ホール大ホール

パウル・・・・・・・・鈴木 准
マリー/マリエッタ・・砂川涼子
フランク・・・・・・・小森輝彦
ブリギッタ・・・・・・加納悦子
フリッツ・・・・・・・迎 肇聡
指揮・・・・・・・・・沼尻竜典
演奏・・・・・・・・・京都市交響楽団

本邦初演です.演奏会形式での上演はありますが,舞台に載るのは初めてです.CDやDVDはいくつもあるのですが,当然あたくしも実演は初めて見ます.ということで,ここびわ湖にも,東京からの遠征組が多く見られました.
まーーーー何という名演でしょう.
プッチーニ以上にうねる,大編成のオーケストラ(ピアノ,オルガン含む)が複雑に絡み合う音楽を京都市交響楽団が見事に演奏していました.
そして,それ以上に凄かったのが主役の二人です.かなり高音で,しかもスピントを効かせた歌唱を延々と続けるハードな役ですが,見事に歌いきりました.
装置は八百屋に作った,ありがちな部屋の風景.奥にはマリーの肖像画が.
一幕はこの部屋で進みます.マリエッタのアリアもここで.
二幕,開幕の一声の後,舞台は奥へ引っ込んで,奈落から「ラ・バヤデールの坂下り」みたいな装置が出てきます.
ピエロ達の場はここで.ピエロの歌も素晴らしかったです.
そして最後も部屋のシーンへ.幕切れはパウルが部屋を出ると言うところで終わってます.
さて,この曲大好きで良く聞くし,DVDも良く見ますが,好きなシーンばかり見たり途中をスキップしたり.
通しで見てみるともの凄く声に負担の大きい作品ですね.主役二人は見事に歌いきってました.しいて言えばベルカントオペラのように,客席に迎棒立ちで歌う演出が多かったように思いますが.これだけの声の饗宴があれば演技なんか良いでしょう.
来週から始まる新国の「死の都」との比較が楽しみです.

0 件のコメント: