2016年2月6日土曜日

お疲れ様でした

恵方巻というコンビニが仕掛けている文化がある.
節分の日に,恵方を向いて太巻きを丸のまま,物を言わずに齧り付く.
この文化が広まったのは「1食とはいえ,献立を決める必要も,料理をする必要もなく,子供にもそこそこ喜ばれる」ので主婦層の支持が強いらしい.
あたくし達組合員方面では,これにちなんで「恵方を向いてオヘラをする」というお遊びも出てきた.
しかし,聞いたところによると,「恵方巻」というのはそもそも関西の花柳界で,芸妓や舞妓に,それを模したと思わせる「太巻き」を咥えさせて囃し立てるお遊びが発祥と言う説もあるのだから,組合員のほうが正式なやり方なのかもしれないわね.
そういう発祥だからか「素人がするものではありません」「我が家では絶対にやりません」と見下す人も多いとか.


同様に「お疲れ様でした」という言葉も,あたくしは「本当に力仕事や大仕事を済ませた場合」以外は使いません.大掃除の後とか引っ越しの後とか.
あたくしたちの世代は,日常でこれを使うと「そんな水商売みたいな言葉を使うんじゃあありません」と叱られたものです.「素人は使わない」し,気安くこの言葉を使うと「氏素性が疑われる」言葉です.だから,会社で電話の挨拶代わりに「お疲れ様です,××部の◯◯です,」とか言われるといい気持ちがしません.あたくしは「こんにちは」とか「おそれいります」で始めます.

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