2010年10月24日 ボリショイバレエ&マリインスキーバレエ合同ガラ ロシアバレエのスターたちBプログラム☆☆☆☆☆ 於 東京文化会館大ホール
≪第1部≫《フローラの目覚め》よりパ・ド・カトル
(振付:プティパ / レガート / ブルラーカ、音楽:ドリゴ)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ(ディアナ) /
アリーナ・ソーモワ(オーロラ) /
ナターリヤ・オーシポワ(ヘーベ) /
スヴェトラーナ・ルンキナ(フローラ)
《ライモンダ》よりパ・ド・ドゥ
(振付:プティパ / グリゴローヴィチ、音楽:グラズノーフ)
アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン
《タンゴ》 (振付:ミロシニチェンコ、音楽:ピアソラ)
ヴィクトリア・テリョーシキナ / アレクサンドル・セルゲーエフ
《Fragments of a Biography》より
(振付:V・ワシーリエフ、音楽:アルゼンチンの作曲家による)
ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフ
《ロミオとジュリエット》よりパ・ド・ドゥ
(振付:ラヴロフスキー、音楽:プロコフィエフ)
アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフ
≪第2部≫
《ゼンツァーノの花祭り》よりパ・ド・ドゥ
(振付:ブルノンヴィル、音楽:ヘルステッド)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / レオニード・サラファーノフ
《パ・ド・ドゥ》( 振付:ヤコブソン、音楽:ロッシーニ)
ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ
《パピヨン》よりパ・ド・ドゥ
(振付:M・タリオーニ / ラコット、音楽:オッフェンバック)
アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフ
《グラン・パ・クラシック》(振付:グゾフスキー、音楽:オーベール)
スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフ
《ロシアの踊り》
(振付:ゴールスキー / ゴレイゾフスキー、音楽:チャイコフスキー)
ウリヤーナ・ロパートキナ
《海賊》よりパ・ド・ドゥ
(振付:チェクルィギン / チャブキアーニ、音楽:ドリゴ)
アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン
≪第3部≫
《パリの炎》よりパ・ド・ドゥ
(振付:ワイノーネン / ラトマンスキー、音楽:アサーフィエフ)
ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ
《ジゼル》よりパ・ド・ドゥ (振付:プティパ、音楽:アダン)
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / アレクサンドル・セルゲーエフ
《プルースト〜失われた時を求めて》より 囚われの女
(振付:プティ、音楽:サン=サーンス)
スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフ
《ファニー・パ・ド・ドゥ(ザ・グラン・パ・ド・ドゥ)》
(振付:シュプック、音楽:ロッシーニ)
ウリヤーナ・ロパートキナ / イーゴリ・コールプ
《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ
(振付:プティパ / ゴールスキー、音楽:ミンクス)
ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフ
《白鳥の湖》より黒鳥のパ・ド・ドゥ
(振付:プティパ、音楽:チャイコフスキー)
ヴィクトリア・テリョーシキナ / レオニード・サラファーノフ
まずはフローラの目覚め,たしか,海賊のPDD,最初のアダージョもフローラの目覚めから取られていたのではないか?やっぱり今日のソーモワも良いぞ.
さて,テリョーシキナのタンゴが凄まじかった.目鼻立ちがはっきりしすぎるテリョーシキナ.オーロラとか言われても「 ( ゚д゚)ハァ?」な部分があるけど,官能的なタンゴだとそれが思い切り良く見える.ポアントではなく,高いヒールのサンダルでコンチネンタルタンゴを踊る踊る.
パ・ド・ドゥはロッシーニの曲と言うけど,ランチベリー編の「リーズの結婚」の曲.木靴の音楽も入っていたから,正確に言うとランチベリーの音楽か?冷戦時代の作品だから,著作権もへったくれもないのかも.アクロバティックな作品です.
グラン・パ・クラシックではルンキナがきれいに堪えたバランスを見せてくれました.
そして,今日の最初の見せ場,ロパートキナのルースカヤ.そもそも,ロパートキナが白鳥以外を踊ることは考えられないし,現行の白鳥ではカットされているルースカヤ.コンサートピースとしてはまれに踊られることがあるけど.その曲をロパートキナが踊りました.感動しました.新国の牧版白鳥で見たことがあるし,マールイでも見たことはあるし,曲も好きなので本当に楽しく見られました.
海賊は「昨日オーシポワ,ワシーリエフで見たばかりだから物足りないに違いない」とおもったら,見せてくれました.ロブーヒンが物凄い踊りでした.
そしたら次のパリの炎.ワシーリエフが跳ぶたびに観客席からは「ホー」「ハー」の声が.それぐらい凄いジャンプと回転.彼は超人で鳥人だ!!オーシポワも今日もトリプル込みで.
今回は「ファニー・パ・ド・ドゥ」と名付けられた The Grand pas de deux,昨年もロパートキナ=コールプコンビで見たけど,今年は小芝居が増えて相変わらず「何よ!大きなお世話」な勘違いバカ女と「この女絶対グーパンチ」な男が良い味出してます.今回ロパートキナは最後のリフトでバッグから何も出しませんでしたが,カーテンコールでオケに向かって紙吹雪を蒔いてました.
このあたりでお腹いっぱいなのに,さらにドン・キと黒鳥ですよ.
ドン・キは物凄く本寸法で余計な外連が無く教科書の味.同じくテリョーシキナの黒鳥も,テクニックで見せるダンサーではないけど,32回転はダブルも入って,何より軸足が全然ぶれないのが凄い.
あーーー楽しかった.本当にお腹いっぱいになりました.
0 件のコメント:
コメントを投稿