2011年10月2日 イル・トロヴァトーレ☆☆☆☆☆ 於 新国立劇場オペラパレス
レオノーラ・・・・・・・・・・・タマール・イヴェーリ
マンリーコ・・・・・・・・・・・ヴァルテル・フラッカーロ
ルーナ伯爵・・・・・・・・・・・ヴィットリオ・ヴィッテリ
アズチェーナ・・・・・・・・・・アンドレア・ウルブリッヒ
フェルランド・・・・・・・・・・妻屋秀和
イネス・・・・・・・・・・・・・小野和歌子
指揮・・・・・・・・・・・・・・ピエトロ・リッツォ
演奏・・・・・・・・・・・・・・東京フィルハーモニー交響楽団
いろんな意味で素晴らしいオペラ体験でした.
兵隊達がジェイソンな以外はオーソドックスで適度にモダンな衣装と装置.虚仮威しの無い正攻法の演出,歌手達の競演.
これだけ楽しめる公演は滅多に無いと思います.ヴェルディの作品の中では音楽の美しさはピカイチだと思う作品です.
予定の歌手がドタキャンしたので,慌てて来日したイヴェーリ,通しで練習したのは2回ぐらいだったとか.前回の出演がデズデモーナだから,アジリタが心配でしたが,全然問題の無い素晴らしい歌唱と演技でした.いえ,歌手達の声がみな素晴らしかった.
マンリーコはハイCは一回でしたが,見事に決まりました.
蚊帳に囲まれて始まるレオノーラのシーン,振り落としで蚊帳が落ちるところ,捕まったアズチェーナが縛られているところが紗幕越しに見えるところ,所々で出てくる亡霊,見せ場も充分です.
主役四人に満点を差し上げたいと思います.そして,指揮と東フィルにも.
妻屋さんは新国の宝とも言える,声の素晴らしさ,レパートリーの広さ,ガタイの良さをお持ちですが,華が無いのが残念.
イネスの小野和歌子さんもタッパがあって,見た目がきれいです.どさくさに紛れてルーナ伯爵に殺されてしまうのですが.
このプロダクションは,長く残して欲しいし,恐らく他の劇場でも使えるでしょうから,レンタルもして欲しいと思いました.
シーズンオープニングと言うことで,ウェルカムフラワーも勅使河原茜さんです.
招待客も多かったです.車寄せには各国大使の車(外交官ナンバーの末尾が01)が列を作っていました.
もう一度見たいところだけど,明後日からクロアチアへ旅行なので・・・・ヲホホホホ,嫌味だったかしら?
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